15:19
屋根岩が見える。
よーく見てみると、この大きな壁にもへばりついている人がいた。すごいもんだ、落ちたら一発でアウトな場所なのに、怖くないのだろうか。
・・・いや、「怖くないのだろうか」という疑問は愚問だな。怖がっていたらここにやってくる訳がない。
こういう岩場になると、ボルダリング用のクラッシュパッドなんて屁の役にも立ちやしない。
15:28
廻り目平から川を挟んだところにある山々。ここも比較的岩がこつごつしているが、登っている人の姿は見えなかった。さすがにちょっと遠すぎだ。
15:29 のぼりにハシゴがあるくらいだから、下りもそれなりに急斜面が続く。今度はロープ場の登場。ずっこけないよう慎重に下る。
15:32
シャクナゲはおかでんがかろうじて判別できる花。花、というか葉っぱが独特な形をしているので、それで分かる。
シャクナゲの季節は4月~5月くらいのはずだが、ここは標高が高いからか7月下旬になってもまだ花が咲いていた。
15:36
眼下に金峰山荘が見えた。ひゃー、ここから一気にあそこまで下るのか。下るったらないねえ。
15:47
どんどん下っていく。
15:58
ものの20分で一気に標高を下げた。ここは平地。もうキャンプ場はすぐそこだ。
16:02
キャンプ場に戻ってきた。
あれっ、有料テントサイトにテントが張られているぞ。一泊あたり2,000円払うお大尽がいるんだねえ。
昨日は誰も利用者が居なかったのに、なぜ今日は2つもテントが?と不思議に思ったが、駐車場界隈のテント混雑っぷりを見れば納得がいく。3連休の二日目から廻り目平にやってきた人は、多分どこにもテントを張る余地がないのだろう。だから、2,000円払ってでも空いているサイトを選ぶわけだな。
16時50分。そろそろ夕食の準備を。
今日の夕ご飯は、「ダッチオーブン4変化」を楽しもう、ということで食材を買ってきてある。何がどう4変化なのかというと、一つのダッチオーブンで料理途中で洗わずにデザートまで合計4品を作るからだ。揚げる、炒める、煮る、焼くを一つのダッチでやるのだから、なんとも頼もしい。
このアイディアは、ダッチオーブンのメーカーとして有名な「LODGE」のサイトで公開されていたものだ。だから、作業をする際はPCを傍らに置いて、レシピを確認しつつ作っていくことになった。
合計4品の調理は、まず「蒸す」ことから始まった。これは「かぼちゃのデザート」。まずはダッチオーブンに網を敷き、その上に小さくカットしたかぼちゃを載せ、フタをして蒸す。
かぼちゃを蒸している間に、金峰山荘のお風呂に出かける。
ちょうど金峰山荘でも夕食の準備真っ最中らしく、食堂にはもう一部の料理が並べられていた。それを盗撮するおかでん。
きっと今晩の料理に関しては、金峰山荘よりもアワレみ隊の方がうまいと思う。根拠なんてないけど、ダッチオーブンは期待を裏切らないはずだ。
金峰山荘では、ボルダリング用のクラッシュパッドのレンタルもやっていた。
なるほど、そりゃそうだよな、レンタルがあれば便利だ。結構ごついものなので、普段使わないとき家のどこに格納しておけばいいの?というシロモノだし。
風呂に浸かって帰ってきたら、炭火がまたしても消えていた。昨晩に引き続き二夜連続二度目。もちろんかかぼちゃはカッチカチのまま。あれれ。
再度、あらためて火をおこす。大きな時間ロスになってしまった。そりゃそうだ、ダッチオーブン一つですべての調理をしようというのだから、何か支障が出たら全部の料理に影響が出てしまう。なんだ、この調理プロセスってなんだか面倒だぞ。
しぶちょおとおかでんでわーわー言いながら下ごしらえをしていると、隣のテントに宿泊しているご夫婦の奥さんが話しかけてきた。
「ダッチオーブンだけですべての料理を作ろうとしているんですよ」
と言うと、その奥さん、
「料理研究家の方?」
と聞いてきたいいえ、全然違います。
「びっくりしたなあ、料理研究家だってよ。以前、お遍路をやったときに『仏教大学の方ですか?』と聞かれたことはあったけど、料理研究家とは」
まあ、一つのダッチオーブンだけで調理するなんて非効率的な事をトライするのって、ある意味料理研究だよな。「はい、料理研究家のタマゴです」と答えておけば良かったか。
「カジキマグロとマッシュルームのフライ」の下ごしらえに入る。
ナナーズではカジキマグロなんてものは売られていなかったので、カレイで代用。同様に、マッシュルームも見当たらなかったので、エリンギさんにご登場願った。
レシピでは、こう書かれている。
1)カジキマグロを食べ易い適当な大きさにカットする
2)マッシュルームとカジキマグロにオリーブオイルをからませ、塩コショウをふる
3)マッシュルームとカジキマグロに片栗粉をまんべんなくからめる
オリーブオイルと塩胡椒という話だが、この際だからいろいろかけちゃえ。なにせアワレみスパイシーな食事だもの。
オリーブオイルと塩を振るところまでは一緒だったが、胡椒はブラックペッパー、その後なんと花椒(中国山椒)とガラムマサラをばっさばっさとかけた。二人ともテンションがあがる。
とりあえずこんな感じに。
一体なんの料理になるんだかよくわからん。あとはこれに衣を付けて揚げるだけだが、美味いんだかまずいんだか予測不能。
フライ用のディップを作る。レシピだと「ヨーグルト、マヨネーズをまぜて、ブラックペッパーをふり、イタリアンパセリをちらす」となっているが、イタリアンパセリなんて無いから普通のパセリで代用。その代わりといっては何だが、タバスコを投入したりハバネロパウダーを入れたりして、よりスパイシーにしてみた。悪のりしすぎか?
本日の夕食食材一式。
あっ、言い忘れていたけど、今晩の料理は
(1)カジキとマッシュルームのフライ
(2)ラタテュイユ
(3)オバジン風グラタン
(4)かぼちゃのデザート
の4品になりますー。
ようやくかぼちゃが蒸し上がった。
4)ダッチオーヴンに網を敷き皮をむいてカットしたかぼちゃを10分程蒸していく
5)蒸し上がったかぼちゃにグラニュー糖を振りかけて、冷ましておく
ということなので、エリンギが入っていたプラ容器にかぼちゃを移し、そこで砂糖をかけておく。
本当はこれで完成ではなく、まだ先がある。
6)器に生クリームを入れ、バニラエッセンスを加え、混ぜる
7)かぼちゃをいれ、メイプルシロップをかけ、シナモンをふれば、かぼちゃのデザート完成
ということなのだが、バニラエッセンスをわざわざこの料理のために買うのが馬鹿馬鹿しので買わなかった。同様に生クリームも余ったら持てあますし、メイプルシロップもシナモンも、使い道が結構限られるぞ。買うのはやめよう。
・・・という結論に。そうすると、結果的に「砂糖を振りかけただけのかぼちゃ」になってしまった。なんだか味気ないが、調味料や食材の不良在庫を抱えこみたくないので、ここは我慢。「次回キャンプでも使うことにしよう」といって、残しておいても、次回キャンプがいつになるか分かったもんじゃない。基本、1回のキャンプで使い切る種類と量が求められる。
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