食わずに死ねるか!【東京下町食べ歩き】

万世橋

17:26
ばばろあは、程度が良くて安い中古ノートPCがあったら検討したい、と考えていた。なのでこの後裏道のジャンク屋やPCショップを巡ってPCを探すことになるのだが、その前にちょっと立ち寄る場所があった。

豆花。

「まめはな」ではなく、「どうふぁ」と読む。台湾由来の、豆腐や豆を使った甘味だ。秋葉原駅から神田駅方面に少し歩いたところに、「東京豆花工房」というお店があるぞ、という話をばばろあにしたら、「じゃあそこに行ってみよう」ということになった。

どうしても豆花を食べたい、という積極的な理由はなかったのだけど、情報過多でガチャガチャした町・秋葉原をただ歩き続けるのはしんどい。なにか、目的とご褒美がセットになった場所があるといい。それが、豆花だった。

このあと19時からの予約を入れているレストランは、「食べきれないくらいの量が出る」という噂がある。何か食べるなら、早い時間の方がいい。・・・って、あれれ、あと1時間半で夕食なのか。大丈夫かな?

とりあえず、東京豆花工房を目指す。道中、万世橋のたもとにある、旧国鉄万世橋駅のガード下にある「mAAch ecute神田万世橋」の中を素通りすることにした。

万世橋駅は、1900年代初頭にできた中央本線の駅。レンガ造りのアーチが美しいが、これは東京駅を手がけた辰野金吾によるものだ。当時はまだ東京駅も神田駅も秋葉原駅もなかったので、この万世橋駅が中央本線の終着駅であり、ターミナルだった。

しかし数年後にはあれよあれよと周囲に駅ができてしまい、万世橋駅はターミナル駅としては中途半端になってしまったために今では駅がなくなってしまった。開業が1912年、その2年後の1914年には東京駅開業、1919年には中央本線が万世橋から東京駅まで延伸、ダメ押しで1923年に関東大震災で駅舎消失。そこからも規模を縮小しながらも駅は続けていたようだけど、実質30年も持たなかったようだ。当時の都市計画がダメすぎたのか、それともどんどん新しい鉄道を作るぞ!という意欲がすごすぎて万世橋を通り過ぎてしまったのか、よくわからない。

そんな駅の余韻が残るガード下をリノベーションし、商業施設にしたのが数年前。神田川沿いということもあって、おしゃれな雰囲気になっていて秋葉原っぽくない空間になっている。

おや、クラフトビールのお店がある

「あれ?こんなお店、いつの間にできたんだ?」

常陸野ブルーイング・ラボ、と書いてあるカフェのようなお店。そして、見たことがあるフクロウの絵。

ああ、「常陸野ネストビール」を醸しているブルワリーか。それがこんなところにお店を構えていたとは意外だった。

つい中に入る

思わず立ち止まって「へええ」と感心していたら、ばばろあが

「折角だから飲んでいくか」

と言う。僕もばばろあも、お昼ご飯は食べていない。そして、秋葉原駅で合流してから2時間、暑い中歩き通していて若干疲れてきた。水分補給は僕も歓迎だ。ブルワリーパブだけど。

タップリストを見ると、9種類のクラフトビールを扱っていた。「ニッポニア」という名前のビールは、米をたくさん使用しているのだろうか?・・・などと、商品名を見るだけで楽しい。

おっと、今頃になって気がついたけど、「スパークリングウォーター」は無料で飲めるんだな。

とはいえ、さすがに何も注文しないで、「スパークリングウォーター、ください」というわけにはいかない。

ビールで乾杯

17:29
ばばろあがダークな色をしたビールを頼み、僕はりんごジュースを頼む。

午後5時半、夕飯前だというのに、そして豆花にもありつけていないのに、寄り道したところで喉を潤す。何をやってるんだ。

店内へ

17:42
何をやっていえるんだ、といえば、このあとがもっとひどい。

一杯ひっかけてから移動を再開したのだけど、東京豆花工房の目の前は「かんだやぶそば」がある。

「神田やぶ、というのはやぶ御三家の一つで、昨日食べた並木藪と肩を並べるお店でね」

と僕がばばろあに説明すると、

「じゃあ食わんといけんね」

と言う。まじか。いや、豆花工房はほら、もう目の前に見えているんですが。

「食後のデザートにしよう」

すげえ。その発想はなかった。

やぶそばのせいろうそば

というわけで、急遽かんだやぶそば。わずか数分前まで、これっぽっちも食べる予定でなかった名店の蕎麦が、こうして目の前に置いてあるというのが信じられない。笑ってしまう。

「もう一軒御三家ってどこや?」
「池之端やぶ。上野の近くだ」
「だったら明日行けるかな?」

ばばろあは、「なんなら藪御三家制覇」という意欲満々だ。結局これは実現しなかったけど、炎が出るような意欲に僕は舌を巻いた。

蕎麦を食うばばろあ

17:47
蕎麦をたぐる二人。

繰り返すが、「食べきれない量が出るメシ」まであと1時間15分だ。何をやってるんだ。しかもその夕飯までの間に、豆花のデザートを食べる予定だ。もう、今食べているのが何メシでこれから食べるのが何おやつなんだか、さっぱりわからん。

この時のやぶそばの記録は、「蕎麦喰い人種行動観察」に詳しく書いている。

(つづく)

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