長崎の過去と今-55

朽ちていく建物、護られる建物(その55)

みんなで移動

10:51
我々を港まで運んでくれた、三井松島リソーシスの方が全員の点呼をとり、徒歩で移動開始。一旦、先ほど我々が荷物を預けた会議室に移動するらしい。

全員で40人弱、くらいだろうか?

時折、解説が入るのだけど、かなりなまりが強くてびっくりした。今回ガイドを担当してくれた人だけでなく、他の人もみななまっていたので、何を喋っているのか理解できない言葉が結構な割合であった。参加者の子供が、お母さんに「何を言ってるのかわからない・・・」と言っていたくらいだ。

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てっきり最初、僕は

「ものすごい爆音が響き渡る坑道の中で仕事をしてきた人たちなので、耳の聞こえが悪くなったのだろう」

と思っていたけど、単にお国言葉だったようだ。意外だった、長崎って案外なまりが強いエリアだったのだな。

空き地

10:51
池島港近くの、広い土地。

昔はここにも団地が立ち並んでいたはずなのに、跡形もない。

実際に足を踏み入れると、礎石などの痕跡があるのかもしれないけど、立ち入って良い場所なのかどうかわからなかったので、近づいてはいない。

いずれこの島全体がこんな光景になってしまうのだろうか?

池島港

桟橋越しに、炭鉱の南端方面を見る。

宙に突き出した形でベルトコンベアが伸びている。途中でぶつっと途切れているけど、壊れたからというわけではなさそうだ。そこからボトボトと石炭が下に落とされたんだと思う。多分。

このあたりの解説は、炭鉱ツアーのガイドさんからはなかった。

ジブローダー

ベルトコンベアが途切れた先に、巨大な機械があるのが見える。

「ジブローダー」と呼ばれる、石炭を移動させるための機械。ネットでこの言葉を検索しても、池島の情報しか出てこない。それくらい、池島の象徴的存在なのだろう。

ジブローダーは下にレールが付いていて左右に動くことができ、スコップのように石炭をすくいあげ、ベルトコンベアに移してトリンマー方面に石炭を送る役目を果たしているという。しかし、実際にどう動いたのか、さっぱりわからない。

とにかく巨大だ。

あれをバラして、くず鉄としてリサイクルすれば随分な鉄が取れるだろうに・・・と思うが、今となっては鉄をリサイクルするよりも新品を仕入れたほうが安いのかもしれない。あんな豪快な、恐竜のような機械だと、撤去費用だけでも馬鹿にならない。

港地区

10:56
ツアー御一行様は、開発センターがある港地区までやってきた。

記念乗車券表

開発センター内にある、会議室で一旦着席ののち改めて出欠とお会計。

池島炭鉱トロッコ電車記念乗車券、というのを領収書の代わりにもらった。

記念乗車券裏

お会計2,680円。

お昼ごはんで「炭鉱弁当」を頼んだ人は、これと別に食事の際にお会計となる。弁当は800円。たぶん100%、食材から水まで「輸入」に頼らざるをえないのが池島の食事情。お弁当を用意するだけでも大変だ。

午前コースのオプションで「坑外見学」まで申し込んだ人は、アパートの中に入ることもあるようだ。いいなー羨ましいなー。

(つづく)

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