長崎の過去と今-43

朽ちていく建物、護られる建物(その43)

四方山

08:42
朝ごはんを食べたのち全員集合し、池島中央会館を出発した。

荷物はまだ置いてある。チェックアウト前に、第二立坑、8階建て高層アパートなどがあるエリアまで歩いていこうと考えているからだ。

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そして、中央会館の人から「小中学校の裏にある四方山のてっぺんからは、島を一望できる」と聞いていたので、そこに行ってみることにした。

本格的な登山となればさすがに遠慮したいが、四方山はちょっとした丘だった。あれならすぐに山頂に行けそうだ。

標語

08:48
学校の裏を歩いて山に向かう。

学校の校舎、これはまだ児童がいる現役のものだ。さすがに手入れがされている。

そんな校舎の壁に、標語が貼ってあった。

父さんの 肩をたたいて ご安全
母さんに 明るく優しく ありがとう
あいさつは 笑顔でかけると いいきもち
思いやり いっぱいもとうよ あふれるように

この島では、「こんにちは」にあたる挨拶言葉が「ご安全」だ、と昨日の夜中央会館の展示品で学んだ。そうか、炭鉱マンの間だけでなく、子供たちもこの言葉を使っていたのか。

「ご安全!」

いい響きだ。僕らも使いたいものだ。

学校の裏手

校舎の脇を通って、山に向かう。

山の中腹に神社があるはずだ。その参道でもある。

ここにも団地

08:49
ありゃ、校舎の裏手にもアパートが広がっているのか。

こちらは道路が既にはっきりとしていない。草原に団地が広がっているかのようだ。人から完全に放棄され、立ち入らなくなった場所なのだろうか?

プール

そんな団地の傍らには、青い何かが見えた。学校のプールらしい。これは・・・現役、かな?

神社の参道

08:50
鳥居が見えてきた。ここから本格的な神社っぽい。参道はしっかりとしていて、朽ちた様子はまったくない。

神社

階段を上ってすぐのところに、池島神社があった。

島民から現在進行形で信仰されている神社だけあって、きれいに保たれている。

おやしろ、というよりも「大きなあずまや」的なつくりになっている。四隅にある柱で天井を支えているだけで、壁がないからだ。

神社脇の道

08:53
ここからさらに上を目指す道がどこにあるのか、ちょっと探したけど見つかった。学校から登ってきた石段のすぐ近くに、細いコンクリート道があった。

ただしこの道はちょっとした急斜面で、直登。わざわざ、安全確保のためにトラロープが張ってあるくらいだ。

貯水タンク

08:54
コンクリートの道を登ったら、大きな貯水タンクに突き当たった。四方山がこの島では一番高い場所になるので、ここまで水を一旦上げて、そして各家庭や施設に水を供給していたのだろう。

「タンクがある場所が山頂じゃないから気をつけて」

と中央会館の人には教わっていた。このタンクの脇に、さらに上に登る道があるのでそこを登ればすぐ山頂だ、と。

言われるままにタンクを回り込むと、もう一段上に登れる道があった。

山頂

08:55
四方山山頂が見えてきた。既に到着していたばばろあが写真撮影をしている。

風が強いせいだろう、木がまったく生えていない。草だけだ。これは展望がよさそうだ。

(つづく)

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