褒美の希望は島流し【のっとれ!松代城2014】

雪に埋もれる

第一砦のふもとまで歩いて行こうとしたが、新雪に足を取られてしまった。かなり雪が積もっている。「わー、足が取られる取られる!」と冗談でふらついてみたのだが、冗談のつもりが本当に転倒。膝下まで雪があるので、普通に歩こうとすると足が抜けず、上半身の重心だけ前につんのめってしまい倒れてしまった。

で、それを遠目から冷静に撮影するよこさん。

砦を見れば、どれだけ新雪が積もっているかがわかるだろう。

結構高さがある砦

で、全身雪まみれになりながら、砦に到着。ちなみに着ている服は上下ともにスキーウェアではないので、防水加工はされていない。雪が溶けたらびしょ濡れだ。このあたりの認識の甘さが、いかにも雪慣れしていない土地の人間だ。

砦の段差は、僕の身長(178センチ)で胸のあたり。新雪はさすがに明日は除雪されていると思うが、それも段差に加えると優に2メートルを超える。足場が悪いし、到底一人では上れない。周囲の人と連携しながら、助け合いながら登らないといけないのだろう。身長が低い人はなおさらだ。

そりゃそうか、何度も登ろうとして、ずり落ちて、という光景が観客からしたら面白いわけだ。ここをするすると通過されたんじゃ、イベントとしては面白くない。

客足はそこそこ

会場は、この雪で寒い天気の事を考えれば上出来の人の集まりだと思う。僕らのような「東京からやってきました」という雪慣れしていないのがモロバレな人はあまり見かけなかった。当日朝やってきて、日帰りする人が多いのだろうか?

それにしても、雪が降る中、「生ビール」ののぼりがはためいているのがシュールだ。飲む人、いるのか・・・?

凍てついたドリンク

生ビールはともかく、ソフトドリンクもごらんの有様だもの。

屋台の店員さんに

「すごいですね。これ、買う人いるんですか?」

と思わず聞いてしまった。店員さんは苦笑しながら、

「いやー、さすがに今日はちょっと。でも明日になると売れると思いますよ」

と答えてくれた。

明日は「のっとれ!松代城」に参加する人だけで400名がやってくる。その人たちがお金を落とすことを思えば、馬鹿にできない収益になりそうだ。

みこし
レジェンド

この「越後まつだい冬の陣」は、二日間にわたって盛りだくさんなイベントが詰め込まれているのだが、そのなかの一つにみこしを担いで練り歩く、というのもあるらしい。お神輿、といっても創作みこしで、毎年年末になると現れる「今年一年の世相を反映した熊手とか羽子板とか」と一緒だ。今年はソチ冬季五輪があったということもあって、「レジェンドみこし」が出たようだ。おみこしの上には、スキージャンプのレジェンド、葛西紀明選手をかたどった人形が飛翔していた。

「ヘルメットとマスクをしているから、顔を似せなくて良いというのはメリットだな」

変なところに感心する。

あま酒を振る舞ってもらう

これだけ寒いと冷たいドリンクなんて売れないでしょう?温かいのでないと・・・と思っていたら、「あま酒無料」の看板が。ありがたい。喜んで一杯お呼ばれされた。北越急行が提供してくれているのだが、こんなの一杯300円でも飛ぶように売れるだろうに。

寒さ避けの屋内スペース

屋台街の一部が、「ビニールカーテン付き休憩スペース」として解放されていた。長机とパイプ椅子、そしてストーブが完備。ありがたい配慮だ。そういえば、この会場周辺には全く「一息付ける、座る場所」が存在していない。なにせ、階段とか段差とか、そういう「ベンチがわりになるような場所」は全部雪に埋もれているからだ。だから、こういう場所を意識的にこしらえておかないと、来場者はひたすら立ちっぱなしになる。雪国ならではの配慮だし、こういうのは必須だ。

ストーブなんて全然温かくはない。雪の上でストーブ焚いたって、焼け石に水だ。でも、ビニールカーテンは偉大なり。風を遮るだけで、随分と温かくなるものだ。いただいたあま酒を飲み、まったりとする。ああこのままここでくつろいでいたい。

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