ガソリンはなくても車は走る【白嶺三山縦走】

いざ、登山道に飛び込む

12:28
登山道を歩み始める。

ゆっくりと、歩く。体力に任せてサクサク歩くと、後で疲れるからだ。

山を歩くようになると、むしろ都会においては他人様よりも歩くスピードが落ちる。回りの通勤中のサラリーマンなんかが相当な早足ですり抜けていく中を、おかでんだけが一歩一歩、確実に歩いている。山でのテンポが、癖になってしまっているわけだ。

「山歩きを趣味にしているなら、体力もあるし歩くの、早そう!」と思われるが、むしろ逆。山を歩くからこそ、歩くのは遅い。

快適な山歩き

12:32
森の中を歩く。

快適な山歩き。この時間、下山してくる人が多く、登山道は比較的にぎやかだ。

尾根の上に道がある

12:52
しばらくしたら、道がキツくなってきた。

急激に標高を稼ぐ道。

尾根を直登するように登山道がつけられている。

みんなヒーヒー悲鳴をあげながら登っている。見上げても、ひたすら上まで登りが続く道。

・・・あれ?白根御池分岐、見落としてるぞ。

しばらくこの尾根道を歩いていて、気がついた。この手前に分岐があったはずなんだが、完全に見落としていた。見落とした末に大樺沢方面に向かっていたら悲惨だったが、幸いそのまま白根御池小屋に向かうルートに入っていたので、全く問題はなかったのだが。それにしてもうかつ過ぎる、何で見落としてしまったのか。

はしごが至るところにある

13:02
あちこちに、はしごが作られている。

それだけ高さを稼いでいる、ってことだ。木の根っことか岩とか、そういうのを使って上り下りするのは無理だから、こういうはしごが取り付けられるわけだ。このルートがそれなりにきつい、ということがここからもわかる。

第一ベンチ

13:31
登山道の途中にベンチがあった。第一ベンチ、というらしい。

北アルプスの「三大急登」のひとつ、といわれている合戦尾根にも、こういう道中のベンチがあったっけ、と思い出す。適度に休憩が取れるので、こういうのがあると大変にありがたい。急な坂道だと、休憩する場所を見つけるだけでも大変なものだ。で、不自然な格好で休んだら余計に疲れちゃった、なんてこともある。その点、ベンチがあれば安心だ。

水を飲み、息を整える。

息が上がるけど、ゆっくり登ればまあこんなものだろう。

今つらいってことは、後で楽ってことだ。おかでんはそう考えるようにしている。

ちなみにこのルート、山小屋の随分手前から標高稼ぎをやめ、水平移動になる。きついのは今だけだ。

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