
ボディビルという世界に感心していたら、ちょうど建物の裏口からビルダーさんが出てきた。大きなトロフィーを持っていて、首からメダルをぶら下げている。どうやら、チャンピオンになった人らしい。
すげー。生まれて初めて、ホンモノのマッチョを見たけど、これはものすごい。人間という枠組みから超越しかかっているような体。余分なものをそぎ落とし、筋肉をひたすら追求したら人間こうなるのか。自分も同じ人類なわけだが、同類とは思えない。ただただ、感嘆する。迫力が段違いだ。
マッチョとはいえ、プロレスラーや映画俳優的な強さとは別の世界だ。美というのはこういうものなのだろう。
勝負を終えてほっとしたのか、会場の外にいるわれわれにも気さくに対応してくれた。通りすがりの人たちも、このサプライズマッチョにびっくりして、みんな写真を撮る撮る。
ボディビルって、どうしても「薄ら笑いされてしまう」対象のような扱いだと思っていたが、実物をみるとすげーわ。驚いた。認識が改まった。人類の極限を見た!

アメリカから直送されてきたお菓子をどっさり山積みにして売っている屋台発見。
甘いもの好きにはたまらないんだろうな。
でも、どれも甘くて大味そうに見える。ちょっと買ってみようとは思わなかった。


移動販売車が停まっていた。
冷暖房完備。車の中がお店になっている。これなら、お店の人はわざわざテントを設営したり商品を陳列する手間が省ける。
ここではドリトスやビーフジャーキーといったお菓子から、ブリトーやハンバーガーといったサンドイッチメニューが各種売られているようだ。
珍しい物を売っているわけではないのだが、車に興味を持った人たちが中へと入っていく。おかげで、車の前には行列ができていた。

犬用クッキーとか、フレイバーポップコーンとか、いろいろ。

屋台エリアに立ちこめる煙。
これを屋内でやっていたら、どんなに高性能な空調を使っても、火災報知器が鳴り響くことになるだろう。周囲が煙い煙い。
このあたりの芝生とか電柱とかは、数日間焼肉の臭いが取れないんじゃなかろうか。


ターキーレッグを焼きまくり。
こんなに大きなグリルがしれっと存在しているんだから、さすがアメリカだ。
日本じゃ、プロの屋台やさんでも、こんな大きなグリルを持っているところって少ないぞ。レンタル品なんだろうか。でも、レンタルするったって、どこから?アメリカ本土から?
ひょっとしたら、炊き出し用として、これも軍隊の装備なのだろうか?
日本人の感覚だと、「肉を焼いて食う=ぜいたく」であり、軍隊が出動するような非常事態にバーベキューなんて非常識な印象を持つが、案外アメリカじゃ違和感がないのかもしれない。

いろいろなメニューが売られている屋台。
・シーフード・タコス=えび、ホタテ、カニ、イカの入った魚介タコス=白身魚
・カルニタス(メキシコ料理) 細切り豚肉のタコスを2つ
・ピーナッツ油で揚げた牛肉のルンビア(春巻き)を4本
・焼きビーフンと揚げ春巻き1本又は、焼きビーフンとライス
・日本では食べられない豚肉のソーセージ1本とお好きな飲み物
・ライス付き豚肉と鶏肉のアドボ(豚肉と鶏肉の煮込み料理)
いずれも$5.00=500円。
どれも日本にはなじみのない料理だ。こういうのを一つずつ、ビールのつまみとして頼むとたまらんだろうな。胃袋がいくらあっても足りない!この基地開放日、1日と言わず2日、3日とやってくれないかな。そして、基地内にテントとかで仮設宿泊施設を作って、そこで寝泊まりしてもいいって形にして。

ネイサンズのホットドッグだって売られている。

これでひととおり、基地内の開放されているエリアは見て回ったことになる。
そろそろおいとましようか。
さんざん悩んだけど、アンソニーズのピザを買って帰ることにした。今晩の食事にしようと思う。相当かさばるので、お持ち帰り電車では邪魔でしょうがないけど。
いざお金を払って、箱を受け取ってみるとやっぱりデカい。デカすぎだわ。

具はシンプルすぎるくらいシンプル。ペパロニってこういうピザの事をいうのか。
「こんなでかいピザを家まで持って帰るまで、箱が傾いて中の具が偏っちゃう」
・・・なんて心配したけど、それは杞憂だ。偏るような具はどこにも存在しない。
薄く、生地に張り付いとる。
なお、家に帰って食べて見たが、一切れ食べた時点でもう味に飽きた。これを一人で食べきるのはなかなかの拷問だった。

お店の傍らには、たこ糸とはさみが完備。
これで箱をくくって、手提げにして持って帰れ、というわけだ。
ありがたく使わせてもらう。

さあ、帰ろう。
僕もよこさんも、「けばい色をしたゲータレード」をお土産として購入し、ほくほく顔で基地をあとにした。
出口専用のゲートは、解放区からそこそこ離れているので、そこまでてくてく歩いて行く。
来年は、レジャーシートを持ち込んで、花火大会まで居座るぞー!と早くも一年先の計画を立てつつ。
本当に楽しい一日だった。この非日常感、ワクワク感はちょっとそこら辺では味わえない。ゲート前に行列を作ってでも、入場する価値はあると思った。
来年はお持ち帰りできるように、いろいろ容器を持参することにしよう。
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