長崎の過去と今-18

朽ちていく建物、護られる建物(その18)

去って行く軍艦島

16:26
遠ざかっていく軍艦島。

いやー、本当に貴重な体験ができた。ありがとう!

それにしてもここまで栄枯盛衰というものを実感したのは初めてだ。祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり・・・というのはまさにここだった。

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大自然にしろ人間の営みにしろ、エントロピーというのは有限だと思うのですよ。今こうやって我々はインターネットとかスマホとか、いろいろ便利なものを享受している。だからこそ廃れるものがある。「廃れるものがある」ということはむしろ何か新しいものが勃興しているからだ、と僕はポジティブに考えている。

もちろん、ここをふるさととして住んでいた人としては、閉山とともに島を去らないといけなかったのは辛い体験だっただろう。だから、あんまり外野の人間が「ポジティブ」とか言うのはよくないわけで、その結果なんだか神妙な顔付きになってしまう。

そういう「微妙さ」もまた、新鮮な体験だった。

中之島

16:28
島民の墓地兼公園の役割を果たしていた中之島の横を通過。春になると島のてっぺんに桜が咲くので、花見に訪れていたそうだ。

端島(軍艦島)、高島ともに炭の鉱脈が地下に眠っていたのに、なんでこの中之島は無人島のままなのだろう?炭鉱の島にならなかったのだろう?と不思議だ。あとで調べて見たら、ここも炭鉱はあったそうだが、わずか9年で閉山してしまったそうだ。

高島

16:32
高島に一旦立ち寄ります、というアナウンスがあり、船は高島に戻ってきた。ちょっとだけ停泊して、すぐに出航。何があったのかわからないが、軍艦島上陸時にもぎった上陸チケットの半券を事務所に提出するなどの事務手続きがあったのかもしれない。あくまでも推測だけど。

高島を去る

16:41
高島をあとにする。

団地が並んでいて、「えっ、島なのに何で?」と不思議になる光景だ。

軍艦島の団地はボロボロの廃墟になってしまったけど、高島の団地は現在進行形で健在だ。

沖ノ島の教会

16:48
船は沖ノ島の沖を通過中。往路発見した教会を今回はちゃんとロックオン。撮影しておいた。

蛋白質にこの教会のことを伝えたら、喜びいさんで撮影していた。軍艦島の時よりも気合いが入っていたようだ。

カトリック馬込教会、という。まるでお城のようにとんがった屋根のてっぺんには、十字架がある。まるでテーマパークの建物みたいだ。または、お菓子の城。

失礼ながら、よくもまあ小さな島でこんな荘厳な教会が建てられるものだ。信者の数は限定的だというのに。・・・えっ?この島の住民の60%がキリスト教徒?そりゃあすごい、日本でもっとも「キリスト教信者率」が高いエリアなんだそうだ。

こちらにも教会

長崎の港が近づいてきたとき、またもや海沿いに教会を発見した。行きの時には気づかなかった存在だ。

カトリック神ノ島教会。これもまた、白くて気高さを感じさせる建物だ。長崎の教会は本当に奇麗だな。

・・・おや、教会の手前・・・海の中の岩の上にも白い何かが見える。何だろう、あれはマリア様だろうか。

望遠レンズで確認していた蛋白質が「マリア様だ!」と声を上げる。へえ、海の中にマリア像ってこともあるのか!

よく見ると、マリア様は教会の方ではなく、沖の方を見つめていらっしゃる。恐らく、航海の安全を願う意味合いがあるのだろう。東京湾大観音みたいなものか。例えが強引だけど。

船

17:02
長崎の港が迫ってきた。

すぐ脇を、白い船が通り抜けていく。日本郵船のロゴ・・・かと思ったけど、なんか赤い帯が一本多い。これ、九州郵船のカーフェリーだった。五島列島と長崎を結ぶ便だ。

アワレみ隊が五島列島企画をやった場合、この船に乗っていたかもしれない。

ドック

三菱重工長崎造船所のドックを通過。

写真を撮るばばろあ

ドック大好きばばろあは三菱重工の写真を撮りまくっていた。

長崎のシンボル

17:09
長崎のシンボルの一つ、稲佐山が見えて来た。あの山のてっぺんから見た夜景が「新世界三大夜景」の一つだとかなんとか。

明日の午前、あの山の上に行ければ行ってみよう。

(つづく)

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