別所温泉出発。
・・・しようとしたが、アワレみカーが霜に覆われてしまっていたのでしばらく暖気運転。車にも朝ご飯を食べさせてやらないといけなかったか。
今日は車で東へと向かっていく予定。蕎麦の食べ歩きは小諸市を中心に行い、宿は北軽井沢。そして最終日は軽井沢の蕎麦を食べることにしている。
まず一軒目は小諸の中でも名店と名高い「草笛」。何店舗かあるお店の中で、「小諸本店」をチョイス。朝9時から営業しているありがたいお店(現在は午前10時開店に変更)。すぐ隣が「懐古園」という庭園なので、そこを訪れる観光客向けに朝早く営業しているのだろう。住所が「小諸市古城」というのがカッコイイ。
その時の様子はこちら。
二軒目は「そば七」というお店。
そのときの様子はこちら。
蕎麦喰い人種行動観察の方でも書いたが、このときばばろあはお店に懇願して一輪挿しを譲ってもらったのだった。その記述をこちらにも転載しておく。
お会計の際、店の棚に置いてあった一輪挿しに目が止まった同行者のばばろあ。店を出たところで、「うーん、やっぱり気になる。あれ、どうしても欲しい」と言い出した。そのままわれわれを置き去りにして、店にリターン。何やらご主人と交渉し始めた。
ご主人に「一輪挿しを売ってくれ」と交渉を開始しはじめたようだ。ようやるよ、そんなに「いいもの」なのか?
結局、断られてしまったばばろあだが、近くに窯元があるという話を聞きだしたので、「車を窯元に向けろぉぉ」とジタバタ暴れてわれわれの蕎麦ツアー一時中断。
1時間近く、小諸の山あいの地をウロウロしたが、結局窯元を発見することはできなかった。「やっぱ見つからないよ、諦めな」となだめたところ、
「分かった。窯元探しは諦める。じゃ、もう一度そば七に戻ってくれ」
「えっ?」またもやそば七に逆戻りだ。ばばろあは、再度窯元の情報を聞き出そうとしているらしい。分からなかった場合は、後日また訪れるから、お手数だがそのときまでに住所を調べて頂くことはできないか、というお願いをする覚悟のようだ。何が彼をそこまでとりこにしてしまうのか。
10分後、店から出てきた彼の手には、何やら白い包みがあった。
「売って貰った」
「えっ?」結局、面倒くさくなったお店側が、根負けしたらしい。ご主人、その節はウチの連れが大変ご迷惑をおかけしました。あらためてお詫び申し上げます。
窯元を探している間、この小諸にはマンズワインのワイナリーがあることが判った。せっかくだから腹ごなしということでこのワイナリーを見学。
お土産売り場で、「恋ののみ薬」を発見。
「これを飲んだらモテモテになれるというわけか!」
一同色めき立つが、絶対そんなことはないわけであり、うっかり買おうとした自分自身を強く戒めるのであった。
思わずワインを買ってしまったおかでん。どうもこういう所にやってくると財布の紐が緩くなってしまうな。
食休みをとり、ばばろあは一輪挿しをそば七からゲットし、さあ本日後半戦。
まず向かったのは菖蒲庵。
しかし行ってみたら菖蒲庵は「本日休業」。なんでも、肩のリハビリ治療の為・・・なんだそうだ。それは大変だ。蕎麦屋稼業ってのは腰を痛めたり、肩を痛めたり身を張ってやらないといけない仕事なんだな。
このお店は、後に2003年12月に訪問することになる。
菖蒲庵のかわりに訪れたのが、小諸市街にある「丁子庵」。
そのときの様子はこちら。
蕎麦食べ歩きは本日3軒で終了。そののちアワレみカーは北軽井沢へと向かった。
標高が高い北軽井沢は一面雪、雪、雪。目指す本日の宿への道がよく分からなくなり、途中で道に迷ってしまったくらいだ。
本日のお宿、ヴィラ北軽井沢。穴吹工務店が運営するリゾートマンション。穴吹工務店の株主だとここの無料宿泊券が手に入るので、それを使った。
宿の部屋で、あらためて本日の収穫品の一輪挿し(ひょっとしたら徳利かも?)を確認するばばろあ。非常にうれしそうだ。
そのうれしそうな顔を激写しようと、おかでんは
「イイヨイイヨー、その表情もっとください!そう!グレイト!」
などといいながら何枚もいろんな表情のばばろあを撮影しまくったのだった。だから上記の写真はいわばやらせ写真。
夕食は施設内にある和食処にて。
「まゆまゆ」という名前だったので、ただそれだけの理由でここにした。
「なんか萌えるいい名前だよな」
とかなんとかいいながら。
「和食処」というから、何か定食でも食べられるのかと思ったのだが。
「単なる居酒屋だな、ここ」
なにしろ、お品書きの冒頭が飲み物の紹介ページだし、一品料理が「しらすおろし」「ポテトフライ」で始まっている。
しょうがない、ここは飲むしか。
2001年02月12日(月) 3日目
三日目朝。朝食バイキングがあったので、バイキングを食べることにした。
値段は1,500円程度して結構高かったのだが(正確な記憶がない)、おかでんが強固に
「ホテルの朝バイキングというのはなんだか優雅でよいではないか。ぜひここで食べよう!」
と言い張ったので、三人そろってバイキングを食べることになったのだった。
朝食バイキングの例。上が洋食のパターン、下が和食のパターン。
ちなみに同一人物が食べている。おかでん。
どうみても二人前の食事を一人で食べているな。我ながら健啖家だと思う。
「バイキングは、全種類選ばないと気が済まない」という性格なのだから仕方が無い。
北軽井沢から中軽井沢に向かう途中、「鬼押し出し園」というのがあったので立ち寄る。
鬼押し出し園というのは、1783年、浅間山が噴火してその溶岩がでろーと流れてきている場所にある。溶岩が冷えて固まった際に奇岩・珍岩がたくさんできたので、それを眺めるために整備されたもの。
「ご自由にどうぞ」とポンチョが入口に置いてあったので、何事かと思ったら、鬼押し出しがあるエリアは風が吹きっさらしでとても寒いからだった。
「ぐあー、寒い!」
といいながらポップコーンを食べているしぶちょお。
あ、このポップコーンだけど、入口付近に「コイン式・ポップコーン製造マシン」が置いてあったので、おもしろ半分で買ってみたのだった。確かにポップコーンがポンポン音を立てて製造されてて珍しかったが、いざ完成してみたら肝心のポップコーンに誰も興味なし。ほとんど手つかずの状態でしぶちょおの手に渡されたのだった。
鬼押し出し園を眺める。
冬に来るモンじゃないな、冬は冬で溶岩と雪のコントラストがきれいだけど、肝心の岩のほとんどが雪に覆われていて何がなんだかよくわからない。
軽井沢にやってきた。冬なので静かな街だ。
本日一軒目のお店は、「弦庵」。玄関先に「十割そば」と黒地に白字で書かれた看板が置いてある。まるで「神の裁きは近い」とか書かれて家の軒先に貼り付けられている宗教の看板のようだ。
このときの様子はこちら。
弦庵のすぐ近くに、「かぎもとや」がある。本日二軒目はかぎもとや。
本店は中軽井沢にあり、何店舗かお店がある老舗。池波正太郎が愛した店、という触れ込みだが、なんだかそんなのばっかりだぞ、いたるところで池波正太郎の名前が出てくる。
このときの様子はこちら。
三日目は解散・自宅へ帰宅、という手続きがあるため、お昼でおしまい。というわけで、今日は3軒目で終わりにした。
最後のお店は「風林茶屋」。
このときの様子はこちら。
第三回の信州蕎麦食べ歩きだったが、東信地区の蕎麦は総じて量が多かった。なかなか食べ応えがあって面白かった。蕎麦って食べ物は地元に根付いている、郷土食なんだなとつくづく感じた回だった。
第四回は・・・もういいだろう、という気もするが、いやいや、松本以南の蕎麦が全くの手つかずだ。こうなったら長野全域の蕎麦を食べ歩いてみたい。来年の新蕎麦季節になったら、南信に行ってみようと思う。
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