横浜中華三昧【カップヌードルミュージアム】

山下公園の大道芸

大さん橋の酔っ払いを楽しく観察したのち、中華街を目指す。途中の山下公園では、大道芸人が芸をやっていた。こういう人達がちゃんと芸で飯が食えるようになれば、もっと楽しい世界になると思う。500円くらいは投げ銭したいものだ・・・

あれ?500円玉がない?

1,000円札に伸ばす手が震えた。そういえば以前も、山下公園の大道芸に1,000円出したことがあったな。大道芸を見る時は、小銭を用意しておきたいものだ。神社仏閣にお参りするのと一緒。お賽銭になるような小銭は必要。

中華街へ潜入

さあ中華街ですよと。

いつもは、JR石川町駅からアプローチしているので、海側からやってくると新鮮。中華街経験者なら誰しもが「わっ!」と思うだろうが、「中華!中華!」とウキウキ気分で石川町駅を降り立つと、駅前のあまりに何もなさにびびる。本当にここでいいのか?と不安になるくらいだ。JRの駅から中華街は少し離れているからだが、最近はみなとみらい線の「元町中華街駅」ができ、新宿渋谷方面からやってくる人はこの駅を利用することが増えた。中華街の表と裏がひっくり返った形だ。

中華街

中華街は、一昔前とずいぶん様変わりしている。目抜き通りである中華街大通り沿いには、老舗の大型レストランが軒を連ね、品格もお値段も高いのは相変わらず。高級中華を食べたけりゃ、そういうところに行けばいい。しかし、それ以外のお店ともなると、ずいぶんと「食べ放題」を提供する店が増えた。しかも、1,980円だとか2,980円とかで食べ放題なお店が多く、価格競争はもう限界なので「テーブルオーダー式」だとか「時間無制限」で差別化を図っている状態。1,980円食べ放題ともなれば、バーミヤンレベルのものしか期待できないが、これもまた時代の流れなんだろう。

中華街の提灯

確かに、中華街の料理は全般的に高いのは間違いない。ランチ時になると、お得なメニューが目白押しで目移りしちゃうくらいだが、夜はしっかりとした値段だ。おいそれとお店には入れない。以前、うっかりフルスロットルで飲み食いして、一人1万円を超えてしまったことがある。その二の轍は踏めない。ちなみにそのお店は、シンプルな野菜炒めで2,000円近くしたっけ。

そんなわけで、高級店はお金持ちに任せるとして、僕のような貧乏暇なしな人は一本または二本、路地に入ったところでお店を探すのが正義。目抜き通りのお店みたいなピリッとした高級感はないものの、少しはこなれたお値段で食事ができる。そして、ごちゃっとした路地を歩くのも楽しいものだ。

写真のようにちょうちんがぶら下がっていたりするし。

安記

訪れるお店はあらかじめ決めていた。「安記」というお店だ。

これまで僕は、バカの一つ覚えのように台南小路にある台湾料理店「ニイハオ」を利用してきたが、たまには違う店にしてみることにした。その際、気になったのが「粥」だった。

お粥をバーンと前面に押し出したお店は、中華街にはほとんどない。中国人といえば、朝は屋台で粥を食べているという印象がある。しかし、実際にはそれはステレオタイプだし、中華街にだって朝粥を出すお店はとても少ない。

やっぱり中華街といえば、「さあ中華食うぞ!」と鼻息荒い人が訪れる場所。そんなときにわざわざ粥を食べるぜ!っていう元気なんだか病気なんだかわからん人はいないってことなんだろう。

そんな中、「安記」というお店は中華粥が美味しいという。素晴らしい、ぜひ食べてみたい。

「元祖粥」と強気

店頭に、「元祖粥」というメニューボードが出ていた。さすがに元祖は言い過ぎだけど、こういう誇大広告は日本でもおなじみの光景なので言いっこなし。値段はこなれていて、いいと思う。さすがに1,000円超えるなら、いくら中華街であっても食べたくはない。

おすすめ料理

中華粥だけ食べてさようなら、というのはいくらなんでもそっけなさすぎる。何か他にも何品かつまみたいものだ。このお店の場合、レバ皿とモツ皿というのがそれぞれ名物だという事なので、それも食べたいものだ。

・・・ん?巻揚?まきあげ、とふりがなが振ってある。なんだろうこれは。

よこさんとこれは何か?と議論をする。もちろん、「巻いて、揚げたもの」であるのは間違いなかろう。まさかこれが煮物だったらびっくりだ。しかし、何を巻いたのかがさっぱりわからない。値段は1,900円とお高く、おいそれと頼める値段ではない。

揚げ湯葉?あれは、巻いて揚げてるよな。で、それを煮物の具にするとおいしいよね。

でもそれで1,900円はやり過ぎだ。多分違うと思う。

んー。

円卓+畳

中華街の路地にあるお店は、たいていが小さくて狭い。グループ客が数組入ってしまうと、あっという間にお店はいっぱいだ。さて入店できるかどうか不安だったが、二階席に通してもらえた。

お店の二階は、畳+中華円卓。ちゃんぽんな作りになっていた。

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