長崎の過去と今-20

朽ちていく建物、護られる建物(その20)

出島9

17:30
長崎オランダ村、じゃなかった、出島を観光中。

長崎オランダ村ってあったなあ、ハウステンボスの前身にあたる施設で、僕らの修学旅行で立ち寄った。全く内容を覚えてないけど。

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本当に、今思えば修学旅行って何だったんだと思う。覚えているのは、夜、寝るか寝ないかで先生とバトルすることが中心。もし、この「修学旅行の定番:先生とのバトル」がなかったら、本当に何も覚えていないんじゃなかろうか。それを思うと、やっぱり先生って消灯時間を厳しく取り締まらないといかんな。子供達の思い出作りのためにも。

出島

蔵やら商館やら、いろいろな建物が並ぶ。和風だったり洋風だったり、展示物があったり建物だけだったりいろいろだ。

さすがに軍艦島のときのように、「この建物は○号棟で、当時はこういう使われ方をして」と解説する気力は湧かない。江戸時代の話ともなれば、完全に「歴史教科書のはなし」であり、あんまり生活感を伴わないんだよな。ワクワクしない。

出島

カピタン部屋。恐らく「キャプテン」がオランダ語になって日本語に訛ると「カピタン」なんだと思う。

出島

タッチパネル画面で、往時のエピソードを紹介するなど、演出には手間暇をかけている。

豪華料理

おっと、今朝グラバー邸でみかけた、「江戸時代の外国人の食事」がここでも再現されているぞ。

「グラバー邸のと、似てるな」
「やっぱりこの程度が限界なのかね、当時だと」

つまり、全体的に茶色い。ところどころ彩りの野菜もあるけど、基本は茶色だ。

なんだか、これを見ていると「一番うまそうなのは、ろうそく」に見えてきてしまう。違う違う、それは食べ物ではない。

豪華料理

豚さんがうらめしそうに、頭を上に向けている。しかもリンゴをくわえて。

「この豚は食べるためのものだろうか?」
「リンゴ置き場としてしか意味がないんじゃないか?」
「いや、そもそもこのリンゴは飾りじゃないか?」

オランダ人商人のメシはさほどうまそうに見えなかったので、せめて豚肉に最大の関心を注いでいる状態。

母国から海路はるばる運んできた豚だろう。江戸時代、日本から容易に入手できたとは思えない。いや、ひょっとしたら途中中国に寄港して、中国から仕入れていたか?

いずれにせよ、ガリッガリに塩漬けにされて防腐加工されているはずだ。そのまま食べてもうまいはずがない。ミミガーのこりこりした食感がね、たまらんのですよ・・・なんてカピタンさんがコメントしていたとは思えない。

窓

商館の窓から外を。

「小京都」と呼ばれるような古い町並みとは違い、なんか和モダンな感じ。なので古めかしい感じはほとんどない。

大砲

大砲。

人間との対比

大砲を「はへー」という表情で眺める蛋白質。

それにしても乱暴な話だよな、昔はここに鉄の玉を詰め込んで、火薬でその玉をすっ飛ばしていたんだから。鉄の玉が飛んできてぶつかったら痛いよね、建物に穴が開くよね、それはイヤだなよね、という発想。

建物

一つ一つ建物を見ていくと、結構時間がかかる。

「外観だけ整備したハリボテ」というのは殆どなく、特に気の利いた展示がない建物でさえもしっかり中を見せてくれる。作りは全部本格的だ。

歴史の教科書で出島の絵を誰もが見たことがあるはずだ。それを見ると、土地は狭く、建物は貧弱で、遠路はるばるやってきたオランダ人がこんなところに閉じ込められて可哀想に・・・と思ったものだ。しかし実際はそんなことはなく、そこそこ広かった。もちろん大運動会を開催するほどの場所はないけど、窮屈で発狂しそうになる、といったことはない。これは予想外だった。

出島の外

出島の外。

本来はここに海が広がっていたはずなのに、今や何事もなかったように放送局と立体駐車場が建っていた。

テレビ局の建物に、「NIB」という略称が書いてあった。NIB?地方テレビ局は大抵アルファベット3文字の略称を使うけど、NIBって何の略だ。Nagasaki・・・えーっと、Iってなんの略だ?

調べてみたら、このテレビ局は「長崎国際テレビ」という名前だった。ああ!Nagasaki International Broadcastingの略か!

このテレビ局が、本当に名前通り「国際」的なのかはわからないけど、出島の脇にあるテレビ局が「国際」を名乗るのは楽しい。

(つづく)

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