11:49
今度はカエル岩、だそうだ。これはフグと違ってイメージしやすいぞ。もし似てなかったらケチョンケチョンにけなしてやる。
あ!カエルいたー!
岩の上で、首をもたげていた。カエルさんちーっす。
11:52
橋が見えてきた。ここで、これまで右岸を歩いてきたのが左岸に移動となる。「そろそろこの沢歩きも終わりだよ」という合図でもある。名前を方杖橋、というらしい。
まだ作られて間もない、新しさがにじんでいる橋。見ると、2011年9月にできたのだという。
「大雨の後の鉄砲水や土石流で崩壊してしまったのかな?」
などと仲間内でヒソヒソ話をする。いや、別にヒソヒソじゃなくてもいいんだけど。
橋の上から川を見下ろしたところ。前にも書いたけど、「こういうなんてことはない普通の、ありふれた川の上流」がいきなり滝になったりするのだから山ってのは面白いもんだ。人生山あり谷ありだな、と思わずつぶやいたが、考えてみれば川ってのは常に低い方に向かって流れていく。川の流れにおいては「山」ってのはありえないんだった。たとえが悪くて、ひとり恥ずかしくなった。
11:57
西沢渓谷終点20分、という看板が出たところで、いよいよ西沢渓谷の核心部である七ツ釜五段の滝までやってきましたよ。
これが七ツ釜五段の滝。至近距離からではなく、歩道はやや離れているところにある。
ええと、「七ツ釜」ってことは、滝壺が七つあるのかな?で、滝が5つ?あれ?滝が5つなら、本来滝壺って5つじゃなくちゃおおかしいよな。どういう計算になってるんだこれは。
一番下にある滝が、一番段差が大きい。ドドドと轟音を立てて水しぶきとともにダイブしていた。
その上流になると、こじんまりした滝と滝壺が連なっている。可愛いし、綺麗だし、楽しい。
五段滝の四段目から一番下の滝壺を見下ろしたところ。水も苦労してるんだなあ、こうやって岩を削り取りながら、なんとかして低いところへ低いところへと進んでいっている。もう少し楽できなかったのか?と思うが、これが彼らのマイウェイなのだろう。頑張れ。もし疲れたら、抗うつ薬でも飲んで一休みしてくれ。
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