
キャンプ場を後にしたわれわれは、グリーンファームへ再度立ち寄った。キャンプ期間中毎日欠かさず通っている店。

ここで何を買ったのかというと、馬刺しの燻製。これをお土産としようと思う。これまで2日間連続で馬肉は食べてきたわけだが、さらにご自宅でも食べちゃろう、というこのガッツに我ながら拍手だ。380グラムもあるので、結構ずっしり。これで酒を飲んだら、いったい何杯飲めちゃうんだろうか。今からワクワクする。

蕎麦畑の前で記念撮影しておく。白い花はフォトジェニックだ。


そのあと、「みはらしの湯」へ行く。キャンプ場ではシャワーしか浴びられなかったので、最後の日はせっかくだから立ち寄り温泉で汗を流そう、というわけだ。


この「みはらしの湯」が選ばれたのは、単にキャンプ場から近かったからというわけではない。ここの食堂が実は隠れたメインなのだった。
何事かというと、ここには「入浴+お食事セット」というものがあり、お得な値段設定になっているのだった。しかも、そのお食事が「ローメン」と「ソースかつ丼」、つまり伊那地方を代表するグルメの組み合わせなのだ!これを頼まない手はない。ぜひ頼もう、ということになった。
われわれ、昨晩すでにローメンは食べている。しかし、「たぶんこんな感じ」と言いながらこしらえたものなので、どれだけリアルなローメンなんだかよくわかっていない。だからこそ、本物を知っている人の手によるローメンを食べてみたいのだった。

3人とも「入浴+お食事セット」で仲良く注文。
待っている間、せっかくなのでおかでんが「おたぐり」を注文してみた。
出てきた「おたぐり」だが、外観はごくごく普通の煮込みだった。これは昨晩及び今朝われわれが食べたものとほとんど変わりがない。
「なんだ、ふつうのモツ煮込みではないか」
がっかりしておかでんがぼやく。おかでんは、てっきり「おたぐり」というくらいだから、腸が丸ごと入っている長細い煮込み、なのかと思っていた。名前の通り、「たぐり寄せる」くらいの長さは当然あるもんだと思っていたが、さすがにそんなことはなかった。がっかりだが、これでリアルおたぐりを見ることができ、納得がいったので良かった。

まだ、清酒「一瓢」が残っていた。荷物になるし、この際だから飲んでしまえ!といいたいところだ。しかしこの後すぐに車の運転があるので、せっかくおたぐりを頼んでおきながらお酒が飲めない。おたぐりなんて、完全にお酒のつまみだというのに。
「おたぐりうまいのぅ、うまいのぅ」
と悔し紛れに絶賛しつつ、おたぐり単体をぱくつく。まるで大好物であるかのように。

ミニローメンとソースかつ丼のセット登場!これはゴージャスだ、学生向け飯といっていいくらい、ボリュームがある。『ミニ』ローメンといいつつこれだけの量があるのはうれしい誤算だ。

ローメンは、あらためて実物を見ると、焼きそばだかラーメンだかわからない微妙な位置づけの食べ物だった。われわれが作ったものと大差ないが、こちらのローメンは具はキャベツと羊肉の二つだけだったようだ。

ソースかつ丼は、玉子でとじでない分若干寂しい外観。キャベツの千切りが添えられている会津若松のソースかつ丼とも違う。しかしこのシンプルさが逆に肉の食感を際立たせて、これはこれでおいしいと思った。

みはらしの湯のすぐ近くにある農産物直売所で買物をして、今回のキャンプは全て終了。結構充実した2泊3日だった。お疲れさまでした。

いやいや、お疲れさまというのはまだ早い。
12時57分の時点で中央自動車道は20キロ渋滞。多分このあと、30キロから40キロ渋滞になるに違いない。恐ろしや。
結局おかでんはこの渋滞にビビり、高遠経由、八ヶ岳の麦草峠を越え、秩父に抜けてから東京に向かうという裏道を7時間近くかけて敢行。いやはや、なんともお疲れさまなキャンプの終わりだった。
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