食わずに死ねるか!【東京下町食べ歩き】

夕焼けだんだん

19:01
谷中にやってきた。最近は谷中、根津、千駄木の3エリアをひとまとめにして「谷根千」と呼ばれているエリアで、大変に人気がある。ミラーレスカメラを首からぶら下げた若い男女が、路地を大勢歩いている。

お墓と、狭い道と、そんな道の奥にひっそりとあるお店と、そんな場所。町歩きが好きな人なら、このあたり一体は楽しい。

しかし我々は、別にこんな時間から谷根千探検をしようというわけではない。それは改めて明日の朝やるとして、今日は夕食のためにここを訪れたのだ。

夕食、といっても、つい小一時間前にあれやこれや食事をしていた気がするが、遠い昔すぎてもう忘れた。気持ちを切りかえていくぞー。

写真は、谷中を代表するスポット、「夕やけだんだん」。日暮里駅から谷中銀座に通じる途中の階段。

ザクロ

その階段を下りきったところに、何やら怪しいお店がある。

これが今晩の食事どころ、「レストランザクロ」。

うさんくささしか感じない、そんなお店。だって、この看板と店頭の雑然とした様子、怪しいと思わないわけがない。しかもここにやってくる一見の観光客は、「古い町並みや商店街が残っているエリア」だと思っているわけで、階段を下りて「さあ!ここからが本番!」という気になって真っ先に目に入るのがこれだもの。

「イラン/トルコ/ウズベキスタン料理が楽しめる」と謳っているけど、やたらと範囲が広いな、おい。

イランとウズベキスタンの間に挟まっている国、カザフスタンの立場はどうなる?

おそらく、ざっくりと「あのあたりの国で食べられている料理を出します」ということなのだろう。

トルコランプ

トルコランプが大量に天井からぶら下がっている。いろいろな色に染まったガラスをモザイク状に組んでいて、とてもカラフルだ。

以前、このザクロで求人が出ているのを見かけたことがあるのだけど、「トルコランプを作る職人募集」だった。しかもトルコへの研修もあり、だった。確か時給は1,000円だったと思う。

通りすがりに店内をひょいっとのぞくと、このランプが大量に天井から見えるのでギョッとする。なんだこのお店は、と。

店内

しかも、店内はペルシャ絨毯が敷き詰められていて、そこにあぐらをかいて座って料理を食べるスタイルだ。

何も知らないでこのお店を通りすがりに見かけると、何のこっちゃ本当によくわからない。

このお店、以前から気になっていて、アワレみ隊OnTheWebの「スパイシーナイツ」オフ企画でも、何度となく訪問計画が立てられていた。しかしどうにも話がまとまらず、今に至っている。今回、ばばろあの協力のもと、初訪問できて感慨深い。

ただし、一体どんな料理が出てくるのか、さっぱりわからない。事前に予約は入れたものの、全く料理写真とか口コミを調べていないからだ。だからこそ、ワクワクしている自分がいる。

ラクダがいる

それにしてもいろいろ情報量が多い店内だ。

でっかいラクダの人形が店内にいらっしゃる。等身大かどうかはわからないけど、かなり大きい。

お客さんは、ここでめいめい記念撮影を撮っていた。僕もちょっと写真を撮りたいと思ったけど、若い女性とかがキャッキャ言いながら撮影している中で、僕ら二人で写真というのは気が引けた。場違い感があるというか、遠慮してしまった。遠慮するこたぁないのだけれど。

ランプ

見上げると、大量のランプ。

発熱がかなりすごいに違いない。天井近くに、いくつも大きな扇風機が設置されていた。そうでもしないと、熱気が上に充満する。

飲み物メニュー

一応、このお店には単品メニューもある。しかし、殆どの客が2,000円の「食べきれないコース」を頼んでいて・・・というか、僕が見た限り、全員がそうだった・・・、単品を頼んでいる人は見かけなかった。

3,000円にすれば飲み放題にできるそうだが、値ごろ感がわからなかったので飲み物別の2,000円コースにしておいた。しかし結果的には、お酒を飲むのであれば飲み放題の方が良いと思う。

ビール

たとえばこれ、レバノンのビール「アルマザ」は500円。

小瓶だけど、外国のビールなので、飲食店で飲むとなれば500円は当然かかるだろう。これを2本飲んだら、1,000円だ。だから、飲み放題の方が正義。

一方ソフトドリンクは、一杯200円。お酒を飲まない人なら、飲み放題を付けなくて良いかもしれない。

ただし、「食べきれない」くらい料理がでてくるので、喉がかわく。心置きなく飲むんなら、飲み放題でもばちはあたらない。

ティータイムメニュー

「ランチは食べられなかったけど、何か少し食べたいな・・・」というお客様へ

と書かれた、「ティータイム・メニュー」があった。

しかしその下には、「2000円食べきれないコース」という悪魔の文字が。「何か少し食べたいな」って言ってるのに、食べきれない量をふるまう気満々だ。15時から18時という中途半端な時間なのに。

もうこうなると、昼メシも夕メシも兼ねることになるだろう。

それにしても、「食べきれないコース」ってなんだ?僕らもこれからそれを食べるわけだけど、とにかく量が多いのか?

(つづく)

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • >おかでんさん
    髭のルーロー飯、ねぐらの金沢の隣の野々市市に辛うじて残ってます。
    金沢工大生の胃袋のパートナーとして頑張ってますよ。

    たまにアワれみ隊の記事が頭に浮かぶと、つい車を飛ばして食べに行きます。
    罪な食べ物ですね(笑

  • ティータさん>
    ひげ張!懐かしい!ありがとうございます、すっかりその名前のことを忘れていた!なにせ、渋谷にあったのはずいぶん昔だから!食べたいなぁ。

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