桃の木温泉

蝙蝠穴、風穴と2種類の穴を見てきたので、最後は3バカトリオ達成ということで氷穴に行くことにした。あ、いや、穴がバカって訳じゃないけど。

鳴沢氷穴案内

「鳴沢氷穴」という天然記念物指定の穴ぐらに向かう。

ここも古い看板だなあ。このフォント、今じゃ絶対使わないよな、というものを使っている。フォントで時代がわかる。

鳴沢氷結入口

鳴沢氷結入口。

入口の看板が掲げられている下では、なにやら軽食が売られている。なになに?カリー&タコス、たこ焼き、チュリトスだって?なんじゃそりゃあ。

「鳴沢氷結」と毛筆書体で立派に描かれている看板のすぐ脇に、POPフォントでカリー&タコスとは脱力だ。しかも店の名前が「TACO CAFE」だって。なんだか日本の天然記念物ってこの程度なのか、という気にさせられた。いや、別にここで営業しててもいいんスけどね、風情ってモンがあるでしょうに。

大きな入口を持つ洞窟

ここの氷穴は大きな入口を持つ洞窟だ。

分かってはいたんだが、やっぱり冷気を感じると「ひょーう」と声を出してしまった。あまりに単純すぎて自分がいやになる。

風穴や氷穴は夏に来てこそ楽しいだろうね。冬だと、外気とほぼ同じ気温でつまらん。

代を感じさせる字体と絵

ああそうですか。

これまた時代を感じさせる字体と絵だなあ。

頭上注意(天井注意) 足元注意(スリップ注意)

頭上注意(天井注意)
足元注意(スリップ注意)

と注意書きが二つ掲げられていた。両方注意してたら前に進めなさそうなんですが。高度なテクニックを駆使して前へ進め、という事なのだろう。なぜ人間は目が2つしかないのか、と思う瞬間である。

他にも注意看板があって、

洞内は凍結のためすべりやすいので、特に注意してください

なんて書いてある。おお、凍結しているのか。さすがは氷穴だ。氷柱はさっき風穴でみちゃたからな、先ほどとは違う「何か」を見せてもらわんことにはこっちとしては収まりがつかんのだよキミィ。

洞窟の中

なるほど、大の大人だとしゃがんで歩かないと通行できないような箇所もある。いいぞ、こういうのがビシバシ続かないと面白くない。

でも、足腰が弱ったお年寄りはここ来ちゃダメ。途中で座り込んでしまって大渋滞になりそうだ。

教訓。旅は若いうちにどんどん行け。

地獄穴

奥まで言ってみると、なにやら看板が出ている。看板のさらに奥には、深い穴が見える。

表記によると、これを地獄穴と呼び、・・・いや、せっかくなので看板の表記をそのまま転記しよう。味わいがあるから。

この穴は竪穴で、一歩足場を失うものなら二度と帰ることのできない危険な穴です。伝説によりますと江の島の洞穴まで続いているといわれております。

どこまで穴が続いているか確かめられません。

地獄じゃのぅ。科学万能のこのご時世において、「確かめられません。」の一言で終わってしまうところが潔いというか、恐ろしいというか。いや、全然怖くないんですけど。

すごく大げさな表現を使っているが、井戸のようにストーンとまっすぐに落ちた穴ではなく、ごつごつとした溶岩の隙間という感じ。だから、「深い穴」といってもあまり実感はないのだった。そんなに深いの?って。

せっかくだから、TVの探検もの(水曜スペシャル等)で探検すればいいのに。南米アマゾンとかボルネオのジャングルとかそういう遠方に行かなくても、近場で危険かつ謎な場所があるぞ。

氷1
氷2
氷3

氷穴というだけあって、氷に両脇を挟まれた通路があったりする。しかしこの氷、どうも人工的に作ったようだ。ブロック状の氷が積み上げられてある。洞窟内の気温が0度以上あって溶けてしまうから、定期的に「氷を補充」しているのかもしれない。

砂場

3種類の穴を制覇した後、われわれは退却することとなった。電車のおかでんはともかくとして、車で来たしぶちょおはこれから愛知に帰らないといけない。

解散前に、たまたまみつけたそば屋になんとなく寄って食事をとる。

河口湖駅でアワレみカーから釈放してもらい、それぞれ帰路に就いた。

河口湖駅

さて、富士急行に乗って大月経由中央本線、で帰りますかね。とりあえずおなかは満たされているのでビール飲みながら帰るというわけにはいかないけど。

JR型の車両
ホリデー快速河口湖

と、思ったら、なにやらホームに富士急行ではない電車が停車していた。JR型の車両だ。特急だろうか。いや、河口湖始発の特急かいじ・あずさなんてないはずだが・・・。

わ。ホリデー快速河口湖っていうJR電車なんですねこれ。河口湖駅始発の大宮終着という路線があるのは初めて知った。しかも特急っぽい車両なのに快速なのはすごくお得感あり。車内アナウンスによると武蔵野線経由で大宮に向かうとのこと。ほー。

ホームから溢れた

ただし、車両は河口湖駅のホームから溢れていて、入りきれていなかった。乗車は前方の車両から乗ることになる。

なんだか得した気分になりながら座席に深く腰掛け目を閉じ、この旅に幕を引くことにした。なんとなくの旅で、なんとなく捉えどころがない1泊2日だったなあ、ホントに。でもこういう旅もたまにはいいかもしれない。この一つ前のアワレみ隊企画、小笠原遠征が綿密な計画に基づいての行動だったので、その真逆をやるというのもいいもんだ。

お疲れさまでした、自分。

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