合宿物資棚卸し合宿

2010年07月18日(日) 2日目

2日目の朝

二日目の朝を迎えた。6時50分起床。

テント生活をしていると、必然的に早起きになる。それは夜明けとともにテント内が明るくなるからだ。遮光カーテンのようなぶ厚い生地でできてるテントなんて存在しないわけで、多分「キャンプをやると早起きになる」のは誰しもが一緒だと思う。

しかも夏場だと、朝日が運んでくるのは明るさだけでなく、熱気もある。無理して寝続けようとしたら、暑くて我慢できなくなるのがオチだ。

隣のテント

明るくなってみて初めて気づく隣のテントとの近さ。昨晩はこんなに近かったっけ?いつの間にか闇夜に乗じて間合いを詰められていた。

気が早いグループは早々に岩肌にへばりついているらしく、もぬけの殻になっているテントが結構あった。

お茶を作る

お湯を沸かしてお茶を作る。

在庫一掃セールで家にあったティーバッグなどすべて持ち込んだので、いろいろなお茶があった。

いくらおかでんでも水分補給をすべてビールにてまかなうのは無理。だからお茶だって、当然のごとく飲む。

青空

やあ、今日はいい天気だ。青空がすっきりと見える。

シラカバの木のむこう側に青空と白い雲が見えるのは、非日常的な感じがして、うれしくなってしまう。

食器類を洗いに行く

朝ご飯の準備にとりかかる前に、昨晩使った食器類を洗いに行く。

昨晩は焼肉だったので、それほど洗う物が多くなくて助かる。

屋外で料理!となったとき、圧倒的に焼肉(BBQ)が人気なのは、洗い物が少なくて済むからだと思う。

特に今回は、ダッチオーブンの片付けがない分楽だ。いや、本来はダッチオーブンだって順当な使い方をしていればそんなに片付けに手間暇はかからないものだ。しかし、アワレみダッチの場合、これまでの扱いがぞんざいだったために、サビを落としたりしなくちゃいけない。だから面倒なのだった。

とはいえ、せっかくだからダッチオーブンを使いたいわけで、「片付けは面倒、でもダッチで料理は作りたい」という二律背反な事を思うわけで。

ちなみに今晩の料理は、ダッチオーブンをフル活用したものになる予定。

朝ご飯の食材一式

今日の朝ご飯の食材一式。

ほっけの干物をおかずに、ご飯とお味噌汁をいただこうという腹づもり。

お味噌汁は、もともと具が多く入っているタイプのものを買ってあるのだが、さらにそこに豆腐と油揚げを追加投入しようとしている。

ちなみにお味噌汁を作る場合、アワレみ隊ではいつも「インスタント味噌汁」を使っている。揚げや豆腐を入れるんだったら、味噌と出汁で作ればいいじゃん、と思うかもしれないが、二人ないし三人程度のキャンプで味噌を持ち込むと、まず間違いなく味噌が余ってしまい邪魔になるのだった。だから、一人前がはっきりと分かるインスタントを買い、キャンプ中で使い切る事を目指している。

ご飯が炊けた

相変わらずご飯が炊けるのは早い。

まだ炭火が安定せず、網の上にほっけを乗せる前段階でご飯が炊きあがってしまった。

ちょっと長めの蒸らしをしてもらうことにする。

ほっけを焼く

炭火が安定してきたので、いよいよほっけの投入。

ほっけが焦げた

だが、油断していたら、あっという間に黒こげになってしまった。炭火パワーを甘くみていた。昨晩、スペアリブの焦げで学習したはずなのに、一晩経ったらすっかり忘れていた。でも、ほっけをひっくり返すまでの所要時間、たったの3分ですぜ?3分でここまで焦げるとは思わなくて当然でしょう。。。と自己弁護しておく。

嬉しげに焦げたほっけを撮影

ただ、幸いおかでんはこういうアクシデントを楽しむことができる性分なわけで。嬉々としてデジカメを取り出し、黒こげになったほっけを撮影していた。

朝食のでき上がり

朝食のでき上がり。

ご飯山盛り
思いっきりご飯をほおばる

ご飯は一人一合換算で炊いている。一合ってこんなに多かったんだ、という盛り方になっている。おかでん及びしぶちょおは、旅館で朝ご飯を食べる際にこういう盛り方をすることがよくあるが、まさかキャンプでもこうなるとは思わなかった。

全部残さず平らげました。

ほっけは幸いなことに皮の部分だけ焦げており、身まで苦い焦げが行き渡ることはなかった。おいしくほっけを頂く事ができたのはラッキー。

飛行機雲

廻り目平の上空は飛行機の通り道らしい。頻繁に飛行機雲が青空を切り裂いていた。

ああ、それにしても良い天気だよ。朝からビール飲んでも許されるくらいの良い天気だ。

クラーク博士の珈琲
ドリップパック

おかでんの食料品棚総ざらえで持ってきたものは香辛料とお茶だけではなかった。コーヒーも混ざっていた。どれ、朝ご飯の片付けも済んだことだし、コーヒーブレイクでもしようじゃないか。

持ち込んだコーヒーの名前は「クラーク博士の珈琲」というもの。何でこんなものが食料品棚にあったんだろう。誰かの北海道土産と思われるが、誰から貰ったのかさっぱり記憶がない。賞味期限切れの恐れがあるが、まあいいや。コーヒー飲んで食中毒にかかる人なんていないだろうし。あたらなければとうということはない。

何がどう「クラーク博士」のコーヒーなのかが不明。クラーク博士って、「少年よ大志を抱け」という言葉以外全く思いつかないんだが、それはおかでんが無知だからなのかどうなのか。ドリップバッグをカップの縁にひっかける部分が、人の形をしているのだがこれは関係あるのだろうか?

後でクラーク博士の珈琲を作っている会社のwebサイトを見に行ったが、やっぱりクラークのとっつぁんとコーヒーそのものにはあまり因果関係がなかったようだ。

まあいい、コーヒーのんでまったりするこのぜいたくなひとときよ。

入退場ゲート

しぶちょおと一緒に廻り目平の探検に出かけた。

まず、金峰山荘の脇にある入退場ゲートへ。するとそこは車が渋滞になってにっちもさっちもいかなくなっていた。

狭い道路である上に、外に出ようとする車、中に入ろうとする車が入り乱れているせいだ。誰か交通整理しないと、ますます渋滞が激しくなりそう。大丈夫かな?

川

川。

空を見上げる

足を川に突っ込んでみると、大変よく冷えていた。夏場これは気持ちいい。スイカやビールを冷やすにはもってこいだ。ただし、水流が結構強いので、流されてしまうというリスクもあるけど。

カメラを突き出す

しぶちょおが川の流れをローアングルから撮影しようとしている。

デジカメに三脚を取り付け、ぐいっとカメラを突き出して撮影。シャッターは10秒のセルフタイマーで対応。

水面の撮影

撮影した結果。微妙な写真になった。

さらにアングルを狙う

納得ができないしぶちょおは今度は別のところでローアングル撮影を試みた。

上下逆

その写真が右側のもの。川下りの船から撮影したような写真になった。やはりこういう時はコンデジではなく、一眼レフが欲しくなる。

ストレッチ中おかでん
ストレッチ中おかでん2

アワレみサイトに戻ってきてからも時間は余りまくっている。

おかでんは「5つのコツで もっと伸びる カラダが変わる ストレッチ・メソッド (カラダをつくる本シリーズ)」という本を読みながら全身のストレッチに余念がない。

たまねぎを刻むしぶちょお

お昼ごはんの準備開始。朝ご飯を食べてからそれほど時間が経っていない気がするが、こういうのは予定を前倒しにした方がよい。どうせ実際には遅れるんだから。

(つづく)

スパイシー合宿、再来(その7)

お昼の食材一式

お昼の食材一式。当然のごとくアフターデスが置いてあるのがいい。あと、にんにくもしれっと置いてある。臭いなんて気にしちゃいかん、われわれがアワレみスパイシー隊だ。

今日のお昼ご飯は「ごちゃ混ぜオムレツ」(特に名称がないので、今勝手に決めた)と「ツナと玉ねぎのジュ!」だ。どういう料理になるのかはおいおい説明していきます。

枝豆を剥く

まずは冷凍枝豆の皮をむく。枝豆はもともと今回の料理食材としては使う予定がなかった。しかし、保冷剤代わりになるし、あったらあったで適当につまんで食べることができる簡便さから、購入された。まさか枝豆がオムレツに入るとは、買った当時は思っていなかった。

フライパンでいためる

枝豆をフライパンに入れ、玉ねぎ、にんにくと共に炒める。おっと、そうそう、ここに輪切り唐辛子もふんだんに投入しちゃえ。

玉子とデスソース


次に、オムレツには欠かせない玉子を割ってかき混ぜる。せっかくだからここにアフターデスを投入しちゃおう。

しばらくかき混ぜてみたら、若干赤みを帯びた溶き玉子ができ上がった。さすがアフターデスを入れただけある。隠し味程度に入れたつもりだったんだがな。

ツナ缶投入

その溶き玉子にツナ缶を投入。

枝豆と玉子をあわせる

これが「ごちゃ混ぜオムレツ」の名前の由来。ツナも入るし、枝豆も入る。でもこれだけじゃないよ、まだまだ入るよ。

混ざったもの

いろいろなものが入った溶き玉子は、なんだか微妙な色あいになってきた。油が浮いているし、決してうまそうには見えない。でも、これが絶妙な味わいに昇華するんだよね、今んところの予定では。たぶん。おそらく。

ツナの油をフライパンへ
ツナとたまねぎ

ごちゃ混ぜオムレツを焼く前に、フライパンで「ツナと玉ねぎのジュ!」を作っておくことにする。これは、「ひとりごはん」というレシピ本に載っていた料理のひとつ。

ツナ缶の油だけをフライパンに移し、加熱する。その間に、玉ねぎとツナを器に盛り付けておく。あと、輪切り唐辛子と黒胡椒もふんだんに。

変なネーミングの料理だが、たぶんツナと玉ねぎの上に加熱した油を注いだら「ジュ!」と音がするからこういう名前になったのだろう。わくわくしながら、油が温まるのを待つ。

油を注いでみる

油が十分に熱せられたところで、

「さあいくぞ」
「おう」

と掛け声かけてツナと玉ねぎの上へ油をダイブ。

「・・・?」

音が一つもしない。チリっという音すらしない。完全な無音。これには激しく失望した。

「音がしなかったねえ」
「ジュ!、は言い過ぎだな。『ツナと玉ねぎ』だけで良かったのに、この料理のレシピ」

もっと油を加熱すればよかったのか、それともそもそもジュっと音がするのには無理があったのか、わからない。拍子抜け感が素晴らしく、われわれ二人は立ち尽くすのであった。

後程、ジュについて調べてみたら、「フランス料理の調理方法・ジュ. ジュとは、肉汁・ジュースのことを指します。野菜や肉などを煮込んだ際に出る煮汁や、肉や魚を焼いた時の焼き汁のことを言います。」という記述があるサイトを発見した。どうやら、「ジュ!」というのは擬音とフレンチにおける「ジュ」とを混ぜ合わした名前だったらしい。

オムレツの調理に取り掛かる

フライパンが空いたので、メインディッシュであるオムレツの調理に取り掛かる。

まずフライパンに先ほど作った溶き玉子をどばーっと全部入れる。結構なかさになった。

ベーコン発見
オムレツにベーコンを乗せる

クーラーバッグの中にベーコンがあったので、ベーコンも載せよう。

とろけるスライス
チーズをオムレツにオン

さらに、とろけるチーズがあるので、これも載せちゃえ。わーい、ごちゃ混ぜだー。

ダッチオーブンのふたを活用

中まで火が通り固まる前に、底の方が黒焦げになるのは目に見えている。とりあえずダッチオーブンのふたをかぶせてみた。これで表面にも熱が通るはず・・・だ。

出来上がったオムレツ

10分ほど火を通してみたところでふたを開けてみた。むむう、ちょうど良い硬さで仕上がりましたよ。なんだか枝豆がごろごろしているのが毒々しく、あまりおいしそうには見えないのが正直なところ。でも、料理は見た目じゃない、味で勝負だ。・・・と都合の良いことを言っておく。

テントを移設する

オムレツに最後の火入れをしている間、テントを移設する。やっぱり斜面で寝ると、寝苦しいからだ。おかでんは比較的容易に眠れたのだが、しぶちょおは夜中体が少しずり落ちたらしい。

このあたり一帯、すべて斜面になっていて平らなところなど存在しないのだが、それでも少しでもいい場所を陣取るべくテントお引越し。

オムレツを切り分ける
オムレツ半身

焼きあがったオムレツを二等分にする。一人1/2切れは結構なボリュームだ。

ひっくり返してみたら、ちょうど良い焼き色がついていた。適当に作った割にはいいできだ。

一番恐れていたのが、中は半熟のままで、切り分けた瞬間に玉子汁がどばーっと出てくるシチュエーションだった。しかし、でき上がったのは中までちゃんと火が通って固まっているオムレツだ。いいねえ、とってもいいねえ。

ケチャップをかけて食べる

ケチャップをまんべんなく振り掛けて、いただきます。

スペイン風オムレツみたいなオムレツ。

おいしかった。これはさすがに自宅では作ろうと思わないので、キャンプならではの豪快料理だ。

ぜひこれを肴にビールでも、とはならなかった。なんとなく、ビール飲む気分じゃなかったので。

登山靴を履く
カモシカ登山道へ

お昼ごはんの後片付けが終わったところで、おかでん一人登山靴を装備。昨日に引き続いて廻り目平トレイルをしようというつもりだ。昨日歩いた「屋根岩パノラマコース」とは別に、「カモシカ登山道」というトレイルルートがあるので、そこを歩くことにした。所要時間3時間。

しぶちょおは膝の調子が悪いため、登山はせず。

登山道1
登山道2

14:21
カモシカ登山道は、廻り目平の駐車場を起点とし、ぐるっと回ってまた駐車場に戻ってくるルートになっている。所要時間3時間、標高差約400m。それなりに負荷がかかる道だ。

標高差400mは伊達じゃない。それなりに登り道が続き、大きな岩場のすぐ根元をどんどんすり抜けていく。そんな岩場のあちこちにクライマーやボルダーが張り付いていて、緊迫した空気が漂っていた。

まさか、この登山道を踏破するためには岩のぼりをしないといけません、なんて言われやしないかちょっと心配になる。

唐沢の滝

14:42
カモシカ登山道は変化に富んでいて面白い。岩場のすぐそばを通過したかと思ったら、今度は滝が登場した。唐沢の滝、というらしい。

しばしこの滝のたもとで冷気を浴びる。夏だし、ここで滝行してみるのは面白そうだ。悟りが開けるかもしれん。でも、一人で滝行してもつまらないので、誰か同伴者がいれば良かったな。

何を願うって?「いくら酒飲んでもγ-GTPの数値が上がらない体が欲しい!」かな。

全然悟りと別次元じゃないか、これじゃあ。

展望が開けた

15:13 唐沢の滝から登ったところで、展望が開けた。開放的な空間。

はしご場
はしごの警告

15:15
せっかく廻り目平に来て、岩登りしないのは邪道じゃありませんか、キミイ・・・ということでか、やっぱり岩場を乗り越えるように道が作られていた。しかし、さすがに己の体を信じてよじ登れ、というわけにはいかなかったようで、ハシゴが用意されていた。

標高差400mくらいの大したことない登山で、ハシゴ場があるというのは珍しい。さすが廻り目平(小川山)。

しかし、ハシゴには「はしごの使用は自己責任で」と書かれていた。そりゃそうだとは思うが、自己責任はちょっと困る、という人はどうすればいいの。今来た道を折り返せということか。もしくは岩をクライミングしろというのか。

なにかトンチが利けばよいのだが、これといって思いつかなかったので「自己責任」でハシゴを登ることにした。

慎重にハシゴを利用

ここでハシゴが倒れたり折れたりしたら、自己責任なんだよなとそろりそろりと登る。

慎重に登っても、ハシゴが壊れる時はあっけなく壊れるんだろうけど。

ハシゴを登ったてっぺん

15:18
ハシゴを自己責任で登り切ったご褒美が岩の上にはあった。

やー、屋根岩が正面に見える。こりゃ見晴らしが良いぞ。

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