
「アメリカンスタイルバーベキュー」のお店。
ちょっと冗長だけど、せっかくなのでメニューを列記してみる。メニューを見るだけでワクワクしてくる。
ビーフリブアイ ステーキ \1,000
ビーフリブアイ ステーキセット \1,200
バーベキュースペアリブ \900
バーベキュースペアリブ セット \1,100
(セットにはガーリックライス&とうもろこしが付きます)
ハンバーガー \350
チーズバーガー \400
アメリカンドッグ \150
ホットドッグ \150
チリチーズドッグ \250
フットロング ホットドッグ \400
チーズナチョス \400
チリチーズナチョス \450
とうもろこし ¥100
ガーリック ライス \100
チュロス \200
ポップコーン \200
米海軍横須賀基地シャーキーズ生地ビール(475ml) \350
レモネード \100
ミネラルウォーターもしくは缶ソーダ \100
ゲータレード(950ml) \300
いやあ、肉肉しいなあ。バーベキューの店だから当然なんだが。ガツン!どうだ!という迫力がこっちまでビシビシ伝わってくる。
で、ここでも巨大ゲータレードペットボトルが売られているわけで、お客さんは肉をがつがつとほおばり、ゲータレードをごくごく飲み、おなかをぽんぽんに膨らませるのであった。
ちなみにステーキセットがよく売れている気配だった。とうもろこし、そんなに食べたいのだろうか?

シャーキーズバー&ブルワリー。
ここもクラブアライアンスの提供。
地ビール「シャーキーズ」のほかに、いろいろお酒を取りそろえているようだ。バーカウンターっぽく、いろいろなお酒のボトルがゴトゴトと並んでいる。あれっ、紙パック焼酎なんかも置いてあるぞ。
メニューはこんな感じ。
米海軍横須賀基地シャーキーズバーオリジナル生地ビール \350
・アメリカンアンバーエール
・ハニーウィートエール
チューハイ \450
・ブルーラズベリー
・ストロベリー
・パッションフルーツ
・マンゴー
・ウォーターメロン
・サワーアップル
ハイボール \600から
・クラウンローヤル(カナディアンウィスキー)
・シーバスリーガル(スコッチウィスキー)
・E&Jカリフォルニアブランデー
・ライムミント
フローズンカクテル \700から
・ストロベリーダイキリ(ラムベース)
・ピニャカラーダ(ラムココナッツパイナップル)
・マルガリータ(テキーラベース)
面白いねえ、日本の屋台とはちょっと違う毛色。そもそも、カクテルを提供しますなんていう屋台自体があんまり無いからな、日本の場合は。スーパードライの缶が冷水に浸けられていて、やたら高い値段で売られている・・・っていうのが日本屋台の定番光景。
メニューの下には「その他、お好みに合わせておつくり致します」と書いてある。
実際、おっさんが「ウーロンハイくれ」とむちゃなオーダーしたら、本当にそれが出てきていたのでびっくり。

こっちの屋台は、かき氷が売られているぞ。
こうもかんかん照りだと、どうしてものどが渇くし、体温が上がりっぱなしだ。適時クールダウン施策を施さないと、熱中症になってしまう。
200円と廉価なので、買ってみることにした。
味は何種類もあって、チェリー、トロピカルパンチ、ストロベリーキウイ、オレンジ、ピンクレモネード。

ピンクレモネードかき氷。
かき氷・・・というのは正しくないな。クラッシュアイスにジュースをかけた、というのが正しいっぽい。
氷はすでに細かく砕かれたものが山ほど冷凍庫の中に入れられており、そこからスコップですくいとった氷をカップに注いでいた。「かき」氷では、ない。雑といえば、雑だ。
日本のかき氷って、「氷の口溶けが・・・」とか「天然氷が・・・」とかいうけど、そういう世界とは全く別物だ。
「早く食べないと、単なるよく冷えたジュースになっちゃう」
と笑いながらガリガリ食べたが、溶ける以前に、氷同士がくっついて石ころみたいなものになってしまった。もはやスプーンですくって食べる食べ物ではない。「かぶりつく」食べ物だ。


おかでんはかき氷だったが、よこさんを焚きつけてお酒を飲んでもらうことにした。
一杯一杯、ご丁寧にドリンクを調合してカクテルを作っているので、列が進むのが遅い遅い。結構待たされた。でも、今日はここで一日のんびり過ごすためにきているんだ、少々の列の長さくらい全く気にならない。
地ビールを飲んでもらいたいと思ったのだが、よこさんは別のものを飲むという。

ストロベリーダイキリ。・・・だったかな?
たっぷり提供されるというのがすばらしい。おしゃれぶって少量、なんてけち臭いことは一切ない。暑さにまかせてぐいぐい飲んで気持ちよく酔おうぜ、っていうあっけらかんな気分がうれしくなる。


広めの駐車場があると、そこは大抵「勝手連」系の屋台が埋め尽くしていた。
ステーキ100円!と威勢よく売っている屋台がその中であり、面白そうなので様子を見に行ってみた。
ここは、缶ジュース2本で100円、ステーキも1枚100円とずいぶんディスカウントしている。食材を仕入れすぎて困っちゃって、というわけではなさそうなので、最初っからそのつもりだったようだ。
どんな肉なんだろう、と思ってたら、カウンターの上に山積みされてあった。
あー、さすがに肉厚なものではないな。豚肉の生姜焼きみたいな、薄い肉だった。そりゃ100円だもん、当然だよな。
でも、この基地内であれもこれも食べたいんだったら、これくらいのサイズが一番うれしい。
「アメリカン!グレート!」とかいいながら、デカい肉を食べるのは確かに楽しいしテンションがあがるが、それ一皿でもうおなかはゲームオーバーになってしまう。それは悔しい。

「ポテトチップス \2,000」という張り紙に仰天した。
えっ?桁をひとつ、間違えているんじゃないか?と。
どうやら、箱詰めされたままのポテトチップスを売っているらしい。中には7袋、ポテトチップスが入っているのだが、この一つ一つが枕くらいのサイズだ。
でもこの箱、流通のための殺風景なものではない。ちゃんとした化粧箱に入っているので、本場アメリカ人は2,000円もするバカでかいポテトチップス箱を平気で買っているようだ。こんなもん、家に在庫してどうするんだよ。災害時の非常用食料の備蓄か?ナイスアメリカ人。

アメリカンスタイルスイーツ、というのを売る屋台もあった。ホームメードということで、手作り感満載な、そして激しく甘そうなお菓子が並べられていた。
よこさんはこういうのがイイらしく、お買い上げしていたけど味はやっぱり微妙だったようだ。
何も、基地内では肉ばっかりが売られているわけではない。いろいろなものが売られていた。
でも今気がついたのだが、迷彩服とかヘルメットとかを売る屋台ってなかったような気がする。さすがに、官給品を堂々と基地内で売りさばくというわけにはいかないか。

道行く人が、薄っぺらい箱を紐で縛ってぶら下げて持ち歩いている。そんな光景をやたらと見かける。何だろう、と思ったら、どうやらピザらしい。
ピザ!そうか、アメリカ人は肉も好きだがピザも好きだぞ。ピザをお持ち帰りにしてるということか。それにしても、宅配ピザのLサイズが入るであろう箱をみんなぶら下げていて、家に帰ってピザパーティーでもやるのか?と不思議になる。
ちょうど、ピザを売っている屋台を発見したので、興味津々で物色してみる。
15cmピザ \400円
30cmピザ \1,300円
おー、これか。1,300円というのは安いな。でも、あいにく30cmピザは店頭に並んでおらず、15cmピザだけの取り扱いだった。15cmだったら、いらん。スーパーでチルドピザ買うわ。デカさこそ正義。
入荷されるまで待とうかな、と思っていたら、なんか違うものが入荷してきたー。
なんだこれ。ゲータレードを上回る、怪しい色をしたジュース。
思わず、買ってしまった。買わずにはおれんよ、こういうのを見てしまったら。だって、これぞまさに「非日常」であり、「アメリカならでは」でもの。日本じゃ、こんな色のジュースは今んところ流行る気配は皆無。
飲んでみたが、味は奇天烈ではなかった。これでハッカ味だったりしたら、相当イヤだけど。

怪しいジュースを飲みながら、目の前の建物の中に入ってみたらそこはボウリング場だった。
ここが基地の中とは思えないくらい、立派なレーンがずらっと並んでいる。すげー。
基地って、アメリカの日常生活をそっくりそのまま持ち込んでいるんだな。
どこのレーンも人でいっぱい。今日ばかりは、外からやってきた日本人が大勢プレイしていた。

1時間1,500円?高くないか、おい。
・・・と思ったら、これは1レーンの貸し切り料金だった。しかも貸靴料込み。つまり、何人かでボウリングをやるなら、この料金を頭数で割ればいい。5人でやるなら、一人300円。
しかも、時間単位なので、サクサクやっていく人なら、この料金で2ゲームまたは3ゲームできるだろう。
さすが基地、値段が安い。こういうのも、兵隊さんの健全な精神を維持するために必要な施策、ってことなんだろう。

UFOキャッチャー。
「うわあ、欲しいと思える人形が何一つ入っていないよ!」


ボウリング場の片隅には、スロットマシンが置いてある部屋があった。
しかしその入口には、こんな張り紙が張り出されていた。
日本人の方はゲームルームを御利用いただけません。
あれっ、なんだこれ。人種差別か?
いやまさかそんなことはない。おそらく、ここはカジノとして機能しているのだろう。で、ここはいくらアメリカ領土内とはいえ、基地開放日に日本人がカジノを利用するのは気まずいよね、ってことで禁止にしたと思われる。
それにしても基地の中にカジノかー。日本と全然違う世界だな。

また屋外に戻る。たくさんある屋台を見て回る。
ここはキャップを売っているお店。どうやら、船ごとにオリジナルのキャップがあるらしい。手前の、日の丸がマークに取り入れられているキャップには「ジョージ・ワシントン」と刺繍されていた。
ジョージ・ワシントンとは、横須賀に配備されている原子力空母の名前だな。
こういうグッズが好きな人も結構いるのだとは思うが、おかでんは全然欲しいとは思わなかった。サバゲーやる人間であっても、何でもかんでもこういうグッズが欲しくなるわけではない。だって、実戦向けじゃないから。で、これをかぶって街の中を歩くっていうのは、いまいち冴えないし。


ダンキンドーナツの屋台が出ていた。日本にも一時はよく見かけたブランドだが、今や撤退してしまった。こうして基地内だけでお見かけすることができる、アメリカの味。
ちなみに、日本での運営を任されていたのは吉野家。牛丼と同じようには経営できなかったらしい。
そういうお店のものを楽しめるのも、基地開放日ならではの楽しみ。
お値段は安めで、「ドナツ12個入れ」が900円。1個100円もしないから良心的だ。それにしても「ドナツ」とか「入れ」という表現が微妙すぎる。笑うほどでもないし、かといって見逃せるほどの些細なミスでも無いし。
この基地は、日本語通訳の人がしっかりいるらしく、ほぼ全ての日本語表記において完璧な日本語が使われていた。しかし、どうしたダンキンドーナツ?アンタだけ変な日本語になってるぞ。「クッキ12個入れ」だし。

で、よこさんが「クッキ12個入れ」を買ってた。
カントリーマアムみたいな、素朴なでこぼこしたクッキー。

ピザハットが屋台を出していて、パスタを売っている。
「ファミリーペアパスタ」
だという。
「なんとパスタをオーブンで焼きました。アメリカでは常識!?」
と煽る。
「クリーミーチキンアルフレッドパスタ」と「ミーティーマリナラパスタ」の二種類を1セットにして、1,400円。高いのか安いのかよくわからない。
で、これが限定300セットでなくなり次第終了!とうたっている。
そりゃ大変、早く買わなくちゃ!・・・と思う人がいるのかどうか。でも実際のところ、「残り200セット」の張り紙が郷愁を誘う。一応100セットは売れたものの、あっという間に売りつくされるというほどのものではないようだ。さらに、値段は早くも1,400円から1,000円に値下がりしてるし。気弱すぎ。


あー、これだ!これだ!
「Anthony’s Pizza」という屋台を発見。
さっきから、やたらと道行く人がここのピザ箱をぶら下げて歩いていたんだよ。そうか、こういう形で売っていたのか。
メニューを見ると、潔く二種類だけのラインナップ。
ペパロニピザが1,500円、コンビネーションピザ(ミックス)が1,800円。
サイズは1つしかない。何センチあるのかは不明だが・・・とにかく、でかいのは間違いない。直径30センチは軽くある。いや、40センチくらいはあるか!?

販売屋台の横には、まるで工場の様相を呈しているピザ焼きスペースがあった。
宅配ピザ屋に置いてある、ベルトコンベア方式でオーブンの中をピザが素通りしていく機械が何基も備わっている。そして、トッピングする職人さんの数も尋常じゃない。一体今日一日で何枚焼く気だ?こんなにデカいピザなのに。一家四人で食べてちょうどいいくらいだぞ。
既に焼きあがったピザが、「工場」の片隅に箱詰めされて山積みになっている。それでも、ピザを焼く手は一切止めていない。在庫量なんて気にせず、MAXの勢いで焼き続けていた。それだけ売れるって事だろう。実際、売れてたし。
これぞアメリカ!
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