横浜中華三昧【カップヌードルミュージアム】

横浜みなとみらいに、日清食品が運営する「カップヌードルミュージアム」ができたのが2011年。連日大賑わいで、予約がないと厳しいという話をちらほら聞いていた。僕も一般的な日本人として、カップヌードルに親しんできた半生を送っている。だからこの手の施設にはとても興味があった。機会があれば是非一度・・・と思いつつ、「どうせ混んでるんでしょ?」と諦めくさり、その存在のことをすっかり忘れていた。

偶然この「カップヌードルミュージアム」の公式サイトを見てみようと思ったのも、「どれくらいの混みっぷりか、見て冷やかしてやる」という薄ら笑い精神があったからだ。で、実際その通り大変に混雑してらっしゃった。そりゃそうだ。しかし、偶然に週末であっても予約なしで施設が利用できる日を発見してしまった。

「これは放置しておくわけにはいかん、何かのチャンスだ、それ申し込んでしまえ」

と即座にネットで予約。さすがに一人で行くというわけにもいかないので、4名分。自分以外、行くあては全くないというのに。誰も参加してくれなかったらどうするんだ状態だけど、なるようになれだ。

このあと友達に打診し、なんとか4名分の参加者を確保することができた。やはり、僕に限らずみんなカップヌードルは親しく思っている人ばかりだ。そのミュージアムに行って、オリジナルのカップヌードル制作体験が出来る、と聞けばみんな興味津々だ。よかった、チケット代が無駄にならずに済んだ。ちなみにチケットは、ローソンで購入。

2013年09月14日(土)

横浜みなとみらい

カップヌードルミュージアムは、横浜みなとみらいの海側にある。観覧車があるあたり、といえばイメージしやすいか。なので、みなとみらい線の馬車道駅からもみなとみらい駅からも遠いし、ましてやJRの桜木町駅からともなれば15分近くかかってしまう。

地方から上京してきて、あれやこれや観光を詰め込みたい人にとっては厳しい立地条件だ。

カップヌードルミュージアム

カップヌードルミュージアムは、壁がない茶色の箱型の建物だった。カップヌードルの具に「謎肉」と言われているサイコロ型の肉(?)があるが、まさかそれをイメージして作ったものじゃあるまいな・・・。いやそれは考えすぎか。

カップヌードルミュージアム。正式名称は安藤百福発明記念館、という。チキンラーメンの生みの親であり、その後にカップヌードルという革新的なパッケージを発明したことで知られる。多分僕の世代(昭和40年代生まれ)はカップヌードルの方がなじみ深いと思う。これが30年代生まれになると、チキンラーメンの方が馴染みがあるかな?おかでん家では、袋麺でチキンラーメンが登場する機会はほとんどなかった。中華三昧とかサッポロ一番が多かった気がする。

ミュージアム受付
ユニクロ的なデザイン

建物外側の茶色から一転して、中に入ると白が基調になっている。真っ白でのっぺりとした壁。無機的な作りで面白い。で、受付カウンターの壁面には大型ディスプレイが設置され、入館料などの告知が表示されている。そうか、新しい施設ともなれば、看板のようなアナログなものは使われないんだな。全部デジタルなんだ。

で、それはいいんだが、かなり既視感のあるデザインだ。もう、どう考えてもユニクロを思い出してしまう。そりゃそうだ、総合プロデュースが佐藤可士和だからだ。画面のどこかに

ユニ
クロ

というロゴが入っていても全く違和感ない。それにしても恐るべきは佐藤加士和のインパクトよ。どこがどうユニクロと似てるかというのはよくわからない。でも、「あっ、これは佐藤加士和だ!」とわかってしまう個性がある。

それはいいとして、高校生以下は入館料無料、というのは太っ腹でびっくりだ。この手のものは小学生以下または未就学児童が無料というのが相場なはずだ。それが高校無償化とは。日清食品としては、この施設は自社ブランドと製品のPRの場でもあるわけで、入場のハードルを下げているのだろう。もしこれで育ち盛り食べ盛りの学生さんたちが日清のファンになれば、そりゃしめたものだ。

予約が必要

先ほど、「チケットを確保した」とはしゃいでいたわけだが、入館するだけならいつでもぷらっと入る事ができる。予約なんて、いらない。で、「予約が取れた」というのは、この施設の中核をなす2つのアトラクションのことだ。

一つは、「マイカップヌードルファクトリー」。自分で具を自由に選べる、世界で一つだけのカップヌードルを作ろう!という施設。

もう一つは、「チキンラーメンファクトリー」。これも自分でチキンラーメンを作るのだが、粉を捏ねて麺を作るところから始める、完全お手製チキンラーメン体験だ。

折角この施設に来るからには、その両方とも体験したいところだ。しかし、さすが「チキンラーメンファクトリー」は手間がかかるために定員数が少ないし、実施回数が少ない。1時間半の所要時間ということもあり、予約困難となっているのだった。

チケット

そんなわけで、ローチケで購入したチケットはこんな感じ。

カップヌードルミュージアム、と書かれている下に「マイカップヌードルファクトリー」とも書かれている。簡単に言うと、このチケットは入館券(500円相当)に加えて、9月14日13時からのマイカップヌードルファクトリーの予約券(300円)も兼ねている。で、これとは別に、チキンラーメンファクトリーはweb予約してある。

チキンラーメンファクトリーは、開始予定時刻の15分前までにファクトリー前の受付に出頭し手続きを済ませないといけない。遅れた場合は予約がリリースされてしまうという事なので、時間には気をつけないと。

記念撮影用のカップヌードル

受付の脇にはドラム缶サイズのカップヌードルと、その上にチキンラーメンのマスコットキャラクター「ひよこちゃん」が。ここで記念撮影しやがれーッ、というわけだ。おう、してやらぁ。お望み通りに、ビシバシ撮影してやったぜ。今回、僕以外の3人は全員女性だったので、大変写真映えしてよろしかった。こんなハーレム写真なかなかないぜ。しかも「まだ大学出たばっかりですー」という女性が二人もいるし。

おかでんさんさぞやウハウハだったでしょう、と言われても僕は苦笑いをするしかない。いやだって、22歳の女の子とカップヌードル談義したって、話がかみ合わないかみ合わない。「カップヌードルの自販機」なんて話題を出したって、「えーなんですかーそれー」ってことになる。で、結局「おっさんの昔話自慢」という、端から見るとウザいだけの会話になってしまうというオチに。

そもそも、今の若い世代ってあんまりカップラーメン自体に馴染みがないっぽい。コンビニの弁当コーナーに行けば蕎麦やらうどんやらあるし、外食なんて本当に気楽にできてしまう。昔ほどカップラーメンが「我が食生活の生命線」という位置づけではなくなっているようだ。

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