出来上がった麺は、フライヤーで揚げて水分を飛ばす工程に移る。お子様でも体験できるニコヤカな教室なので、さすがに油の作業を客にさせるわけにはいかない。ここからは熟練スタッフによる匠の技にお任せだ。僕らは指を食わえて、仕切りの向こうから見ていることになる。
スタッフの数は膨大で、一体この教室に何人(何十人?)いるんだ?という状態。で、それが全員若くて、しかもずっと笑顔を絶やさない。少子高齢化社会なのに、こんなに若い人が集まってていいのか、と思ってしまうくらいだ。
我々から預かったラーメンが、熱せられた油に投入される。
「やめてください!あの子には何の罪もないんです!」
思わず叫ぶが、そんな叫びも届かずグラグラと火が通されていく。ああ!鬼!
しかも麺が浮かび上がってくるのを防ぐためにふたをするのだというから、外道以外の何物でもない。こんな鬼畜な創意工夫がまかり通るのが現代科学なのか!そんなことなら人間なんて進化しなければよかったんだ!サルに帰れ!でもチキンラーメン食わせろ!
いや、暇なんですよ。すんません妄想におつきあい下さって。
あのふたはちゃんと意味があった。チキンラーメンといえば、麺の表にくぼみがあって、そこに生卵をポカンと割り入れるとイイヨネ、という工夫が特徴。その「くぼみ」を作ってくれる働きがあるのだった。
出来上がったチキンラーメンを見ると、確かにくぼんでいる。なるほどそういうことか。
こういう「手作り麺教室」の場合、いつもきまって「●●さんの麺は太いなあ」「あー、上手ですねー、△△さんの麺はおいしそうですね!」なんてきゃっきゃとお互いの比較をして盛り上がるものだ。しかし今回の場合、製麺機様々で、どの麺も均一な仕上がりだ。誰が誰の麺を受け取っても、その違いはほとんどわからない。
出来上がった麺。スタッフさんのドヤ顔がすがすがしい。
毎日うんざりするくらいに麺を揚げているのだろうけど、その日々に腐らずプライドを持ってチキンラーメンを作っている証だ。有難うスタッフさん!僕ら、このラーメンを美味しく食べるよ!
最後、カップヌードルの時と同様に「オリジナルパッケージ」を作ることになる。ここでもマジックを貸してもらえるので、早速ラベルづくりに着手。
とはいっても、ポンタはもう描いちゃったし、ネタが思いつかない・・・。
ネタがなかったので、パッケージ右下に描かれているひよこちゃんを模倣してみた。
ずいぶん可愛くないひよこちゃんになってしまったが、許せ。
よこさんの作品。ここでも「あー、ペンタブがないと描けないっすー」と言いながらマジックを握りしめていた。
同行者2名の作品。おおう、ここでもハートが。ちくしょう、僕もこんなにカジュアルに、気軽にハートを使いこなしたいのう。
最後、お手製のラーメンを袋詰めし、密封して完成。もちろんお持ち帰りだ。その場で試食しましょう、なんてことはない。
素敵なお土産の完成。しかも、商品として市場に流通している、普通のチキンラーメンも食べ比べ用としてもらった。これは嬉しい。「俺が作った方がうまい」とか、家であれこれワクテカしてみたいものだ。
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