2005年03月02日(水) 7日目
3月2日(水)、7日目の朝。
笑えてくる。このボランティア活動が、日常生活として組み込まれてきている事を。一週間もこのような生活をしているという事実が妙におかしかったし、そしてまだ数日もたっぷりと残っているというのもおかしかった。
ふふふ、と笑いながら本日の勤務先であるSOタウンに向かう。
SOタウンは、11時から18時の営業時間になっていた。このため、ボランティアは10時集合が指定されていた。会場勤務とくらべて、2時間遅い。だから、宿で朝食を食べたのち、しばらくはTVのワイドショー番組を見つつ、PCでアワレみ隊OnTheWebの文章執筆を進める暇があった。
写真は、SOタウンのロビーにあった掲示。今回のSOは、諸外国の人でも直感的に理解できるようにと、場所などの説明には漫画が用いられていた。「可愛くなったジャイアンとジャイ子」みたいな絵が特徴的だ。
SOタウン会場には、スタッフが用いる業務用PCの他に、一般開放されているノートパソコンが4台用意されていた。そのうち3台が英語版Windowsが搭載されていて、残り1台が日本語版Windowsの構成だった。ただし、PCそのものは日本市場向けのものであるため、英語版Windows搭載機には、英語キーボードがUSBで接続されていた。
SOタウン詰めのヘルプデスク班は、ここでの問い合わせに対応するのが主業務となっていた。「デジカメの写真をCD-Rに焼きたいのだが、どうすればいい?」とか「写真をプリントアウトしたいんだけど」ということを聞かれ、その都度対応した。お国言葉でしゃべりかけられるので困ってしまうのだが、PCの世界は英語が多いため、何となく理解できてそれほど困ることは無かった。・・・が、こっちは英語が不得手なので、もっぱら日本語で「判った、ちょっと待ってて」などと答えていたが。
SOタウンには雪だるまが全然無いと言うことに気がついたので、職場放棄してこの日の午前中は雪だるま制作に没頭していた。どうせ午前中はアスリートも来ない事だし、暇だ。
既に2体の制作に携わってきて、コツは掴んでいた。2時間ほどかけて、なんとかそれらしきものができあがった。うーん、顔つきは師匠が作ったものと比べると劣るなあ。あまり可愛くない。
というか、やや顔がゆがんでいるな。
まあ、できはイマイチだったがSOタウンのシンボルとして、守り神として今後ここで頑張って貰おう。
名前は・・・ええと、「宗 太運(そう たうん)」にでもしておこうか。投げやりだなあ。
この日は、地元小学生が大挙してSOタウンにやてきた。小学生でも、SOタウンに入る際にはデイパスを発行してもらっていた。結構管理が細かい。
この小学生たち、紙に自分の名前を書いた「名刺代わりのもの」を持ち歩いていて、その紙を会場内にいるガイジンさんたちに配り歩いていた。全部なくなるまでは帰っちゃ駄目だぞー、ということになっているらしい。
「こんにちは」といってアスリートやコーチに名刺を渡すまではいいのだが、逆にコーチから「How do you do?」などと聞かれ、完全に固まってしまっていた。面白かったので、ハンガリーのコーチの横について、簡易通訳をやる。小学生相手の英語なので、質問内容は中学一年レベルだ、これならおかでんでも通訳できる。
最後、クラス全員で記念撮影をしてから引き上げていった。それにしても小学生、XBoxにあまり興味を示さなかったなあ。やはり日本市場ではウケが悪いか。
ボランティア仲間から「雪だるま作ったの、おかでんさんですか?」と聞かれたので、「ええ、会場に続いてまた作りました」と答えたら、「会場の入り口にもう一体小さなのができてましたね」という話を聞いた。
行ってみたら、確かに自動ドアの隅に小さな雪だるまができていた。
耳つき?
これは猫だろうか。トトロ・・・ではなさそうだし。
顔が描かれていないので、何者だかよくわからなかったが、何だかかわいい。
会場には、「選手団の皆様へ」という張り紙が張ってあった。
野沢温泉アリーナのプール、お風呂、シャワーは、アメリカ選手団に限りご利用頂けませんが、他の選手団はご利用頂けます。
だ、そうで。やはりノロウィルス騒ぎはまだ沈静化していないようだ。念には念を入れ、アメリカ選手団には制限を加えているらしい。
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