今更言うまでもないが、JRの場合、未就学児は乗車券・特急券が無料だ。そのかわり、座席は用意されないので、親の膝の上に座らせるか、2席の場所に親子3人がぎゅうぎゅうになって座ることになる。
1歳まではこのルールで全く問題はなかった。抱っこ紐で抱っこすることが当たり前だったからだ。しかし、2歳ともなればすでに「親の膝の上」というのは厳しい状況になってきた。
体格や体重が問題になっているのではない。それよりも、「遊びたい、自由に動きたい」子ども自身の気持ちの問題だ。子どもが親に甘えるには、膝の上は極上の席だ。しかし、遊ぼうとしたり、お昼寝をしようとすると、どうにもバランスが悪い場所となる。
必然的にモゾモゾするし、そのせいで気分が高ぶって、背もたれのヘッドレストのシーツを引っ張ってみたり後ろの席の人とにらめっこをはじめたり、だんだん遊びがエスカレートしてしまう。

そんなわけで、我々が新幹線に乗るときは、自分たちの足元にレジャーシートを敷くことにした。これはいしの発案だ。
弊息子タケはここでパズルゲームやお絵描きをやっていてもいいし、お昼寝をしてもいい。通路にはみ出て通行人の邪魔にならないように注意すればみんなハッピーだ。
通路側の席に座るのが定位置の僕は、彼が通路に脱出しないように足を前に突っ張り、通行止めにしている。
彼はずっとずっと「新幹線、乗りたい」とこれまで言い続けてきた。「青い新幹線、乗りたい」「おっきい新幹線、乗りたい」と具体的なことも言っていた。なのに、いざ新幹線に乗ると車窓には殆ど興味を示さず、ひとしきりシールブックやお絵かき帳で遊んだあと、そのまま昼寝をしてしまう。
彼にとって「新幹線に乗る」というのは、駅のホームで新幹線がやってくるのを見るのがクライマックスで、乗ってしまったら関心が薄れるようだ。とにかく2歳児はじっとしていられない生き物なので、飽きたら暴れて叫ぶか、それとも寝るかの2択だ。
で、この写真は彼がお昼寝を始めたときのもの。
(2023.08.12)
コメント
コメント一覧 (4件)
ははは、乗ってしまったら自分が新幹線に乗ってる感覚は薄れますもんね。
こうやって親が足元で遊ばせている分には、
多少はしゃいだ声が大きくても泣き声と比べたら可愛いものだし、
退屈して椅子の背をがんがん蹴られたりしたら~~
年長さん~小学生の子がゲームしている光景をよく見ます。
親は隣で寝てたりしますが、まあ、新幹線なら止まる駅少ないし、
駅に止まらない限り車内から消えることもないし、
読書など1人遊びができる年齢まで車内で静かなので
親や周りも平和でいいな、と思います。
昔はそーゆーのもなかったら、
子供の頃、本が読めるようになるまで本当に長い車中は退屈でした。
まあゲーム漬けもどうかと思うものの、
きら響という子連れで練習参加できるオケでは
ここで待っている間はゲームが思う存分できて
小学男子には好評です。
ネーマさん>
最近、新幹線に乗るとタブレットやスマホで静かに動画視聴している子どもを多く見かけます。音量をオフにしていても、じっと見入っています。
確かに静かになるだろうなぁ、とは思うものの、昭和生まれの僕にとってはまだそういう子ども対応には葛藤があります。
葛藤があるのはわかるものの、
だったら子供が退屈しないようにずっと相手をし続けないといけなくて
それはなかなか大変では?
家でもずっとスマホはよくないけれど、
長時間いい子にしているのは静かな1人遊びができない子供にはかなりの苦行だし、
歩き回られたり騒がれると他の乗客には迷惑になります。
私もイイコトだとは思わなかったけれど、
今はそーゆー技が使えて、親子共々長時間の乗り物が楽になったんだなー
と見てました。
ネーマさん>
若者を評するとき、「◯◯世代」とか「◯◯ネイティブ」という言葉をよく使います。
僕はここ20年くらいの若者は、総称して「オンデマンド世代」なのではないか、と思っています。
「見たい」「知りたい」「聴きたい」といった欲求がオンデマンドで、即座に解決する。テレビのように「毎週◯曜日の◯時から放送」といった時間的制約が時代遅れになってきている。
その結果、昭和的な我慢強さというのは今の時代にはそぐわず、いろいろな情報を駆使して我慢せずあちこち世渡りする人だらけになるのだと思います。