慣れない団体山歩き【西沢渓谷】

滝見台

10:56
滝見台、という看板が出てきた。その名のとおり、滝が見えるのだろう。関東甲信越でよく見かける「富士見台」という地名は、実際に富士山が見えることはあまりないことで定評があるが、「滝見台」で滝が見えないならそりゃ詐欺だ。さあ、滝を見せてもらおうじゃないか。

渓谷1

あ、バーンと崖の上から落ちるタイプの滝ではないのだな。ナメ滝タイプの、岩の表面を水が滑り落ちていく滝だ。

こういう滝って地味にいいよな。バーン落っこち滝は、派手で見た目がいいけど、こういう高度差がない滝の方が見飽きない。じっくり半日くらい眺めていられる気がする。多分だけど。・・・いや、半日は許して。3時間ってところで勘弁。

渓谷2

バーンと落っこち滝がある、ということは、このあとその高度差を登らないといかんってことだ。えっちらおっちら歩いている身とすれば、あんまり高度差がない方が楽だ。

それにしても狭いところを水が流れるものだ。岩を削りに削って今のような形になったのだろうが、岩よ、どうしてここだけ水に対して弱かったんだ。他は水の猛攻にも耐えたのに。

渓谷3
渓谷4
渓谷5
渓谷6

いちいちコメントするまでもないので、西沢渓谷の涼やかな景色をお楽しみください。

渓谷7

11:03
このあたりは川の水面に近いところを歩道が通っている。岩がゴロゴロしているので、ほんの少しだけ歩きにくい。でも、柵もなにもなく、すぐ身近なところで水が流れているので、楽しい時間だ。いくら立派な滝であっても、遠くから眺めるだけってのはなんだか物足りないものだ。

渓谷8

11:05
この写真を見ると、普通河原に見える。どこにでもある風景。しかし、このすぐ下流にさっき見た滝があったりするのだから意外だ。ああいう滝が上流にあって、そこから下ったところにこういう「ありふれた河原」があるものだとばかり思っていたけど。

岩の名前は独特

11:08
フグ岩、というのがあるらしい。テング岩とかゾウ岩とかは聞いたことがあるが、「フグ」が岩になっているのは見たことも聞いたこともない。なんだそれ。

フグ岩

フグ岩。

「えっ、これが?」

仲間同士で顔を見合わせて、苦笑してしまう。どこがフグなんだと。

「名前を付けたもん勝ちじゃねぇか!」

と思わず言ってしまったが、このあと見る向きを変えて仔細に眺めていたら、なんとなくフグに見えてきた。ああ、おなかが膨らんでいるっぽい感じが、フグっちゃあフグだな。

だとしても、僕らは最初に「フグ岩ですよー」と言われてから見たので「なるほど、フグだ。」と思ったけど、最初にフグと名付けた人はどんなセンスしてんだよ。尋常じゃないな。

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