業務:雪だるま制作班見習い【SOボランティア記録】

2005年03月01日(火) 6日目

雪が積もる雪だるま

3月1日(火)、6日目の朝を迎えた。

この日も朝から雪が降り積もっていた。ほんと、良く雪が降る。降っていない日の方が珍しいくらいだ。

朝7時半過ぎに野沢温泉中心地から出る会場行きシャトルバスは、いつも非常に混雑している。8時から勤務開始のボランティアが多いため、この便に乗客が集中することになるためだ。まさに、通勤ラッシュ状態。

最初の数日間は、乗り切れないなどの混乱が続いていた。アスリート達のために選手団専用シャトルバスが巡回しているのだが、ボランティア用シャトルバスに乗ってしまうためにボランティア用バスが大混雑してしまったりする。乗り切れずに積み残しが出てしまったら、あと1時間後にならないと便が出ないから乗る方も必死だ。

結局乗れないで、その場で次の便を待つ羽目になったら、後ろから乗客ゼロの選手団バスがやってきたりなんかする。「これ、乗れないんですか?」と聞くと、「選手団専用なんでボランティアは駄目でーす」と言われ、がっかり、なんてこともざらにあった。

結局、ボランティア及び寄せ集めの本部スタッフによって運営されている大会であるため、この辺りの細かい調整は非常に不得手だった。バス運転手は「与えられた仕事をこなす」事しか権限が無いので、現状に即した柔軟な対応ができない。そして、権限を持っている上層部の人たちは運行のプロではないため、状況が把握できないし指示もできない。問題が発生してから完璧に解消されるまで、若干のタイムラグが生じていた。これは仕方がないところだ。

雪の中、SOタウンバス停でバスを待っていた選手団がバスがこないことで殺気立っていたこともあった。その選手団に付き添っているDALの人が、「こりゃまずい」と判断して強引にバスに選手団を押し込んで(割り込み)事なきを得たが、その後おかでんの横に座って「ホント困るんですけど」と愚痴を言っていた。最初、こちらをSONAのスタッフと思ったらしく、「スタッフの方ですか?いやちょっと聞いてくださいよ」と抗議を持ちかけられ、参った。

結局、朝7時半の便は増便され、2台のバスで運行されることになったようだ。相変わらず混雑はするが、乗りそびれるということはなくなった。

この日から、バスに乗ってくるメンバーががらりと替わっていた。今まで見たことがない人が多い。これは、今日からメンバー入れ替えとなる部署が結構あるからだ。ボランティア募集の際には、「最低4日以上参加できる方」が条件となっていたのだが、なぜ4日以上かというと9日間の業務のうち、前半戦と後半戦に分けることができるからだという事らしい。最大勢力を誇っていたスタバ軍団も、昨日で前半組は撤退。今日から、ほぼ総入れ替え状態で後半組が参加していた。

しまった、スタバ軍団の人と何人か仲良くなったのに、連絡先聞きそびれた・・・。

こういうイベントの際には、「後で連絡先を聞こう」なんてやってたら、お互いの業務の都合ですれ違いもあるので駄目だということに今更気がついた。聞きたければ、すぐに聞けと。

ちなみにスタバ軍団、相変わらず女性比率が高い。スタバってそんなに女性だらけのお店だったっけ?と思うが、詳細は不明。ただ、ボランティアと女性が比較的シンクロしやすいのは事実なようで、スタバに限らず会場内に女性の数が非常に多いのは事実だ。

さて、そんな事を考えつつ、新しいスタバ軍団と会話しつつ現地に到着してみたら、昨日作ったばかりの雪だるまが雪に埋もれていた。いや、それはともかく、なにやら傾いている気配。

慌てて、雪を払う。外観は問題なかったのだが、どうも傾いている。斜面に建立したので、溶け始めると傾くということに全く配慮していなかった。やばい。

GO CANADA GO

昨日で予選は全て終了。この日から決勝レースが開始となる。ディビジョニングされているので、好勝負が期待できそうだ。

カナダは気合いが入っていて、「GO CANADA GO」と書かれたプラカードを用意していたり、写真のようにわざわざ長野大会用のカナダ応援横断幕を作ってきていたりした。こういうのもお国柄なのだろう。

逆に、アメリカはわれわれが思っているほど陽気な印象は無かった。これは意外だった。

タイミング室はガードが厳しくなった

競走種目によって、会場の仕切は随時形を変える。観客ゾーンが広がったり、縮まったり。

そんな中、今日からタイミング室の周りがネットで覆われて、関係者以外立ち入り禁止状態になっていた。いよいよ本戦、ということでむやみに一般人が近寄れないようにしたということだろうか。

傾いた雪だるま「周子」

傾いた雪だるま「周子」。

昨日のぽかぽか陽気がいけなかったらしい。誰がどうみてもやばい傾きだ。慌てて胴体の周りに雪を詰めて、暫定対処をする。しかし、効果があったのかどうかは疑問。

腰をくびれさせたのが災いしたか。

しかも、この周子は首も細いため、これ以上傾くと首がごろんごろんと転がり落ちそうだ。首無し雪だるまは非常に縁起が悪いので、そんな光景は見たくない。

会場警備をやっている新しいスタバの人たちに、この雪だるま設営の経緯と主旨を説明し、「やばくならないように時々メンテしてあげて欲しい」とお願いしておいた。

トンネルに沢山の人

この日もバイアスロン+スノーシュー鍋は大人気だった。これだけ寒いと温かい鍋は非常に助かる。

外国の人も鍋を食べていたが、味噌仕立ての味って食べられるんだな。ガイジンさんってみそ汁系のものは苦手と認識していたんだが。ところで、豚肉が入っている事をちゃんと通知しないと、イスラムの人が間違って食べちゃうような気がするんですが。

・・・ということを、おぎのや屋台のところから眺める。「いやー、今日も大変ですねえ」とコーヒー200円なり購入して飲みつつ、店員さんと談話。店員さんからお菓子をごちそうになった。

表彰式

会場の片隅で、表彰式が始まっていた。3位のアスリートまでがメダルを授与され、4位以下はメダルがついていないリボンを首からかけてもらっていた。

全員非常にうれしそうだ。このディビジョンでは最下位にあたる7位のアスリートが、両手でガッツポーズを何度も決めていた。自分なりに満足行くレースができたのだろう。

表彰台のまわりには、各国のアスリート、コーチ、マスコミ、観客などが集まって、彼らの努力に拍手を送っていた。

選手団がアスリートをお出迎え

表彰台から降りてきた自国選手を出迎える選手団。

次々と表彰式

表彰式は次々と行われる。1日に行われる競技はだいたい3種目なのだが、その中でもディビジョンが複数あるため、一日で10以上の表彰式を行わないといけない。

表彰式では、今日から参加のボーイスカウトたちが機敏に動き回っていた。緑色の帽子が目立つ。

このディビジョンは3人で競われたようだ。走った人全員がメダリストだ。金メダルはSO日本のアスリートが獲得していた。高らかに手を振るアスリート。

別の日に行われていた競技は、ディビジョンが17とか18とか存在していたものもあった。なんという数だ。一種目だけでメダリストが60名近く輩出されるというすごい状況。

総務スタッフと記念撮影

この日をもっておかでんは会場勤務を終え、翌日からSOタウン勤務になっていた。

最後ということだったので、総務係の人たちと記念撮影をさせてもらった。

総務係だけで、これだけのメンバーがいたとはあらためて驚きだ。電話番、弁当配膳、ゴミ処理、ホカロン配布、ジュース補充、そして雪だるま制作でこれだけのメンバー。

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