萱野高原キャンプ場

スペアリブとオクラ

昼食の準備、完成。バックリブ、ゆでたオクラ、そして白いご飯。白米をお昼ごはんで食べるのは随分久しぶりか、それとも一度もないかのどっちかだ。非常に珍しいことだ。そもそも、お昼にバックリブが出てくるなんて、ちょっとした驚きだ。いやね、お店に買い出しに行った際、バックリブ売られているぞ!→いいねえ、せっかくだから買おう→いつ食べよう?→とりあえず今日のお昼!・・・という流れで買っちゃったので、計画性はあまりない。

ちなみに、今日の夕食は焼肉。二食連続で肉メインの食事となる。

乾杯

14時半、いよいよ食事。朝からドタバタしていたけど、ようやくここで一息つく感じ。さあ、乾杯しよう。おかでんは初めて飲む「アサヒ ドライブラック」を。ごきゅ!ごきゅ!・・・・うん、美味いなこれ。黒ビールだからもっと濃くて甘い味付けなのかと思ったが、「ドライ」を名のるだけあって爽快感がある黒ビール。これ、「とりあえず最初のいっぱい」として飲んでも十分通用する。結構気に入ったぞ、ドライブラック。

うーん、バックリブだが、まだ中の方まで火が通っていないぞ。表面のソースが焦げているだけだ。もう一度火を通さないと。

結局、ガスストーブで、フライパンで、しかも水を注いでふたをする蒸し焼きにして調理。当初予定とは全然違う調理法になってしまった。

「煮豚の食感がする」
「そりゃそうだ、炭火焼でもなんでもないからな」

とはいえ、火が通ったバックリブはまあまあ美味かった。

水場

後片付け。

今われわれがいる広場には、2カ所水場があるので便利。

伐採した木

水場の近くに、伐採した木がたくさん積み上げられていた。これ、勝手に貰っていっても良いものだろうか?もし可能なら、あっという間にたき火用の薪が集まるんだけど。

U字溝が並ぶ

U字溝が並ぶ。ここで料理を作るもよし、バーベキューを楽しむもよし。

ちなみにこのキャンプ場は直火NGなので、われわれがたき火をするとなったら、このU字溝で行うことになる。

かやの山荘の職員さんの話によると、この広場は夜になると鹿の集会所になるのだそうだ。なぜかというと、こぼれて地面に落ちた焼肉のたれの塩分を求めてくるためだって。へー。

二の鳥居

かやの山荘の入口に大鳥居があるが、われわれがいる広場の奥にもう一つ鳥居がある。この先に神社があるらしい。神社におわす神様にごあいさつしておかないとばちがあたるので、お昼ごはんの片づけが終わり次第お参りに出かけた。

夫婦神社 社務所

鳥居をくぐってすぐのところに、建物があった。

お参りしてみて気づいたのだが、この建物は「夫婦神社 社務所」だった。看板にそう書かれている。あらら、社務所でしたか。ここで柏手打っちゃったよ。ところで夫婦神社って何ぞや。看板によると、「縁結び 家内安全」にご利益があるとのこと。それはありがたい、ぜひそのご利益にあやかりたいところだ。

二股の松

このあたりに生えている松は、幹が途中でわかれているものが多い。なんでも100本くらい二股の松が生えているそうで、面白い自然現象だ。こういうのが生えているからこそ、「夫婦」というキーワードが出てくるのだろう。でも、「二股」ですぜ「二股」。なんだか不倫しているようだ。あ、そうか、縁結びの神様だから、大本命の異性以外にもあれこれ余計に縁を結んでしまうんだな。それはすごい縁結びパワーだ。

しめ縄が張られた一対の岩

この先に「夫婦岩」がある、というので遊歩道を歩いていくと、しめ縄が張られた一対の岩と出会った。これが夫婦岩らしい。夫婦神社のご神体、ということか。写真に撮るのは位置的に難しかったので、いかにも夫婦、という感じには撮れなかった。あまりベタベタした付き合い方を好まない「夫婦」、というシチュエーションか。

ジャングルジム?

この辺りは遊歩道が張り巡らされており、高原散策を楽しむことができる。われわれはこのあたりで一番高い場所へ向かってみることにした。バカと煙は高いところにのぼる、というが、アワレみ隊も高いところは好きだ。

展望台が見えてきた

正面に展望台が見えてきた。

展望台の上

展望台。

テントサイトのところから景色を眺めるのも十分だが、ここからの眺めもそれにさらに上積みしてきれいだ。南北に伸びる伊那谷を存分に楽しめる。

どこからやってきたのか、ここまで歩いてやってくる人が結構いる。テントはわれわれ含めて三組しか張っていないので、それ以外の「日帰り客」がそれなりの数いるらしい。萱野高原は隠れた観光地、というわけだな。

かやの山荘の展望棟

かやの山荘に行く。

かやの山荘の展望棟は、わざわざ歩いて展望台までいかなくても眼下の景色を満喫できる施設。

広いピロティになっていて、ぜいたくなスペースの使い方をしている。

舞台がある

しかも、舞台も用意されていて、何かイベントをやることも可能。

タープの上に桜の花びら

タープの上に桜の花びらが散っている。これはこれで風情がある・・・かな?

さっきから時々強い風がびゅう、と吹く。そのせいでタープのロープを張っているペグが抜けたりしてちょっと危険。そうか、稜線上のキャンプ場なので、風がさえぎるものなく吹き抜けていくんだな。眺めが良い分、その見返りはきっちりと求められるということだ。

夕食の食材

16時50分、夕食の準備にとりかかる。ついさっき・・・2時間前ほどにお昼ご飯を終えたばかりだというのに、もう夕食だ。今晩は焼肉。下ごしらえはあまり必要としない。それでも、日没時間を考えると遅くとも17時には夕食の準備を開始していないといけない。

今回の夕食は、肉の種類も量も少ない。しぶちょおが

「今回こそは食い地獄にならないようにしよう」

と言い、それにおかでんも同意したからだ。ちょっとチャレンジングではあるまいか、というくらい肉の量は減らした。

大丈夫だろうか?夕食の食材写真を撮影していて、早くも不安になる。でも、おなかが満たされった時のために、例の「ババロリア」がスタンバイしているので、多分なんとかなると思う。

炭火をおこす

炭火をおこすため、ガスストーブを使う。

「火をつけるために、火を使う。なんだか矛盾しているよな」

と苦笑いをするおかでん。

今までは新聞紙を活用して炭に火をつける、「試してガッテン」方式を採用していたのだが、もう諦めた。今日のお昼、バックリブを作る際に炭火着火がうまくいかなかったのだが、それで懲りたからだ。火が付かないことに焦って、うちわを使って炭に空気を送り込んだら、焦げた新聞紙の切れ端がうわーっと舞い上がってなんだかみじめな気分に。

そもそも、キャンプ用品の中で新聞紙の在庫があまりない。今、おかでんは新聞を購読しているものの、「電子版」なので、「紙」が手に入らない状態にあるからだ。溜まっていくと邪魔になる新聞紙だが、キャンプには少量あった方がなにかと便利。駅のごみ箱から新聞紙漁ってこようかな。

なお、炭だが、ガスストーブの上にみっちりと載せた方が早く火が付くことが分かった。2~3個、炭をストーブの上に乗せただけではなかなか火がつかない。

伊那谷の夕暮れ

17時40分、伊那谷の夕暮れ。

太陽と雲のコントラストがきれいだが、それ以上にわれわれの目を惹いたのが、伊那谷に広がる水田だった。ちょうどこの季節、水田に水が引き込まれており、なおかつ稲はまだ植えられていない状態。太陽の光が水田の水面で反射して、とても奇麗だった。

炭火スタンバイOK

18時過ぎ、ようやく焼肉を焼くことができるだけの炭火ができた。1時間近くかけてようやくこの状態だから、まだまだ腕が未熟だ。もっと研鑽して、炭が早くおきるようにしなくては。

LEDランタン

今回のニューフェース、LEDランタン。

前回廻り目平キャンプにおいて、ランタンホルダー横転によりランタン大破。そのため、いい加減頭にきたおかでんはランタンをLEDに変更したのだった。GENTOS製、EX-800RC(写真右)。

できるだけ光量が多いランタンを買い求めた結果、ずいぶんと重厚なものになってしまった。単一電池6本を必要とするのだから、重たいったらありゃしない。360ルーメンの明かりだが、明るさとしては大破したハイブライトランタンより若干劣る。それでもLEDランタンを採用したのは、キャンプの度にマントルを交換したり、ガスの残量を気にしたりしないで済むからだ。その代り電池の残量を気にする必要が出てきたけど。

やっぱりLEDだと安心感が違う。どこかに引火する恐れもないし、うっかり触ってやけどすることもないし、テントの中で利用しても窒息することがないし。今回初めて使ってみて、その取り回しの楽さに感心しっぱなしだった。

雲行きが怪しい

最初は「フォトジェニックな夕方だ」と喜んでいた雲だったが、どうも雲行きが怪しい。小雨がぱらついたり、時折強い風が吹いたり、われわれの生活を脅かしてくる。「三匹のこぶた」の寓話で、一番目の豚はわらの家を作り、オオカミにあっけなく吹き飛ばされてしまった。それと近いのが、われわれのテント周りだった。

長く伸びる影

アワレみ隊のキャンプでは、基本的にテントにペグを打たない。なぜかというと、面倒だからだ。いや、「面倒」の一言で片づけると語弊があるが、初期アワレみ隊キャンプの開催場所に原因があったからだ。

神島、佐渡島といった離島キャンプの際は、砂浜でテントを張っていた。だから、ペグを打ってもスカスカしてしまい、意味をなさなかった。また、飯能河原でのキャンプは、砂利の地面が硬すぎてペグを打とうにも全く歯が立たなかった。そんなわけで、アワレみ隊は「ペグなんて打たなくてもいいや」というのが定着しているのだった。

とはいえ、今回の風はバカにできない。ランタンホルダーが倒れ、買ったばかりのランタンが地面に投げ出されてしまいおかでんショック、なんてのはまだいい。テントが浮き上がり、タープに倒れ込むことが何度もあったのだった。ここは稜線なので、万が一テントが転がったらそのまま崖下に落ちてしまう恐れもある。

そんなわけで、テントの中に「できるだけ重たいもの」、すなわちダッチオーブンを置いて風に対抗することにした。さらに、フライシートが飛んでしまわないように、フライシートに水入りペットボトルをくくりつけて重しにした。これでとりあえずはテントが飛ばない細工ができた。

とりあえず乾杯

18時45分、風を気にしながらの夕食準備。いよいよ肉の投入。今回は肉の量が少ないので、慎重に食べないといけない。今までは「好きなだけ食べても、まだ余る。結果的に無理して食べきる」という事を繰り返してきた。しかし今回は「計算しながら食べないと、足りなくなる」可能性がある。さあ、どんな展開になるのやら。ま、とりあえず夕食スタート。

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