現在地点の確認のため、地図を参照しつつ読み進むと一層味わい深くなります。
○鐘楼の向かい
[40番札所:観自在寺] 15:16
確かに、鐘楼の向かいにぽつんと石堂があった。どうしちゃったの、という感じ。迷子で立ちつくす子供みたいな。
この札所は、移り変わっていく共同墓地の歴史をずっとこの地から見上げていたんだろうな。
墓地ステージを終了し、次なるステージへと向かう。札所はいくつ巡ったか数がわからないが、地図上では既に折り返し地点まで来ている(はず)。あとは北上していって結願を目指すのみだ。
○自入庵と書かれたお堂の真後ろを真っ直ぐコンクリートの道にそって行くとコンクリの崖、突き当たって左へおりる、車道へ出る手前 駐車場内 新築
えらく注文が多いな。ええと、この道を真っ直ぐ行くと・・・ああ、T字路になってるな。あそこを左折か。
で、坂を下る、と。
この坂を下りきったら山岳ステージ完全終了。平野部に出る。
駐車場・・・どこだろう。車道は見えているんだが。
んー
これは違うようだ。
しばらく遠目で眺めてみたが、石堂らしきものは見あたらない。単なる民家の敷地らしい。
完全に坂を下りきって、車道にぶつかる直前のところにも駐車場があった。
その一角に・・・あった!毎度おなじみののぼり旗発見。
へぇー、こんなところに新築したのか。駐車場の土地を提供しているオーナーさんが信心深いんだろうな。駐車場の一角を提供したわけか。
[52番札所:太山寺] 15:22
新築だけあって石がまぶしい。つやつやしてるぜ。
○もと来た道を帰る そのまま坂を上り山の中へ入る 目印有
せっかく坂を下った道だが、すごすごと元に戻る。共同墓地との分岐の先に、コンクリートの道が山に向かって伸びていた。そうかぁ、また山岳ステージかぁ。
山岳ステージといっても、このままコンクリートの舗装があれば楽なんだが、途中まで進んだところで舗装は終了。ここから土の上の巡礼をお楽しみください。
えー。
また雑木林に逆戻りだ。
[42番札所:仏木寺] 15:28
見慣れない寺だな、と思ったが、四国遍路では「佛木寺」となっている。難しい漢字を使っているかどうかの違い。
比較的広い道で、普段から歩かれている感じがする山道だ。誰が歩いているんだろう。地元猟友会の皆さん・・・なわけないな、こんな住居地区で猟銃発砲なんてできるわけがない。
やっぱりこの山には秘密基地があるぞ。
○目印に従って登る 分かれ道右手
しばらく山道を進むと、左右に石堂が見えてきた。ええと、指示だと「分かれ道右手」ということだから、右だな。右に見えるのが43番明石寺、左に見えるのがその後に向かう予定の44番大宝寺。
[43番札所:明石寺] 15:32
「みょうせきじ」と呼ぶのが正しいのだが、どうしても「あかしでら」と呼んでしまう。ああ、明石焼き食べたくなってきた。
さすがに飲まず食わずでここまでやってきたので、疲れが出てき始めたぞ。
しかし、当初危惧していたほど疲弊したり空腹や喉の渇きで悩まされることはなかった。そんな心配をする間もなく、すぐ次の札所が現れるからだ。
しかも、札所への道中も「道」を撮影しているし、札所についたら遠景、近景の撮影。そしてお経。終わったらガイド本を確認して次の札所へ移動。次の札所は数十メートル先。
ほとんど邪念が出てこない。「鼻歌でも歌いながら」なんてのんきなことすらできない。もう、ひたすらお経、お経、写真、となる。
お待たせしました、先ほど無視を決め込んでおりました「左手」にある大宝へと向かう。
○四十三番からもどる。まっすぐ北へ、小さな橋の手前
[44番札所:大宝寺] 15:35
大宝寺。
ここから先は下りになるようだ。今度こそ山岳ステージ脱却に向け一歩を踏み出したことになる。・・・と思う。ガイド本の地図を見る限り、そんな気がする。
いや、山歩きはいいもんですよ?里山であっても、楽しいですよ?排気ガスまみれの車道を歩くよりも良いです。ただねえ、ヤブ蚊が飛び回っているのはぜひとも勘弁いただきたい。
○さらにその道目印に従って進む
道を下っていくと、正面に岩屋寺が見えてきた。
それと同時に、ふもとから登ってくる作業着姿のおじさん発見。これにはびっくりした。山岳ステージ初のヒト遭遇。
一体何をやってるんだろう。散歩・・・か?犬は連れていないな。秘密基地を守る秘密結社の一員である、と勝手に結論づけた。
ただ、向こうも「一体何をやってるんだろう」と思ったはずだ。何の変哲もない山道に立ちはだかって、写真撮影やっとる。
[45番札所:岩屋寺] 15:39
45番札所岩屋寺。
・・・いや、これ以上何も言うこと無いです。
○さらに進む 西へ
JR西日本のキャッチコピーになりそうな案内に従って進む。道は明瞭で間違えようがない。
ほら、次が見えてきたぞ。
[46番札所:浄瑠璃寺] 15:43
浄瑠璃寺。
それにしても、一日で88回の本尊真言を唱えていると薬師如来の多さが特に目立つ。薬師如来の真言は「おんころころせんだりまとうぎそわか」で、非常に語呂がよく唱えやすい。楽、というとなんだかありがたみが少ないが、実際楽だ。
その点、つい先ほど巡礼を終えた岩屋寺の不動明王のように「レア本尊」だと、真言を唱えるときちょっと緊張する。噛まないか心配になるからだ。
なにしろ、不動明王は難しい。「のうまくさんまんだばーざらだせんだまかろしゃだそわたやうんたらたかんまん」。これを3回唱える。どきどきもんだ。
別に失敗したからといって、ブブー、最初からやり直しー、ということはないのだけど。
○さらに進む 方向は少し北へ 目印あり
標高を下げていくと、正面が明るくなってきた。民家が見える。山岳ステージはこれで終わりのようだ。その前に、50番繁多寺をお詣りしておかないと。
[50番札所:繁多寺] 15:50
繁多寺さんどうもコンニチハ。おかでんでございます。
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