現在地点の確認のため、地図を参照しつつ読み進むと一層味わい深くなります。
○公園の駐車場の上にはトイレ有り、下へくだり右手山林の中の道入る50m右側
トイレ発見。そして、トイレの近くに公園も発見。すべり台などの簡単な遊具が設置されている公園だった。地元の幼稚園や小学校の遠足に最適、といったところか。
倉敷遍路中、お手洗いがある場所は数少ないので、用を済ませておくのが吉。
トイレから視線を180度ずらしてみると、確かに車道とは別に山に入っていく未舗装道路がある。ここを歩けというわけだな。案内表示も木にくくりつけてあるし、間違いない。
[7番札所:十楽寺] 12:24
おっと。茂みの中に札所があった。ここが十楽寺。
○その道そのまま進み、下の道へ降りる。10m先右側
むむ。十楽寺から山道を歩いていくと、また車道に復帰だ。「下の道」というのはこの車道のことを指しているらしい。
おっと、車道沿いにあったぞ。しかも、二つ並んでいる。ラッキーポイントだな。
[6番札所:安楽寺][5番札所:地蔵寺] 12:31
これだけ隣接しているんだから、二歩三歩と後ずさりして、両方の札所にいっぺんにお経を唱えるというのはどうか。
どうか、じゃねぇ。やめとけ。なんのための札所巡りだ。手抜きしないで一つ一つお詣りしなされ。
はーい。
後攻めに回った地蔵寺の方には、「すいませんねえ、先ほどお隣でお経唱えていたのが聞こえたと思いますが、もう一度唱えさせていただきますね」と地蔵菩薩さんにごあいさつ。
○五番から先へ10m右側 自然石の岩が堂の上にある
なるほど。というか、安楽寺と地蔵寺を発見した際に、一緒に発見してしまっておりました。至近距離での密集地帯だな、ここらへんは。しかも車道沿いにあるので目立つ。
[4番札所:大日寺] 12:34
「自然石の岩が堂の上にある」とは一体どういうことかと思ったら、こういうことだった。ちゃんとした屋根ではなく、でかい一枚岩がででーんと乗っている。危ない、お堂が重さに耐えかねて潰れてしまいそうだ。大丈夫だろうか。
いやいや、中には大日如来が祀られているのだ。御利益とご加護によってこれくらいの重さは簡単にはねのけてくれるだろう。
・・・いや、物理法則には絶対勝てないと思うけど。
なんとも見ていてはらはらする札所だ。
開けた場所に出たな、と思ったら山を切り開いて畑ができていた。
○道路の先、右手上に民家、その前の畑の中へ ポツンと石堂一つ
ん?畑の中にお堂?
えーと。
あった。本当に、ぽつんとお堂がある。周囲の畑が農作物で覆い茂っていればまた違った印象になるのだろうが、耕作時期ではないのか何も植えられていなかった。おかげで、まさにガイド本の通り「ポツンと石堂一つ」。
[3番札所:金泉寺] 12:39
ネギ畑をバックに、金泉寺。
のどかだ。
今までに無かった札所のパターン。
開放的でいいなあ。
でも真夏だったら遮るものが無いから相当暑いだろうな。GWという季節は巡礼にちょうど良いと思う。
○三番から坂をそのまま上がる50m竹藪の中へ入るとスグ
金泉寺から続いているあぜ道のような細道をのぼっていく。道は茂みの中へと続いている。あれがガイド本の言う「竹藪」なのだろう。
わおう。竹藪の中に入ってみると、まるで墓地のように石堂があちこちに建っている。これ全て札所。ええと、一体いくつあるんだ。5カ所以上あるぞ。
こりゃ舌なめずりして、口を十分に潤してから取りかからないと、喉がガラガラになる。
太陽はもう真上を通り過ぎ、これからは傾きはじめる時刻だ。ここらで一発ガツンと札所を多く巡礼しておかないと、「今日は途中で打ち止め。明日続行。」ということになりかねない。渡りに船だ。
[11番札所:藤井寺] 12:44
9番札所法輪寺から順調に8、7、6、5・・・とカウントダウンしてきたのだけど、3番金泉寺でストップ。11番に戻ってしまった。2番札所はどこへ行った。
○その先、石堂続く 順に
[2番札所:極楽寺] 12:46
あ、2番札所あった。さては11番札所、どこか別のところからお引っ越ししてきたな。彼だけ不自然。
○その先
[井戸寺奥の院] 12:49
ここでも「奥の院」登場。奥の院まで巡礼地に指定しているとは、なんとも念入りな巡礼だ。四国の八十八カ所よりも回る場所が多い!というのが売り文句なのだろうか。
ずらりと並ぶ石堂。こんな竹林の中に忽然と現れるとは、地元民でも想像できまい。しかも、これが「巡礼地」なんだから。
○その先
[1番:霊山寺] 12:53
あ。1番札所発見。ということは、昔の倉敷遍路はこんなところからスタートしていたのか。一体なぜ・・・?昔、ここが栄えていたとか、お寺があったとか、何かいわれがある場所であったという気配は全くしない。なぜ、ここが一番なのか、さっぱりわからない。
まあ、それを言ったらは88番大窪寺も突拍子もないところにあったがな。
よくわからんなあ。どういう経緯でこういう配置になったのか、とても興味がある。
○その先
[12番:焼山寺]
遍路転がしで有名な徳島県の最大難所の札所、焼山寺。しかし、この倉敷遍路では1番札所から徒歩僅かで到着なのであった。コンパクトですな。
○その先
[藤井寺奥の院]
ここにも奥の院が。
○その先15m、民家の裏
こんな所に民家があるのか?
竹藪を脱出し、開けた所に出た。
あ、木陰に石堂が二つある。
[13番札所:大日寺] 13:03
○その右となり
[14番札所:常楽寺] 13:07
山中札所だらけ。
○十四番を向いて右手の小道進む、果樹園の道沿い30m右手
なるほど、確かに道を進んでいくと果樹園が出てきた。植物には疎いので、これが何の果物の木なのかは分からないが。
倉敷だから・・・きびだんごが成る木・・・なわけないよな。
岡山名産といえばマスカット、桃・・・うーん、よくわからない。
[13番札所:国分寺] 13:11
おっと、謎の果樹園に気をとられていたのでは素通りしてしまうぞ、13番国分寺。13番札所だから、徳島の国分寺ですね。国分寺といっても88カ所のうち4カ所に同名の札所があるので大変に紛らわしい。特に、この倉敷遍路のように順番が入り乱れていると、特にそうだ。
・・・ところで今時点で一体いくつの札所を巡ったんだ?
コメント