現在地点の確認のため、地図を参照しつつ読み進むと一層味わい深くなります。
「左へ進め案内板」と「右へ進め案内板」の両方があったので途方に暮れたのだが、左を見るとすぐそこに石堂があった。地図を見比べてみると、どうやらこの薬王寺をお詣りしたのち、T字路を引き返すことになるらしい。
というわけで
[23番札所:薬王寺] 13:54
薬王寺の参詣が終わったら、折り返してT字路を通過。
ここからの道は、なぜか山道右側にコンクリートの四角い柱が等間隔に並んで、その間を鉄条網で仕切ってあった。
イノシシよけ・・・?じゃないよな。土地所有者の境界線だろうか。それにしても数メートルおきに柱を立てなくても良いと思うが。謎だ。
○目印に従って、堂の正面を向いて右手へ進む
ここで言う「堂」というのは先ほどの薬王寺のことを指すのだろう。はい、言われるがままに進みました。
ありました。
何でこんなところに、と言うところに現れるんだよなあ。全くどういう根拠で場所選びして建立したんだかさっぱりわからん。
[24番札所:土佐東寺] 13:59
土佐東寺・・・?知らないぞ、そんな寺。でも、確かにお堂には「土佐東寺」と刻銘されている。
24番札所といえば、室戸岬の突端にある最御崎寺だ。おっと、ガイド本にはカッコ書きで(最御崎寺)と書いてあった。「土佐東寺」という別名を持っているんだな。
○さらに右手へ進む
途中から、道路右手にあった鉄条網は左手に移っていた。何の境界線だか分からないが、その境界線を縫うように道は通っていた。
そして、そんな境界線など知ったこっちゃねぇ、とばかりに札所はある。おっと、見逃しちゃダメだぜ、石堂が雑木林の中から見えてきた。山道からちょっと離れているので、白いのぼり旗がホントありがたい。
「のぼり旗ありがたい」って今回の旅で何回口にしていることだろうか。
[26番札所:西寺] 14:03
また知らないお寺の名前が出てきたぞ。「土佐『東』寺」の次は「『西』寺」か。ええと、26番といえば金剛頂寺のことだな。
このお堂、屋根の部分と胴体部分の色が違う。明らかに屋根部分は最近になって作り替えたものだ。どうやら老朽化して屋根が崩れてしまったのを補修したのだろう。
それにしてもシンプルなお堂だ。礎石がしっかりしているわけではなく、積み上げた石の上にちょこんと乗っている。まあ、石だから相当重いわけで、「ちょこん」ではないと思うが。
こういうところにも生け花が飾られているあたり、信心深い人が頻繁にお詣りしていることを伺わせる。
今この季節だから下草が少なくて良いけど、夏になったら完全に藪に埋もれるぞこの辺。
西寺の奥に、もう一カ所の札所が見えた。次はあそこだな。ガイド本見なくても分かる。
・・・ん?
まて。
○西寺の石堂に向かって右手斜め後方の林の中へ目印を進む
とガイド本には書いてある。方向が違うな。しかも、よーくみるとあそこの石堂は25番と書いてある。うわ、6番先の札所だ。あぶねえ、すっ飛ばすところだった。
なんだよー、すぐそこにあるじゃんかよー。
ちょっと不満だが、地図を見るとぐるりと円形を描くように回り込んで、あの25番札所に至るようだ。しばらくはお別れ。また後で会おう。
確かに目印、あった。
この目印に沿って行けということか。
これ、ガイド本だけだと巡礼完遂は難しいな。時々道ばたにある目印があってこそ、迷わずに進むことができる。
[28番札所:大日寺] 14:08
あった。大日寺。
大日寺とあって当然ご本尊は大日如来。ではお経を・・・
蚊が多いなあ。
お経を・・・
蚊!あっちいけ!
この季節に既にヤブ蚊が発生しているのか。夏が思いやられれるな。
○その下の急な坂下りる
確かに階段になっていて、一気に山を下る。
それはそれで良いんですが・・・先ほどちらりとお見受けしました25番札所のところまで、また後で戻らないといかんのですよね?今もの凄く位置エネルギーを無駄にしている気が。
おっと、坂をぐいぐい下りていたら、石堂が見えてきた。次の目的地だな。
おっと、こいつはラッキーポイントだ。一つだけかと思ったら、すぐ向こうにもう一つ石堂がある。
[30番札所:一ノ宮] 14:13
○さらに目印に従って進む
[31番札所:竹林寺] 14:16
一ノ宮とは「安楽寺」のことだった。
それにしてもここはヤブ蚊の本拠地か!お経を唱えるために立ち止まると、あっという間に蚊に取り囲まれてしまった。お経を唱えながら、「うわっ!」とか「こらっ!」という変な声が混じる。ありがたみもへったくれもない。猛攻撃をしかけてくる蚊は、口にも入ってきそうな勢いだ。
立ち止まっていては狙われるだけだ、ということでその場でぐるぐる回転しながらお経を唱えるという変なプレイで対抗。自らがマニ車になったようなもんだ。こんな読経されても、仏様はうれしかぁないと思うが、許してください。
○さらに目印に従って進む
シンプルなガイド本表記だが、確かに竹の向こう側に石堂が見えるぞ。
[32番札所:禅師峰寺] 14:20
はい、禅師峰寺です。
このあたりから、先ほど標高を下げた分の取り戻し活動が開始になった模様。この先登り道。頑張れ。
○さらに進む
はい、さらに進みます。
新しく白い案内標識はとても目立って助かる。この案内標識のすぐ上に、昔ながらの木札の案内板が打ち付けてある。風情は圧倒的に木札の方がよろしいのだが、いかんせんこういう山岳ステージだと発見しづらい。
[33番札所:雪蹊寺] 14:24
雪蹊寺。ここも屋根が落っこちてしまったらしい。屋根だけ新しいものに作り替えられていた。地震などで下に落ちて割れてしまうのだろうか?
○目印に従って広い山道に出る。左折やや登り道25m
「広い山道」とやらとの合流地点がT字路になっていて、右手に別の石堂が見えていた。左手には・・・ああ、左にもあるぞ。あれが当面の目標地点か。
右手の石堂さん、また後で。
[27番札所:神峰寺] 14:29
神峰寺。
○さらに上へ進む30m
山道を登っていく。すると、正面に山道から背を向けた形で石堂があった。なぜこちらを向かない?
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