長崎の過去と今-54

朽ちていく建物、護られる建物(その54)

石炭積み出し港

10:32
炭鉱方面をガン見中。

緑に覆われているあたりにも、よく見ると設備がある。貯水タンクだろうか?あれは。

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斜めに伸びたベルトコンベアも見えるが、今となっては何がどうなっていたのかさっぱりわからない。営業していた頃は、このあたりは緑などあまりなかっただろうに。

貯炭場は、山と海との僅かな隙間に設けられているので海沿いに細長い。どんどん船がやってきて、どんどん積み出していかないと大変だ。海が一週間くらい時化たときはどうしていたんだろう?船がやってこないので、炭鉱も操業停止!ということもあったりするのだろうか?

進栄丸通行中

10:37
神浦港と池島を往復する定期船、「進栄丸」がちょうど出港するところだった。

もともと「池」だった池島港と外海とをつなぐ、狭い水路を抜けていく。

舳先に船員さんの一人が立ち、操舵室にいるもう一人の船員さんにジェスチャーで指示を出している。「もっと右」「左!」といった感じで。器用なものだ。

鏡池を入り江にしてしまった水路

10:40
船が通り過ぎたあとの水路。

あれ?そういえばここにフェリーがやってくるんだっけ。結構ギリギリじゃないか?この幅。

島民がとても少ない島なので、小さなフェリーなのだとは思うけど・・・。

池島炭鉱

改めて炭鉱方面の写真。

右端に発電所、中央に石炭積み込みのためのトリンマーと、山の上に選炭場。そして海沿いに貯炭場が伸びる。

松島からのフェリー接近

10:42
そうこうしているうちに、瀬戸港からのフェリーがやってきた。我々が「10:45集合」と指示されているのは、このフェリーで本土からやってくる人にあわせてのことだ。

水面はとても落ち着いているのに、なにやらやたらとフラーフラーと揺れて見てる。かなり軽いのだろうか?見ていて心配になる。あの揺れっぷりだと、水路を通過する際にガン!とぶつかるんじゃなかろうか。

フェリー接近中

10:43
水路接近中。いやいやいや、それなりの大きさがあるフェリーだぞ。

よくこんなフェリーが人口200人足らずの島に定期就航しているものだ。しかも一日何便も。立派だ。

車を積むフェリーである以上、これ以上小さくするわけにはいかないのだろうか。

フェリー接近中

おーおーおー、本当に器用に水路を抜けていく。

僕の横で、ばばろあも「すげえなぁ」と感心している。

なにしろ車と違って船は小回りがきかない乗り物だ。「止まれ!」といってもすぐには止まれないし、「曲がれ!」といってもそう。これはもう、熟練の技ですね。(月並な感想)

デッキにいるお客さんに、意味もなく手を振る。なんだか船を前にすると、手を振りたくなるよな。鉄道だったらあまりそういう気にならないのだけど。これが「旅情」ってやつだろうか。

いや違う、多分「旅の恥はかき捨て」という言葉のほうが正しいと思う。

フェリー着岸間近

10:45
「どこに着岸するのかな?」
「正面からあの桟橋にぶつかるんじゃないか?」

なにしろこっちは暇だ。どうでもいいことをあれこれ予想しながら、船の着岸をかたずを飲んで待つ。

ゴゴゴゴ、と音を立てながらフェリーは転回。

「回るんかーい!」
「そうか、載っている車がバックしながら出るというわけにはいかないからな」

無事着岸

そんな感じで我々をやきもきさせながら、船は無事池島港到着。

フェリー一隻停泊するだけで、広くてがらんとしたイメージの池島港が一気に華やぐ。

さて、ここで下船したお客さんをピックアップして、炭鉱ツアーのスタートだ。

(つづく)

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