廻り目平短期集中合宿

調理を開始

調理を開始する前に、炭をおこし、ダッチオーブンをプレヒートしないと。結構ここまでたどり着くのに時間がかかる。

普通の鍋だったら、ガスストーブに鍋をセットし、着火・・・と、ものの数分で済むことなんだが、ダッチオーブンは牛歩戦術だ。スローフードだねえ、なんて言いながら準備を進めるが、あまり釈然としていない。ダッチオーブンで作った牛肉のビール煮も、普通の鍋で作った牛肉のビール煮も、味としては一緒だと思う。やっぱりダッチオーブンは「オーブン」として使ってこそ本領発揮するんだと思う。

肉に塩胡椒をかける
肉を焼いている最中

牛もも肉に塩胡椒して下味をつける。

その間にダッチオーブンにサラダ油をひき、高温でプレヒートしておく。

油が熱くなったら、「大胆に」肉を焼く。レシピに「大胆に」と書かれていたので、「はっ」「そりゃっ」などと合いの手を入れながら肉を焼く。

肉を炒める
刻んだ野菜

肉に火が通ったところで、刻んだ野菜を入れる。にんじん、玉ねぎ、アスパラガス。

調理用のビール

肉野菜炒めがある程度できたところで、本日のメインイベンター、ビールの投入ですよ。まずは一口しぶちょおが味見・・・いや、彼は下戸なので飲むのは無理。では代わりにおかでんが味見を・・・全部飲んでしまいかねないから、やめとけ。

ビール煮込み

ビールをじゃーっと注ぐ。ああ。思わず「もったいない。」と口走ってしまった。安心しろ、ビールは捨てたのではない、この後鍋料理として胃袋に収まるから。

なお、ビールの銘柄だが、「せっかくのビール煮込みだから、苦味が強くコクがあるビールが良かろう」ということでキリンラガービールにしてある。これがスーパードライやプレミアムモルツだったらまた違った味になっていただろう。

トマトを投入

トマト投入。本当はここで火力を落として「とろ火で煮込む」必要があるのだが、われわれは面倒だから火力そのまんま。その代わり、ダッチオーブンと炭の間に網をかまし、炭火からの距離を若干遠ざけている。この辺は適当で。

粒マスタード投入

この料理は結構面白い。ここで粒マスタードとケチャップを入れ、そのあと塩胡椒で味を調えるのだった。粒マスタードってソーセージ料理でしか使ったことがなかったが、鍋に入れるという手段もあったか。

おっかなびっくり炊飯

さあ、牛肉のビール煮込みはそろそろ完成しそうだ。ご飯を炊こう。

前回、炊飯中に鍋がひっくり返った経験があるので、石を支えにして倒れないようにしておいた。廻り目平の斜面を甘く見てはいかん。これくらいのことをしておかないと。

夕暮れの廻り目平

時計の針が19時を回ったころ、駐車場はすっかりがらんとしてしまった。この時期のキャンプは快適なのに、もったいない。

バターライス
バターライスにパセリを振りかける

バターライスが炊き上がった。カロリー高いぜ、と思わせる臭いがプンプンするぜ。うひゃあ、これはやばそうな雰囲気。最後にパセリを振り掛けて、完成。たっぷりのパセリでしっかり油っぽさを中和させたので、カロリー的にはプラマイゼロ、というむちゃくちゃな論理を展開してOK。

牛肉のビール煮

こちらも十分煮込みました、牛肉のビール煮。おいしそうだ。

網焼きしまくる

余ったしいたけ、ソーセージ、にんじんは網焼きにして食べることにした。何せ1泊2日のキャンプだ。「今日残ったものは明日にまわしちゃダメ」というルールを徹底しないと、「お持ち帰りのお土産」が増えてしまう。今日の食材は今日のうちに使い切る、ということを心がけよう。

幸い、今日はビール煮込みとご飯しか準備がなかったので、この網焼きはちょうど良いおかずとなった。

乾杯!

乾杯!夕食時間は結局19時半になった。いつものキャンプと一緒の時間。今回は煮込み料理だったからちょっと時間が余計にかかったらしい。

ワインを飲むおかでん

おかでんは早々にワインに切り替え、一人手酌でぐいぐいと。日が暮れてくるとやっぱり気温がぐいっと下がるので、ビールもいいけどワインももっと良い。どうせビールは「牛肉のビール煮」で摂取するし。

お食事中しぶちょお

でき上がった料理だが、ビール煮込みはとてもおいしかった。どうせほとんどトマト味になっていると思っていたのだが、ビールと粒マスタードのおかげで複雑な味に仕上がっている。軽く苦味があるのが、ビールなんだろう。苦味といっても嫌味な味ではなく、わずかに感じさせる程度だ。粒マスタードの酸味も面白い味付けになっている。これは家でも再現したいレベル。いや、意外だった。「これは大人の味だねえ」「そうだねえ」と言いながら二人でハフハフ食べた。

一方のバターライスだが、悪くはないのだがどうにも油っぽい。当然といえば当然か。おかでんは酒を飲んでいたので、ほとんどこのバターライスは食べていない。

たき火

食後、たき火をやる。昼間、ざざっと集めてきた枯れ木に着火。あまり苦労しなくてもよく燃えた。

火

「たき火で、全ての木がきれいに灰になるまで燃やすのが好き」

としぶちょおが言う。彼は頻繁に薪を火箸でいじり、まんべんなく薪が火にあたるように調整し続けた。最後になると、「たき火」ではなく「たき炭」状態になったが、それでも執拗に微調整。結果、全ての薪が白い灰になって、たき火は終わりになった。

23時頃、就寝。さあ、明日はもうキャンプ場から退却だ。

2011年05月22日(日) 2日目

2日目の朝

キャンプ場の朝は早い。6時30分起床。これくらいに起きても、朝食に箸をつけられるのは8時過ぎ。なにせ、昨晩の食事の後片付けから始めないといけないから。そして、それが済んだら炭をおこし、ダッチオーブンをプレヒートして・・・。調理に手間がかかる。

テントから出てみて、「あー」とがっかりするものを見た。グローブ(ランタンを覆うガラス部分)が粉々に砕け散ったランタンがそこに。そうだった、昨晩、ランタンホルダーがひっくり返ってしまい、そこに吊り下げていたランタンが割れてしまったのだった。微妙な斜面に気づかず、平地だと勘違いしてランタンホルダーを設置したのが原因。前回廻り目平では椅子を2脚も壊してしまったが、この回はランタンを壊してしまった。

壊れたグローブ、新品と交換すると2,000円近くするはずなので、交換は躊躇してしまう。もうご時世柄、ランタンはガス式ではなくLED型に切り替えた方がいいのかなあ。これは次回キャンプまでの課題にしよう。

朝ご飯の食料

本日の朝食は、「ししゃもの燻し焼き」がメインディッシュ。朝から「燻製料理」をこしらえようとしているのだから、気合入りすぎというか、七面倒というか。なにせ、ダッチオーブンでは燻製もできる。その実力をまざまざと見せつけちゃろうというわけだ。

チップを敷く

ダッチオーブンにアルミホイルを敷き、スモークチップを入れる。本当は緑茶やざらめも混ぜると良いらしいのだが、この燻製のためだけにそれら食材を買い求めるのは邪魔。シンプルにスモークチップだけで対応することにした。

ししゃも

そのあと、ダッチオーブンの中に中敷きを敷き、その上にシシャモを乗せた。

ただいま調理中

ここでダッチオーブンをふたして、中火程度の火力で20分ほど燻す。うまくでき上がるかどうかは神のみぞ知る。ししゃもの神様、どうかうまく燻製されますように。南無南無。

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