長崎の過去と今-23

朽ちていく建物、護られる建物(その23)

雑魚屋

19:50
ホテルのフロントで紹介してもらったお店、「雑魚屋」を発見。名前のとおり、長崎界隈の地魚を食べることができそうだ。ちゃんぽんとかトルコライス、卓袱料理といった長崎のグルメにも興味はあるが、今日はひとまず魚だ。昼間はクルーズをやったんだし。

あれっ、ここにも店頭に「くじらあります」の表示が。本当にくじらって、長崎では愛されているんだな。そして、観光客にとっても「折角長崎に来たんだから、鯨食べたいよな!」って思っているんだろうな。僕は全く知らなかったけれど。

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いけすがあって、雑魚・・・とは思えない魚が泳いでいる。鯛だぞ、おい。また、「夜9時以降活魚割引」という看板も出ていて、おもしろい。えーと、時間はまだちょっと早いな、割引きには一足早かったか。

でも、ここならうまい魚が食べられそうだ。

一献

19:55
「うひゃああああああああ」

端から聞いてて、大変に微笑ましいうめき声を上げて生ビールを煽るばばろあ。一方で蛋白質は瓶ビールを頼み、「うむ」と言いつつちびりちびりと。

なにせ今日はよく歩いた。オランダ坂、グラバー邸、軍艦島、そして出島から思案橋。その割に水分補給は少なかったので、そりゃあうまいに決まっている。

僕はノンアルコールビールをあおってご満悦。

でも残念なのが、ノンアルコールビールってお店で頼むと小瓶で出てくることが多いこと。大瓶を出してほしいし、ジョッキの生も出してほしい。業界全体、やる気が感じられん。そんなニーズがないからだとは思うけど、つくづく惜しい。

お魚情報1

レギュラーメニューとは別に「本日のお魚情報」と書かれた紙をもらう。これが3枚に渡るんだから、かなり仕入れに拘っていることがわかる。いいねぇいいねえ、じゃあ上から順に。

やめなさい。食べきれるわけがない。そもそも値段を見ろ、3,000円超えなんてものもあるぞ。

さすが「雑魚屋」を標榜するだけある。聞き慣れないお魚だらけだ。

「あらかぶ」「三の字鯛」「キッコリ」「ユメカサゴ」「くちび鯛」「なべだい」・・・キッコリって、愛知万博かなにかのキャラクター名だったっけ?いや、それはモリゾーとキッコロだ。

お魚情報2

とにかく何を頼んでいいのかさっぱりわからん。値段が4桁のものが結構あるし、ボリュームがどれくらいかもわからない。それ以前に、赤身なのか白身なのか黄身なのかさえわからん。いや、黄身は玉子のことだからさすがにこの中には入っていないと思うけど。

3人がかりでウンウン唸っていたら、店員さんがやってきて「すいません、メニュー間違えてました」といって3枚とも差し替えになってしまった。間違えて前日の「本日のお魚情報」を持ってきてしまったらしい。えっ、一から考え直しっすか。

それにしても「あおな」ってなんだろうねぇ。チンゲンサイみたいなものではなさそうだ、値段が値段だけに、やっぱりこれも魚なんだろうな。

ホウセキハタとかいうのも名前が気になるし、さてどうしたものか。

お魚情報3

結局このあたりの「お値段3桁料理」っていうのが一番頼みやすい。量は少ないかもしれないけど、その分あれこれ注文ができるし、「分散投資」になる。大外れを引き当てても、他の料理でリカバーできる。

醤油

テーブルには、3種類の醤油差しがある。

「かけしょうゆ」「さしみしょうゆ」「ぽんず」。

ブブー、このうちの一つはウスターソースでしたー、なんてことはなさそうだ。

九州の醤油は甘いということで、関東の人間からしたら賛否両論ある。でも僕は甘い醤油も好きだ。北陸界隈も醤油が甘く、たまに食べるといいものだ。

えっと、で、このうちのどれが甘くてどれが甘くない醤油だ?あれ?両方とも甘い?

料理

ここから先は、あれこれ注文した魚料理の数々を写真でプレイバック。

魚の名前は聞かないでくれ、覚えていない。

料理

料理

料理

ざっこ海老の唐揚げは特に人気で、おかわりをしてしまったくらいだ。お値段は手頃(580円)だったし。

料理

忘れちゃいけない、鯨カツ。730円。

「値段の割に結構ボリュームがあるね!」

と喜んだけど、本来なら鯨肉ってもっと安くて手軽に食べられたはずなんだけどね。まあ、「ワシらが子供の頃は学校給食で・・・」なんて話をすると辛気くさいので、これ以上鯨の思い出を語るのはやめておこう。

「鯨肉食べたっていいじゃないか!」という議論において、その半分以上が「子供の頃食べたノスタルジー」というセンチメンタリズムだと思う。食べられないなら食べられないで、別に生活に支障はない食べ物ではある。超絶旨い、という食べ物ではないし。

・・・とはいっても、久々に食べると旨いんだよなあ、これが。ひっさびさだよ、鯨肉。やっぱり油と相性がいいよな、揚げるととてもうまい。

たしか僕が直近で最後にたべた鯨肉って、「ツチクジラの陶板焼き」だったと思う。あれはあんまりおいしくなかった。「陶板焼き」って、僕にとっては今まで旨い料理に出会ったためしがない鬼門だ。

料理

天ぷらとかも食べる。

料理

料理

料理

卓上では、キリスト教談義が熱心に行われている。もっぱらばばろあと蛋白質の会話で、僕は聞き役に回っていた。

(つづく)

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