ただいまパエリア制作中。具体的なレシピを見ながらの調理ではないので、結構「多分こんなのだろう」という作り方。
パエリアといえばサフランを使って鮮やかな黄色いなるのが特徴だが、どうも色がつかない。「もっと入れた方がいいんじゃないか?」「じゃあ追加してみよう」「まだ色が変わらない・・・」「もっと」なんて事をやってしまい、一瓶まるごとサフランを使ってしまいそうな勢いに。
焼いた茄子は丁寧に皮をむいて、枝豆とトマトを添えて。
そして、悪戦苦闘したパエリアがでん、と誇らしげに鎮座。ライスはやっぱり赤っぽく、サフランの大量投下も作戦失敗だったことが分かる。何がいけなかったんだろう。
生米から炊くパエリアは日本人にとってあまり馴染みがない調理法。水加減はどうなんだ、とか、どういう目安でできあがりなのか、とかがさっぱりわからん。
・・・その結果、表面は美しくまとめてはみたものの、鍋底はすっかり黒こげになってしまった。ああ。
一同、もくもくと焦げた部分を避けつつ食べる食事となった。なにせ、このパエリアが全滅だとあとは焼き茄子しか食べるものがないからだ。
湖畔のテントサイトはいろいろ凝っている。なんと、テントの中から煙突がにょっきりつきだしているぞ。テントの中に暖炉でも作ったか?さすがオートキャンプ場、持ち込める装備は無限大なんだなと感心することしきりだった。
お昼ご飯の後はサイクリングを楽しむことにした。このキャンプ場の周辺にはサイクリングコースが整備されているという話だ。
センターハウスで自転車レンタルの手続きをし、となりのレンタル棟で自転車を借りた。
無事マウンテンバイクをレンタル。(何が無事なんだかよくわからんが)
ヘルメットも借りて、いざ臨戦態勢。ヘルメット着用せよって事は何だ?ひょっとして道を走っていたら猪に衝突されるとか、そんな不穏かつ危険な事が起きるとでも言うのか?
身が引き締まる思いがする。
いや、実際のところは、あごにヘルメットの紐が食い込んであごが引き締まる思い、なんスけどね。頭でっかちのおかでんにとって、このヘルメットきつい~。
(ほぼ)自転車専用の道路があったり、車も通るような道もあったりコースは変化に富んでいる。なかなか楽しい。
というか、途中で登山道のような道になってしまい、しかもつづら折れになっているので「足を地面につけずにどれだけ航続距離を伸ばせるか」合戦がお互いの間で始まった。しかしどうやっても足がついてしまうのが重力のなせる技。悔しいのう。
マウンテンバイクの機能を最大限(と勝手に思う)に引き出し、狭くて急な道を慎重かつ大胆に突き進んでいくアワレみ隊。
ざっと1時間かけて、ぐるっとキャンプ場周辺を回ってきた。山の中腹にあるキャンプ場なので、アップダウンが激しく結構ハードだったが、絶望的な程きつくもなく結構・・・いや、相当楽しかった。これはお勧め。いい運動になったし。
いったんテントサイトに戻り、衣類を携えて再度センターハウスへ。「御嶽の湯」で汗を流す。いやー、開放感が素晴らしいんですよこれがまた。「見られないように」と一生懸命囲いを作っている露天風呂とは大違い。やーいやーい、こっちは沸かし水だけど気持ちよさでは圧勝だぜ。
風呂上がりに、閉場イベントに参加する。去年も参加してきのこ鍋と熊鍋を食べさせて貰ったが、今年も同様に鍋を振る舞うんだという。
センターハウス脇の会場では早くも大勢のキャンパーが集っていた。
イヨー、鍋ですよ鍋ですよ。
そうかぁ、今年のこのキャンプ場は明日で終わりかあ。道理で寒い訳だよなあ。この調子だと11月には雪が降ってもおかしくない。何せ明け方の気温が10月の現在で0度近くまで下がっているのだから。そりゃ、キャンプ場締めなくちゃいかんわなあ。
センターハウスでビールを買ってきて、鍋を貰ってきて。さあ、頂きましょう。
へっへーん。鍋はとてもおいしい。やっぱりこういう開放的な空間では鍋はよく似合うよ。多分。
ビールがうまい。何しろ、サイクリングをやって、風呂入って、その後鍋を振る舞われて、それでビールだもの。これでビールが美味くなかったら俺、人生諦めてもいい。
キャンプ場から振る舞われたものは、鍋だけではなくヤマブドウなどを漬け込んだリキュールもあった。
ビールを早々に飲み終えたひびさん、どうしてもそのリキュールが飲みたくなったらしい。しぶちょおが飲んでいたペットボトルを半分に切り取り、即席のコップにしてリキュールを貰いに行っていた。
よっぽど気に入ったのか、しばらくして再度貰いに行くひびさん。なんでも、数種類用意されているらしい。
あれ、また?
おいおい、さらに飲んでる。今度は鹿威しみたいな竹筒から注いで貰っているので、清酒かな?
ひさびさに「ウワバミ女」と呼ばれていた頃のひびさんを見た。
1999年夏の四国ツアーで、ひびさんが泥酔して以来ひびさんは「お酒は飲むけど、昔ほど派手には飲まない」ようになってしまった。酒飲みであるおかでんにとってはこれは非常に残念であったが、今日久々に飲みまくっている光景を目の当たりにして、スカッとした。
閉場イベントでいい気分になったところで、日没。テントサイトに戻る。
鍋を食べたとはいえ、夕食には微妙に足りない量なのであらためて夕食作りに取りかかる。
しぶちょおが写真でやっているのは、「タイ式チキンシーズニング」というたれを鶏肉に揉み込んでいるところ。
一方こちらは生春巻きセット。生春巻きといえばベトナムですな。タイやらベトナムやら、エスニック色の強いメニュー構成になっている。木曽福島なめちゃいかん。山の中でもこんなマニア垂涎の食材が売られているんだから。
生春巻きの具として入れている赤いものはサーモン。これはお昼のパエリアの上にも乗っかっていたやつだ。やっぱり生春巻きを作るからには、明るい色のものを入れて、皮ごしに透けて見えなくちゃね。
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