山で疲れたのではない、寝床で疲れたのだ【唐松岳~五竜岳】

八方池が見えてきた

11:31
道を進んでいると、なにやら前方で登山道脇に座り込んでいる人が多い。

気が早い人はおべんとを広げていたり、ああっ、ビール飲んでる人もいる。ええのぅ。

さてはここが五竜岳山頂、そりゃー想定時間よりもかなーり早かったな、というわけでもなく、さて何事だろう。

みんな同じ方向を向いて座っているので、その視線の先を見やれば・・・あ、池がある。池には木道が延びていて、湖畔にまで行くことができる。なるほど、これが八方池なのだな。

健脚であれば30分の道のり、といったところか。特に悪路もなく、きつい登りもなく、これは確かにハイキングコースとしてお薦め。

隊列を組む登山客

11:31
八方池からの木道には、明らかにハイキング客ではない、登山客がぞろぞろと歩いていた。登山ツアーか、山岳会か何かだろう。下界に向かっているということは、昨日白馬岳か五竜岳あたりを登ってきたのだろう。

歩いている人の奥には、雪渓が見える。

9月になっても、険峻な白馬の山並みは雪解けを拒み続けている場所があちこちにある。

ふっ、まるで俺の心だぜ。

・・・

んー、こういう観光地で、この手の冗談を言うと、真剣に寒いからやめておこう。何だか独り身が寂しいのに、強がっているみたいじゃあないか。やばいやばいやばい。

でも大丈夫、僕の背中のザックにはビールという心強い友が常に一緒に居てくれるから。

うわ、もっと寒いぞ、おれ。

それ以前に大変なことに気が付いた。ビール買うの、忘れてた。うわあああ。

へべれけ紀行、失格だな。

でもまあ、ぬるいビール飲んでどうするんよ、という気持ちがあったのも事実。山小屋で少々高いビールを買ってでも、冷たい方が良いんじゃないかと思うわけですよ。

こういう発想を軟弱と言うのかもしれない。山小屋頼みの山歩き。でもごめん、美味いビールに関しては軟弱でいさせて。お願い。

八方池

11:31
八方池全貌。

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