[ヘッドライン] 大食い番組自粛の考察

※2002年春から夏にかけて存在していた「ニュースヘッドライン」コーナーの記事を再掲しています。

■ついに元祖「大食い番組」が放送中止に(リンク先現存せず)

あいやぁー。仲間内での早食い競走でパンをのどに詰まらせて昇天した中学生に配慮し、「大食い選手権」の放送を自粛するとの報道。何をやってるんだ、一体!

そもそも、「大食い」とか「早食い」ってのはマナー上よろしくない行為。いくらエンタテイメントだからといって、決してお奨めはできない食べ方だと思う。自ら大食いをやることがある僕でさえ、そう思う。

だからこそ、大食いの番組を放送するからには「お前ら面白がってまねするんじゃねぇぞ」という決死の覚悟で臨んで欲しい。

何が言いたいかというと、まねして死んだ馬鹿(死んだ中学生には申し訳ないが、馬鹿としかいいようがない)の遺族の心情を考え、自粛なんて言っちゃいけないって事だ。もともとが悪趣味な企画なんだから、何を今更よい子ぶっているんだ、と敢えてテレビ東京に言いたい。

「遺族の心情を考え」るんだったら、その前に全国に1000万人は最低でも確実いる「食べ物を粗末にする大食い番組は不愉快」と思っている視聴者に配慮をせにゃならんのじゃないのか。そういう、圧倒的多くの人間の不快感を無視して放送しておいて、たった一人の犠牲者の遺族に対しては心情を配慮。いくら死は何物にも代え難い悲しい事だとはいえ、アンバランスすぎやしませんか。

毎年、プロレスごっこをして死ぬ馬鹿(これもやっぱり馬鹿だ)がいるけど、だからといってプロレスは放送を自粛してきたか?違うはずだ。それは、プロレスが一つのジャンルとして確立されているからであって、危険であることを皆わかっているからだ。つまり、まねした奴が悪いんであって、プロレス番組が悪いわけではない。

では、大食いはどうか。この事件を契機にして放送を自粛するって事は、結局バラエティ番組のおちゃらけ企画と何ら変わりないではないか。

・・・と熱く語ってしまったが、結論書く前にどうでもよくなっちゃった。そんなことより、もし自分がのどに詰まらせて死んでしまうなら、どんな食材がみっともないか・・・って事をあれこれ想像した方がよっぽどネタになる。美食の王様・フォアグラをのどに詰まらせれば最高にブルジョアで塩梅よろしいが、「ああ、フォアグラ野郎がフォアグラを喉に詰まらせやがった」と後世まで馬鹿にされそうでイヤだ。

・・・と書いているうちに、この文章こそ遺族の心情を配慮していないのではないかという気がしてきて、鬱。結局、この話題、まとまらないまま終了。

2002/05/01(水)  22:10:58

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