長崎の過去と今-47

朽ちていく建物、護られる建物(その47)

ショートカットルート

09:31
8階立てアパートの背後に対してまっすぐ突き刺さるように、海から道が伸びていた。

なんだろう?この道は。

この先は崖になっていて、海にストーンと落ちるはずだけど。実は小さな港があって、ちょっとした荷物の積みおろしなんてやってたのかもしれない。いちいち港からここまでは遠いし。

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それにしては狭い。車が通ることを前提に作っているとは思えない。

その割には、なにか看板らしきものが頭上に掲げられている。ちょっとミステリアス。行けるところまで行ってみよう。

ご安全に

おや!

看板には、緑十字のマークと、池島を象徴する挨拶「御安全に」の言葉が。

こんなところにこの言葉があるということは、さては第二立坑へのショートカットルートだな?これは。

8階建てアパートに住んでいる人たちが車道沿いに通勤するとなるとぐるーっと大回りだ。歩行者専用ショートカットルートを作ったとしてもなんら不思議じゃない。

写真を撮る

両側の山、細い道、御安全にの標語、そして背後の青い海。

とても美しい光景なので、みんなカメラを取り出して撮影していた。

ただし僕のカメラだとダイナミックレンジの調整がうまくいかず、海は真っ白になって潰れてしまった。

掲示板跡

「御安全に」看板から振り返ったところ。8階建てアパートが正面に見えるが、その手前に掲示板があったと思われる木枠が立っていた。

おそらく、鉱山を行き来する人たちがここでいろいろな告知を読んでいたのだろう。

第二立坑の裏手

「御安全にゲート」をくぐり海に向かってみたら、そこには階段があった。階段はうねりながら右へと向かっていき、第二立坑の建物の背後にアプローチしていた。なるほど確かにこれは便利だ。

「あの建物の中はどうなっていたんだろうね?」
「全く想像がつかんな」

比較的近いところから建物を見ても、中身の想像がつかない。当然大浴場もあったと思うが、それすらどこにあったのか、わからない。

展望台

09:39
「御安全に」ゲートから元の道に戻り、しばらく進んでいくと今度は公園らしきものがあった。ここには展望台があるという。

中央会館の方は、

「第二立坑が見える程度で、大したことはない。それよりも四方山のほうが眺めがいい」

と仰っていたが、一応自分の目で見ておかなくちゃ。

敷地内に、炭鉱でなくなった方の慰霊碑があるので、そちらにもご挨拶。

展望台

09:40
おっと、これが展望台だな。

シンプルな作り。

第二立坑

展望台からの眺め。

おお、第二立坑がよく見える。すごいな、小学生が思い描く秘密基地だ!カッコイイ!

少なくとも「悪の巣窟」には見えない。あれは正義の味方がいる場所だ。何か地球の危機が訪れたら、あそこからビューンと秘密兵器が飛び出してくるんだ。すげええええ。

ちなみに先ほどの「御安全にゲート」は、右側の白い建物の脇にある。

(つづく)

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