長崎の過去と今-63

朽ちていく建物、護られる建物(その63)

池島遠景

遠ざかる池島。

台形の形をした島影だけど、おそらくあれはアパートなどの宅地造成のために山を削った結果だろう。人は炭鉱のためにそこまでやる。

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その右側に、坑道が海底深く伸びていた小島が見える。

松島

池島が遠ざかっていくかわりに、松島が見えてきた。

島に似つかわしくない、高圧電線の鉄塔がそびえている。石炭火力発電所があるからだ。

松島

火力発電所の煙突、そして海岸線に積み上げられた石炭。

皮肉なもので、池島には石炭の影はまったくないけど、隣の松島には海外から輸入した石炭が山積みになっている。

そんな光景に割ってはいる形で、松島から瀬戸行きのフェリー。

時刻表を見ると、1日15便も運行していることがわかった。かなり多い。朝から晩まで、だいたい1時間に1本だ。人口800人程度の島だけど、儲かるのだろうか?・・・儲かるわけはないな。島民全員が1日1回乗ったって、1回あたりの乗船人数は60名いかない。運賃はおとな200円なので、行政から助成金が出ない限りは船の維持は無理だ。

瀬戸港

このあたりは暗礁が結構あるようで、ブイ型の灯台があちこちにある。

本土側に船が近づいてきた。

瀬戸港

あれが瀬戸港らしい。桟橋が見えてきた。

瀬戸港ターミナル

瀬戸港。

白いフェリーターミナルがある。シンプルな形。

瀬戸港桟橋

桟橋を振り返ったところ。

出迎えたのはパチンコ屋

地図を見ると、フェリーターミナルの目の前に「サンライズ」というお店がある。大きさからいって、きっとスーパーに違いない、松島や池島から買い物に来た人が使うんだろう、と思っていた。

しかし実物を見てびっくり。あれっ、パチンコ屋だったのか。

旧道

集落の間を通り抜け、旧道に出る。海沿いの国道202号線も静かだけど、こちらはもっと静かで車の往来が少ない。

無骨な建物が見えてきた。NTTだ。あの近くにバス停があるはずだ。

バスの到着を待つ

バス停を無事発見し、バスがやってくるまでしばらくの間待機。蛋白質とばばろあは、日陰になるNTTの建物脇に退避していた。

同じフェリーに乗っていた、池島帰りの炭鉱ツアー客も何人かこのバス停にたどり着いていた。日帰りで長崎に戻るのだろう。まさか、僕らのように「神浦港までしか乗らない」人、というのはいないだろう。

(つづく)

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