俺は見た、リアルな鳥海山を【鳥海山リベンジ】

小屋を見下ろす

・・・こらぁ。ここまで来て引き返すな。

山頂の姿を見て満足して帰るんじゃなくって、ちゃんと山頂まで登らんかい。くつろぐにしちゃ、まだ朝が早すぎる。ビールを開栓するにはまだ早すぎる時間だ。きっちりとてっぺんまで登らないと承知しないぞ。

幸い、膝の具合は今のところ快適。危惧されていた歩きにくさも特に感じられない。まあ、膝が痛くなるのは下山時の事なので、今のところ問題が起きていないのは当然なのだが。

御浜小屋から快晴の空の下でそびえ立つ山頂を眺めて、やや満足感を覚えたのは事実だ。しかし、それと同時に「あの山頂でビールを飲めば、もっと満足しちゃうんだろうな、俺」という新たなる野望が沸いたのも事実。ここで引き返すわけにはいくもんか。

ただ、一気に登って疲れ果てるのもイヤなので、ここでいったん大休止だ。せいぜい、この後飲めるであろうビールに思いを馳せ、唾液を口の中に貯めながら喉の渇きを癒そう。御浜小屋脇で休憩している人たちよりもやや離れた岩場で、休憩をとる。07:27。

鳥ノ海

眼下には、鳥ノ海と呼ばれる池が見えた。恐らく噴火口跡なのだろう。空の色を映していて、神秘的なきれいさだった。

きっと、あそこに斧を沈めたら、天使が出てきて「アナタが落としたのは金の斧ですか、それとも銀の斧ですか」と聞いてくるに違いないべ。

調べてみたら、やはりこの池には伝説が数々あるらしい。写真右側に見える丘「鍋守」にいたっては、「登る人はあっても帰ってきた人はいない」と言われているらしいし。

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