ついに食い地獄に沈む【シンガポール】

シティ・ホールがライトアップ

MRTを乗り継いで、シティーホール駅で降りる。このMRTは、乗り換え駅の場合必ず対面ホームに乗り換え対象の路線が入線する配置になっていて、便利だ。路線ごとにホーム(及び階層)が決まっていると、乗り換えるのに一苦労するがこれは楽。

日本でも東京メトロ赤坂見附駅(丸の内線-銀座線)などでも同じような仕組みがあるが、基本的には少数派。

暗闇の中に、シティ・ホールがライトアップされて浮かび上がっていた。幻想的だ。その手前には芝生の公園があるのだが、若いカップルが激しくいちゃいちゃしておった。「なるほど、シンガポール人は結構開放的にいちゃつくのだな」と余計な知識をインプット。

ちなみにシンガポールの中華系女性は可愛い顔立ちの人が比較的多い。台湾女性に似た印象を受ける。日本人よりさらに童顔。香港に行った時に見かけた女性たちよりは可愛い人比率が高いのは間違いない。そんな女性達だが、生脚、結構なミニスカ、裸足でサンダルという出で立ちが多い。暑い国だからだろう。ストッキングが当然な日本女性を見慣れてしまうと、生脚は結構まぶしく感じる。

で、そんな女性がいちゃついておるから大変に怪しからん、と思うわけで。ま、どうでもいいけど。

エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイの正月飾り

今回晩ご飯の場所で選んだホーカーは、エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイの裏側にある。このエスプラなんとかという施設は、シアターとコンサートホールを併設した巨大ドーム施設。ちょうどマーライオンと海を挟んで対岸に位置し、しかも巨大でドリアンみたいな形をしていいるので、シンガポールのランドマーク的位置づけになっている。

エスプラネードシアターズにさまよい込んだら、入り口のロビーにはこのような形で色とりどりの布がぶら下げられている装飾が施されてあった。

正月飾り?

よくわからんが、きれいだったのとみんなカメラ付き携帯で記念撮影をしていたので僕も写真を一枚撮影しておいた。

後で台湾人の友人にこの写真を見せて、「旧正月って布をぶら下げて飾る文化があるの?」と聞いてみた。すると「知らない。聞いたことがない」と言われてしまった。どうやら、これは単にそういう飾りつけがしてあっただけであり、正月とは関係が無かったらしい。

ライトアップされたマーライオン

遠くに、ライトアップされたマーライオンが見えた。

夜でも豪快に水を噴き出している。そりゃこれだけライトアップされちゃえば、夜とはいえ休むわけにもいくまい。シンガポールのシンボルは、24時間働き続ける。ご苦労様です。

明日ツアーであそこには訪れる予定なので、今日は写真だけ撮影してお終い。

「シンガポール最大の観光名所を、屋台で夕飯を食いにいく途中でチラ見でお終いか。すごい雑な扱いをされてるな」

仕方がないんである。空腹には勝てぬ。そもそも、マーライオンは「世界三大がっかり」の観光地として名高い。まあ、もともとあまり期待はしていないので、僕は全然がっかりしなかったのが救いだ。

シェントン・ウェイの超高層ビル群

シェントン・ウェイの超高層ビル群。一般的にシンガポールと聞けば、このビル群をイメージするのではないか。でも、高層ビルが建ち並ぶのはこの一角だけだ。

変なビルのデザインだらけ。「どこまで奇抜に作ることができますか大会」をやっているような印象も受けるが、さすがに超高層ビルにもなるとあまりに大胆なデザインにはできないようだ。そりゃそうだ、頭でっかちの建物なんて作った日にゃ、いくら地震が無い国とはいえ危険だ。すらっとしていて、洗練されたデザインだ。

ホーカーズ発見

さて、観光客やカップル達でごった返す海沿いのデッキを歩いてエスプラ(略)の裏手に回り込む。そこにはホーカーがあった。今晩の胃袋満タン計画は、この地で行われる。

マカンストラ・グラットンズ・ベイ

マカンストラ・グラットンズ・ベイという屋台街がそれ。

「マカンストラ」とは、シンガポールにおけるB級グルメガイドの名前。そのマカンストラが取材を通じて「これは!」と思ったお店を選りすぐってかき集めてホーカーを作ったのが、ここ、グラットンズ・ベイだ。

日本中のうまいラーメン屋を集めて出店させるというラーメン博物館に近いものがある。最近、日本ではラー博的な施設があちこちにあるが、普通は「ラーメン」「餃子」「スイーツ」と食べ物のジャンルを固定した状態でお店を集める。しかし、ここの場合、「屋台。」という条件で集めているのが面白い。

このお店をあえて選んだのは、B級グルメガイドが冠に名前をつけてる施設だから、自分のプライドにかけて美味い店を集めているだろう、という期待感があるからだ。自然発生的にできたホーカーと違い、恐らく料理のジャンルも幅広く取り扱っているだろう。それも楽しみだ。そして、日本語の看板もあると地球の歩き方に書いてあったので、英語が全くしゃべることができない母親でも「自分が食べたいもの」を直接お店の人に注文できるだろう。

12軒の屋台が並ぶ

本来、広場として用意された場所だったと思われるがずらりと12軒の屋台が並ぶ。

そして、お店の前には海の家なんかにありがちなプラスチック製の椅子とテーブルがたくさん並べられていた。お店で注文して料理を購入し、好きなテーブルで食事をするスタイルだ。ちなみに、食べ終わったらお皿は類はそのままで良い。ホーカーの職員さんが片づけてくれる。半セルフスタイルで面白い。

12軒並んでいるが、目移りしちゃって何が何だかさっぱりわからない。扱っている料理が一店あたりとても多いので、日本の屋台とは大違いだ。

そもそも、その屋台が何料理のお店なのか、さっぱりわからん。サテー(焼き鳥)が置いてあるところはマレー料理かな、というのはわかるのだが、それ以外は全部中華料理っぽく見える。んんー、困った。しばらく途方に暮れてしまった。

一軒、露骨に中華料理屋な屋台があったが、そこはあまり人気が無かったようだ。

さて、悩んでも始まらない。手分けして料理を調達してこようじゃないか。シンガポールナイト、本日のメインイベントの始まりだぜ。食べるぞぅ。

タイガービールで乾杯

僕はビール購入の行列に並んでしまい思ったより時間がかかってしまったので、料理のほとんどは兄貴のセレクトにお任せとなった。

「さあ、料理選ぼう!」となったとき、真っ先にビールを買いに行くあたり、相変わらずだなあと我ながら思う。購入したのは、もちろんタイガービール。

さて、しばらくして料理が集まってきはじめた。作り置きではない料理が多く、「5分後に取りに来い」とか番号を書いた紙切れ(整理券)を渡され、順番になったら渡すからしばらく待て、といった扱いが多かった。さすがに屋台で取り扱っている料理が多いので、作り置きをするわけにはいかないのだろう。

さあ、タイガービールでまずはシンガポール到着を祝おうではないか。

「あれっ?5本ビールがあるぞ?」
「あ、これね。キミら1本ずつ、僕は3本飲むの」
「3本飲むのか!」
「いや、これでも控えめにした方ですけど?だって見ろあのメニュー。飲まずにはおれん料理ばっかりではないか。これで飲まなかったら末代までの恥」
「ビールがぶ飲みしている姿ってのは、今時点で恥だと思うが」
「バカいっちゃいかん!この屋台料理に対する最大の賛辞だよこれは。ビールをおいしく飲める料理をありがとう、っていう感謝の気持ちをこめつつ」

とかなんとかいいながら、乾杯。海沿いということもあり、気温も湿度も高いのだが、あまりじっとりとした暑さは感じられない。屋外でビールを飲むには丁度良い季候だ。

「それにしてもタイガービール、味がいまいちなんだよなあ」

ぼやく兄貴と母親。僕もそう思うが、シンガポールに来た以上はこのタイガービールで毎日を乗り切るぞ。

サテー

真っ先に登場はサテー。マレー料理の代表格といって過言ではない。

マレー版焼き鳥だが、日本の焼き鳥とはちょっとイメージが違う。甘く味付けされており、さらにそれに甘いピーナツソースをつけて食べる。感覚としてはきなこ餅を食べているような甘さを覚えつつ食べる、焼き鳥。

チキン、マトン、ビール・・・あ、違った、ビーフの3種類があったようだが、今回はマトン。

いかん、ビール飲みたいものだから、ついつい言い間違えた。

つけあわせにはキュウリと、イモらしきものが添えてあった。里芋のようなねっとり感のあるイモだが、日本では見かけない食感だった。

サテーをたべご満悦

「んー、甘口だけどビールにも合うなぁ」

ご満悦。

それにしても一般的にこのサテーはどうやって食べられているのだろう?日本人的感覚だと、どう見ても酒の肴に見えてしまうわけだが、地元の人たちは「サテーで御飯をかっこむ」なんてことをやってるのだろうか。

ラクサ

こちらはラクサ。「地球の歩き方」には、ホーカーの代表的な料理が写真入りでずらっと紹介されていたのだが、家族3人全員一致で「あ、これ食べたい」と言ったのがこのラクサ。

ココナッツミルクとチリソースでスープを作った、米粉麺料理。プラナカン料理として人気があり、シンガポールだとどこのホーカーでも必ずラクサを扱っているお店があるんだという。

マレーシアのラクサは酸っぱいらしいのだが、シンガポールのラクサはココナッツミルク入りのまったりと甘い料理。とはいえ、最初の一口は甘いのだが、ごらんの通りなにやらココナッツミルクにしては赤っぽい色をしたスープ。結構後味が辛いわけですな。僕なんかにすれば「ぴり辛であら素敵」程度の辛さなのだが、母親は「辛い、辛い」といっていた。上に載っている具には、なぜか油揚げらしきものがあった。白いのは、魚の白身。美味い。

オイスターオムレツ

こちらは、僕が唯一仕入れてきた料理。オイスターオムレツだ。

屋台で牡蠣!というと、ちょっと衛生的に大丈夫か心配になるが、安心していられるのがシンガポールの良いところだ。

最近、頻繁に牡蠣料理を食べるようになった。というのも、1月中旬に部長宅でチーム新年会を開催したのだが、そこで僕が広島から宅配させた生牡蠣を食べた人ほぼ全員(9名中7名)がノロウィルスに感染して倒れる、という大惨事を引き起こしてしまった。一人は医者の誤診もあって入院するという羽目になったくらいだ。牡蠣を持ち込んだ当の僕自身は全然平気だったこともあり、最近は贖罪の気持ちでいっぱいだ。そんなこともあって、牡蠣料理を食べまくっているわけだ。

ノロウィルス、怖いですねぇ。倒れた人全員、39度近い熱を出し、吐き気、下痢になりノックアウト。やはり二枚貝を生で食べるのは怖い。覚悟を決めて食べないと。

話が脱線した。そんなわけで、ここでもオイスターオムレツを注文してみた。潮州料理に位置するものらしい。このオイスターオムレツ、屋台では専門店になっていた。大中小から選べるようになっていて、僕はもちろん「Lをよこせ」と店員にオーダー。Lで$8。600円程度だ。「スパイシーなのは好きか?」と聞いてきたので、胸を張って「もちろんだ。スパイシー大好きだ。何だ?スパイシーにできるのか?」と聞き返したらその通りだと言う。「では、ぜひスパイシーにしてくれ」というオーダーをしておいた。

5分ほど待ってできあがったのがこちら。$8でこれだけのボリュームの牡蠣を食べられるのは幸せじゃのう。あと、パクチー大好きな兄弟としては、このパクチーのつけあわせもGOOD。塩味がついているのでそのまま食べても良いし、チリソースに浸けて食べても良い。うん、おいしいおいしい。

シーフード野菜炒め

こちらは野菜炒めですね。

海老、イカが入っているのでシーフード野菜炒めといった料理。

ありきたりだけど、美味い。

チャーハン

チャーハン。

兄貴がどのサイズを仕入れてきたのか知らないが、結構ボリュームがある。レンゲのサイズと比較するとよく分かる。複数人で食べ分けることを前提とした盛りつけだ。具は、玉子、グリーンピース、小海老、ネギ(玉ねぎ?)。

グリーンピースが入っているのは、日本の「焼きめし」だけかと思っていたが、シンガポールのチャーハンでも入るんだね。感心。

タイ米を使っているので、米がぱらぱらしておいしい。

ハイナンチキンライス

そしてこちら、海南(ハイナン)チキンライス。シンガポールを代表する料理だ。鳥をゆでた時に出たスープでお米を炊き、そのご飯の上にゆで鳥を載せた料理。

鳥の出汁がご飯のすみずみまでしみ通っていて、とてもおいしい。これは家族全員「いやあ、いいねええ」と言いながらぱくついた。

このホーカー、値段は一般的なホーカーよりも少し高めになっているようだ。マカンストラのピンハネ分などが含まれているからだろう。しかし、どの料理もとてもおいしく、満足感高い夕食となった。この短い旅行期間中、唯一自分たちでセレクトできる料理だったので、ここでおいしくご飯を食べることができたのは非常に高得点だった。良かった良かった。

明日からはツアー側で用意したビュッフェ形式料理のオンパレード。体重太るぞぉ。

犬がチャイナ帽かぶってる

MRTに乗ってホテルに帰る途中、HMVの前を通ったらこんな看板が出ていた。

犬がチャイナ帽かぶってる。

それにしてもこの犬、ちょっと怖いんですけど。狂犬みたい。かみつかれそう。

セブンイレブン

ホテルに帰る途中、セブンイレブンに立ち寄って水のペットボトルを買うことにした。

シンガポールのあちこちにセブンイレブンはあった。というより、セブンイレブン以外のコンビニエンスストアは見かけなかった。圧倒的シェアだ。

そのセブンイレブンだが、日本のようにガラス張りの店内という作りではない。どのお店もおしなべて、間口が狭く、奥行きも狭いお店だった。1Kの単身者向けマンションくらいの広さしかない。なんだか、田舎のよろずやといった風情だ。

売られているのは、飲み物、お菓子など。日本のコンビニのように、生活雑貨や様々な料理は置いていない。

ここでお茶を買ったのだが(慎重に、ノンシュガーのものを選んだ。うかつに砂糖入りのを買ってしまうと激しくがっかりする)、お値段は$2.5。日本より値段が高かった。これは意外だった。

ちなみに緑茶、ウーロン茶ともにポッカ製だった。この後、あちこちで缶入り/ペットボトル入りお茶を見かけたのだが、その全てがポッカ製だった。どうやらシンガポールではポッカが相当なシェアを握っているらしい。

ヒルトンホテルに帰着

23時過ぎ、ようやくヒルトンホテルに帰着。

いやー、疲れ果てました初日にして。

明日は朝6時45分起床。早く寝ないと・・・。

お休みなさい。

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