長崎の過去と今-67

朽ちていく建物、護られる建物(その67)

嬉野温泉の街

17:45
早速、「シーボルトの湯」に行ってみることにした。宿からは徒歩1分。近い。

先ほど車でここにやってきた際に感じたことがある。確かに温泉地なのだろう、商店があちこちにある。しかし、宿が密集しておらず、いまいち「温泉街」っぽくない。何か不思議な光景に感じる。

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普通、温泉地というのは源泉湧出地を中心にして宿が密集するものだ。そしてその間を縫うように土産物屋や遊興店が軒を連ねる。でもこの嬉野温泉はそんな気配がない。我々の宿の周囲を見渡しても、他の宿がないように見える。土地に余裕があるからなのか、どうやら宿は広範囲に散らばっているらしい。

酒屋

「あ、ちょっと待って。酒どんなもんあるか見させて」

といってばばろあが酒屋の中に入っていく。

蛋白質が頭を抱えているが、別に「なんてこった!」と思っているわけではなく、たまたまそういう瞬間に写真を撮っただけだ。晩酌、大いに結構じゃないか。どうせ夜は長い。

このとシーボルトの湯で風呂に入って、その後どこかでメシ食って、宿に戻ったらまだ19時過ぎだろう。

酒屋の商品だな

全然知らない銘柄なのだが、この界隈では「東一(あずまいち)」というお酒が有名らしい。品揃えがとても良く、常温保存されているものだと右から冷酒、本醸造、生酒、純米酒、梅酒、紫蘇梅酒が並ぶ。おっと、嬉野市に蔵元があるのか。道理で力が入っているわけだ。まさに地酒だ。

ばばろあはお酒を一本、買い求めていた。

シーボルトの湯入浴券

シーボルトの湯のご入浴券。

宿のお風呂が使えないので、かわりにもらったタダ券。ただし一回限りだ。何度でも入浴できない、というのはとても残念だけど仕方がない。何度でも入りたけりゃ、お金を払ってどうぞ。

シーボルトの湯

トンガリ屋根が見えると思ったら、これがシーボルトの湯だった。

シーボルトと嬉野温泉になんの関係があったのか、聞いた気がするけど忘れた。シーボルトが長崎から江戸に向かう途中に立ち寄ったとかなんとか、そういう話だったような気がするけどどうだったっけ。

シーボルトの湯入口

大正ロマン的な雰囲気を漂わせる作りの入口。

おとな400円。おっと、朝6時から営業しているのか!そんな朝からやっている公衆浴場、聞いたことがないのでびっくりした。(無料・無人の共同浴場以外で)

風呂場は芋の子洗い状態で、あんまり落ち着けなかった。日本三大美肌の湯と称される湯だけど、どうだったっけ?それすらあんまり覚えていないくらい、なんだか人が多くて落ち着かなかった。

嬉野温泉の街

18:18
僕一人だったら、1時間は滞在する温泉。しかし残り二人はそこまで長風呂タイプではない。人が多くて落ち着かないこともあるし、阿吽の呼吸で三人揃ってそうそうに退散する。

夕食を食べられるお店を探す。

湯とうふ店

18:21
改めて、先ほど見かけた「宗庵よこ長」に行ってみたが、遠目からでもわかる人混みでそうそうに断念。近づいて見て、改めて断念。いやー、人気だわ。そりゃそうだ、嬉野温泉に来て、湯豆腐以外の選択肢を選ぶっていうのはなかなかないだろう。

ちなみに、嬉野温泉では「湯どうふ」と表記するのが流儀らしい。

(つづく)

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