山小屋で抱いた殺意【悪沢岳~赤石岳縦走】

2001年07月20日(金) 2日目

南アルプスの朝

山小屋の朝は早い。・・・だぁぁ、誰だ、朝3時過ぎからビニール袋をごそごそ鳴らしている奴は!出てこい!朝食の具にするぞコラ。

全く大迷惑なんである。中高年の宿泊者が多いせいもあって、みんな朝が早い早い。まあ、山歩きってのは早立ち早着が原則なので、ちんたら寝ている奴が悪いという説もあるだろう。しかーし、しかしだ諸君。百歩譲って荷造りのごそごそした音は許したとしてもだ、その場で団体の点呼を取り始めるとはいい度胸しているじゃねぇかこの野郎。しかも、ヘッドライトを各自装着しているから、時々僕の顔に光が照らされたりなんかしてもう最悪。

こういうのを見るにつけ、団体登山客排斥すべき!という意見には賛成してしまうんだよな。集団で行動すると、他人の迷惑に目がいかなくなる。最近じゃ、ネット上で彼ら団体登山者の事を「珍登団」などと揶揄したりしているけど、ホントそうだと思う。「勝手に遭難しろ馬鹿」と悪口の一言も言いたくなるが、遭難されるとこっちも気分が悪いのでそれは禁句だ。

・・・とまあ、朝のすがすがしい風景の写真を提示しておきながら、不平不満たらたらなんである。写真右隅に富士山が見える。やあ、今日は快晴だ。

千枚小屋朝食

千枚小屋の朝食。

小屋の人が「ポケモンふりかけをお持ちの人は食堂にお越し下さーい」と呼んだので、食堂に向かった。昨日受付をしたときに渡されたポケモンふりかけ、朝食の順番を管理するためのものだったらしい。

朝食のお供にもなるし、ふりかけを整理券に使うとはなるほど賢いなと思ったが、食堂の入り口で小屋の人にしっかりと回収されてしまった。本当に単なる整理券としての位置づけだったらしい。

さて、朝食はこんな感じ。説明不要ですね。山の上でなぜに鮭が出てくるんよ、っていうツッコミは言いっこなし。鮭は水陸両用どこの宿でも安く朝食のメインディッシュにできる魔法の食材なんだから。

ちなみに、これで1000円。山小屋ってそんなもんです。下界の基準とは全然違う。ここでは、「1000円払ったんだから美味いものを食わせろ」というスタンスではなく、「1000円払うことによって、わざわざ食事を下界から持って上がらなくて済んだ」というスタンスでなければならない。

千枚小屋出発

朝食を食べ終わったら、さっさと出陣だ。なにしろ、千枚小屋に泊まっている人たちのほとんどが悪沢岳に向かう一方通行。集団に巻き込まれたら、消費税反対牛歩戦術みたいにのろのろ歩きになってしまうので、それだけは避けなければ。

朝5時35分、千枚小屋出発。

小屋のすぐ脇のお花畑がきれいだ。花の名前は・・・えーと、わからん。

いいや、見なかったことにしよう。

一気に標高を稼ぐ

小屋の裏手から一気に急登。昨日登り始めてからようやく骨のある登りといった感じ。

お花畑の中をかきわけながら進む。ここら辺一体は、高山植物がそれほど貴重なものに感じられないくらい、立派に成長している。

バランスを崩す

別に「命っ」ってポーズをきめているわけではなく、タダ単にバランスを崩しただけっす。ほっといてください。

稜線が見えてきた

登りはじめて30分。稜線が見えてきました。

すでに高度は2,700mを越えていて、そろそろ森林限界。むちゃしてナンボな精神で高度順応をはかった僅かな木だけが生えている。しかし、さすがに厳しい自然には耐えられないらしく、高い木は残っていない。

千枚岳が見えてきた

向こうに見える稜線には、もう木が生えていない。さあて、植物さえ遠慮する高地に行ってみましょうかね。これからが登山の醍醐味(だいごみ)って奴。

千枚岳
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