2002年09月22日(日) 2日目
夜が明けた。高原の朝ということもあって、非常に快適だ。
あらためて周りを見渡すと、他のサイトはきっちりと車が整列して駐車されている。それに比べ、我が車はまったく明後日の方向を向いてしまっている。これは、自分たちのテントサイトを通路から塞ぐ形に車を配備したからだ。夕暮れ時にのこのことテントを張りに来たので、余り物の広いスペースを占領できたおかげだ。一等地は確保できていないとはいえ、「残り物には福がある」とはこのことだ。
朝飯を作る。これもローソンで買った冷凍うどんなのだが、やっぱり汁が全部溶けて流れ出してしまっていて、半分焼きうどんになってしまった。
水を継ぎ足して強制的にノーマルうどんに戻そうとしたが、味が薄くなる一方でぎゃふん。
今日は、これから黒姫の絶品蕎麦屋「ふじおか」に出かけるので、朝食はそこそこにとどめておく。
ちゃんと料金を払いましたよー、という証拠となる札。これをテントの目立つところにぶら下げていないといけない。1泊3,000円。タープを張るとまた別料金らしい。
こういう札を機械で印刷しているのを見ると「ほぉー、こういうところまで機械化されてきているのかぁー」と感心させられる。
黒姫に向けて出陣するまでまだ時間があったので、戸隠神社の中社に参拝する。
何やらありがたい気分になった。
9時半、黒姫の林の中にひっそりとある「ふじおか」に到着。11時半の営業開始までまだ2時間ある。繁忙期はこれくらい前から並ばないと食べられないと聞いているが、今日はまだ大丈夫なようだ。よし、では11時くらいにまた戻ってくることにしよう。
というわけで、妙高高原を一気に駆け上り、笹ヶ峰に行ってみることにした。広い高原地帯が広がっていて、とてもきれいだと聞く。
ここは、火打山・妙高山の登山口でもある。登山口には立派な門が立てられていて、登山者の送り迎えを行っていた。しかし、何の意味があってこのような門を作ったのかはよくわからない。
おかでん 「とりあえず、記念撮影でも撮っておくか。せっかくなので、今まさに山から降りてきました、って感じで一枚」
コダマ青年 「わざとらしー。荷物も何も無し、でか」
おかでん 「大丈夫、わかりっこないってば」
・・・不毛だ。実際、写ってみたら山から降りてきたようには全く見えなかった。
笹ヶ峰にある牧場の景色。標高1,300mの山の中に、このような開けた空間があるというのは非常に神秘的だ。避暑地としては最高だと思う。
ここには、妙高笹ヶ峰キャンプ場がある。いつかはテントを張ってみたいものだ。
牧場の片隅に、看板があった。
「陸上トレーニングの皆様」と題して、いろいろ書いてある。どうやら、ここは標高が高いので高地トレーニングに向いている、と。なるほど、確かにここで走り回っているとヘモグロビン濃度が高くなりそうな気がする。
別世界のような笹ヶ峰に、「へぇー」「ほぉー」と感心すること1時間あまり、11時きっちりにふじおかに戻ってきた。
・・・あれれ。車が駐車場から溢れて停まっているぞ。
焦って店の前に到着してみると、既にお客の数がひぃ、ふぅ、みぃ・・・あちゃー、相当並んでいる。コダマ青年に偵察に行かせると、20人を越える人が既に行列していたらしい。
ふじおかの定員は、1回につき18名程度だったはず。ということは、もう既に中に入れない事が決定してしまった。恐るべし、ふじおか。過去3回、30分前に並んで入店できなかったことがなかったので、甘く見ていた。
しかし・・・18名を越えると、次食べられるのは13時30分の回ですよー。あと3時間近くも待つ気なのだろうか。それとも、このお店が普通の蕎麦屋みたいに「次から次へとお客が出入りする」タイプの蕎麦屋だと勘違いしているのだろうか。ここで食べることができるのは、11時30分の回と13時30分の回、たったの2回だけ。合計40名弱。
がっくりしてしまい、さらに途方に暮れてしまい、何をしていいのか分からなくなってしまい、ふじおかの近くにある信濃ブルワリーに行くことにした。
この信濃ブルワリーには5種類のオリジナルビールが売られている。
えーと、写真右から「信濃エール」「マウンテンエール」「ドラゴンエール」「黒姫スタウト」「雪中麦酒」。(恐らく。記憶に間違いがなければ)
コダマ青年が一口一口味を見ながら「うーん、マウンテンが一番かも」「いや、雪中麦酒も捨てたもんじゃないぞ」と批評。蕎麦を食べられなくて拍子抜けであったが、これはこれで非常に愉快だった。
運転手であるおかでんは飲めなかったのが残念。「ふじおかで蕎麦が食えなかった分、自棄くそじゃー」ってぐいぐいビールを飲みたかったのだが。
最後、やっぱり蕎麦で締めなくては、ということでコダマ青年を「よこ亭」に連れて行った。ここら辺の蕎麦屋だったら、「若月」にするべきか「よこ亭」にするべきか悩んだが、よこ亭の「堅物おやじそば」を食べて貰おうと思いこっちを選んだ。
※よこ亭の詳細は、蕎麦喰い人種行動観察コーナーで報告します。
その後、一路東京へ。
今回のツアーは、登山だけではなく、いろいろな要素が凝縮された企画だったので非常に楽しめた。1泊2日の割には、2日目がゆったりとしていたので疲労感は少なかったというのも好印象。今後、こういう形態の山登り企画が増えそうな気がする、そんなツアーだった。
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