6)ダッチオーヴンのお湯を捨て、火にかけて熱しオリーブオイルを入れる
ということなので、お湯から油に宗旨替え。「蒸し」から「揚げ」にバトンタッチだ。
7)オーヴンのオイルが180度くらいになったら、グラタン用の茄子を素揚げする
なにしろダッチオーブン一つでの調理だ。ここでも時間がかかる。油の温度が上がるまでしばし休憩。
油が温まったところで、ダッチオーブンに茄子を投入。
さて、ここであらかじめ下ごしらえしておいたカジキマグロ・・・ではなく代役のカレイにご登場願おう。レシピでは片栗粉をまぶせ、と書いてあったが、「油少なめがうれしいまかせて粉」といのを使ってみることにした。
おい、気がついたらこの料理、もともとのレシピを相当逸脱しているぞ。
ここでパソコンのバッテリーが切れた。あー、これ以降のレシピが分からなくなってしまったよ。どうするんだよ。
今作っている料理はひとまず揚げればOKだろうし、ラタテュイユはごった煮にすれば何とかなりそうだし、グラタンもなんとかなるだろう。この逆境の中、なんとか逃げ切ろうじゃないか。
マッシュルームではなく、エリンギを揚げる。うん、思ったよりいい感じに揚がったぞ。
カジキ・・・ではなく、カレイを揚げる。
家で揚げ物をやると、どうしても食材を投入した直後に油の温度が下がってしまう。欲張って食材を一度にたくさん入れてしまうと、油ギトギト、衣はがれまくりの酷い揚げ物になってしまうのはご承知の通り。
しかし、ダッチオーブンってやつぁ偉いもんだね、ダッチが十分に蓄熱しているので、油の温度が下がりにくいようだ。カレイをぐいぐいと揚げていく。
揚がったカレイはダッチオーブン脇の網の上に並べておいておいた。油切りにちょうど良いし、保温効果もある。
カレイとエリンギのフライ、完成。
本当はカレイの上にディルウィードを香り付けに振るらしいが、そんなスパイスはナナーズては手に入らないし、あったとしても使用頻度が低いから買わなかっただろう。
これででき上がり!以上。
ご飯。こいつだけは何の問題もなく炊けてくれる心強いヤツ。今日もいい具合に炊きあがりましたー。
でもごめんね、食事が仕上がるまであと2品作らないといけないんだ。そうだねえ、30分後になるか、60分後になるか、僕でも見当つかないや。
12)オイルはそのまま、ダッチオーヴンは中火で玉ねぎを炒める
13)続いて茄子を炒める。形が崩れないように丁寧に炒める
ということだったと記憶しているので、忠実にそれを守る。でも、なんか様子が変だぞ。「オイルはそのまま」ということだが、ちと「炒める」にしては油の量が多すぎる気が。素揚げやっているようなものだ。これ、このままラタテュイユを作り続けたら、油ひたひたで高カロリー料理が完成してしまうぞ。
さすがに我慢ができなくなって、いったん炒めていた(揚げていた)野菜をサルベージ。
その後、油を新聞紙に吸わせて仕切り直すことにした。
油を吸った新聞紙はたき火の中へ。
まだ調理中だけど、そのままキャンプファイヤー開始と相成った。
薪はそこら辺を探して適当に見つけてきたもの。結構あっちこっちに転がっているので、手間さえ気にしなければ十分薪を入手できる。
金峰山荘でも薪は売られているのだが、わざわざ買う必要はないってことだ。
油を捨ててすっきりしたダッチで調理を続行する。新聞紙のインクが溶けているんじゃないか、なんて野暮な事は考えてはいかん。「熱調理で殺菌OK」くらいの大きな気持ちで調理しないと。
トマトを投入する。
「ラタテュイユってどんな料理だっけ」
PCがバッテリ切れになっている以上、完成図を確認することができない。あいにく、おかでんもしぶちょおも「らたてゅいゆ」なる料理には知見が乏しく、このまま作り続けてよいのだろうか、と心配になってきた。今んとこ、「いろんな野菜の炒め物」の域を超えていない。大丈夫か、これ。
「トマトがでかすぎるような気がする」
ということで、トマトをダッチに入ったままカットする荒技に出る。
たき火は燃えどもわれわれの食事はまだ先。
やっぱ一つの鍋で作るのは無理がありますぜ。でも、おもしろいから許す。
本当はここで「パプリカ、ズッキーニを加える」となっているのだが、パプリカもズッキーニもナナーズでは売られていなかった。パプリカはいいとしても、ズッキーニは代わりになるものが欲しいところ。その結果、きゅうりになったのだった。
隣の奥さんがまたちょっかいを出してきた。
「ズッキーニが無いからきゅうり?ズッキーニの代わりだったら茄子でしょうに」
いらんお世話でございます。茄子は既に入っているし、鍋の彩りとして、緑が欲しかったからきゅうりを選んだわけで。
というわけで、きゅうりを投入。日本人って、きゅうりを加熱したものはほとんど食べたことが無いわけだが、果たしてどんな味になることやら。
トマトから水分が出てきて、ようやく炒め物から煮物に近くなってきた。
さて、まだ味付けはしていないので、味付けをしましょう。
ほれ、とテーブルから持ってきたのは、アフターデスとタバスコ、ブラックペッパーなど。
「へっへっへ、これくらいやらないとスパイシーナイツにはならんよ」
ついでに、中身がこぼれてすっからかんになっていたこーれーぐーすの瓶も持ってきた。中にはやることが無くて暇そうにしている島唐辛子がいくつもある。これをラタテュイユに入れちゃえ。
「ガラムマサラも入れるか?」
「やめろ。カレー味になってしまうではないか」
その会話を聞いていた隣の奥さん、「そうよ、カレー味になっちゃうじゃない」と上から目線で同意。その言い方が「何をバカな事を言っているんだこの人は」という感じで、ちょっといらっと来た。もちろんガラムマサラ入れるのは冗談であり、しぶちょおと二人でじゃれているだけななんだけどな。
ラタテュイユのでき上がり。多分。
「こんな感じだったっけ・・・?」
よくわからんが、これ以上鍋に入れる食材はないから、きっと完成なのだろう。
「ほら見たことか!きゅうりの緑が赤い料理の中で映えているぞ!」
味はともかく、きゅうりを敢えて入れたのは正解だった。
さて、最後の一品はグラタン。
レシピだと「オバジン風グラタン」ということで、アンチョビが入るのが正しいやり方。だが、アンチョビなんて面倒くせぇ、われわれにはまだシーフードミックスが残っているぜ!ということで、レシピを完全無視して調理を開始。
シーフードミックスとベーコンをまずは炒める。
そこにマ・マーのマカロニグラタンの素を投入。さすがにこのやり口はレシピには載っていない。便利なものがあればそれを使ったっていいじゃない、と開き直る。
グラタンの上にとろけるチーズをトッピングし、その後素揚げの茄子を並べる。
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