ダウンヒルに焦がれて。【奥多摩トレックリング1】

一休み中

裏道は結構大変だ。「表道」の青梅街道は、点と点を結ぶために作られた道であり、びゅーんとわかりやすく作られている。しかし裏道は、その界隈に住む人たちのためにある道路なので、分岐がややこしいし細かい。一体どこで曲がればよいのか、判断が難しい。トレックリングからもらったガイド本には、写真付きで分岐が紹介されている。しかし、徒歩ではないので、その写真を片手にサイクリングというわけにはいかない。しかも時速10キロくらいは出ているので、瞬時に判断しないといけない。

周囲の様子を伺いながらのサイクリング。これはこれで楽しいものだ。でも、二度三度とこの道を利用し、慣れてくるとまた違った楽しさが生まれてくるんだと思う。

写真は、鳩の巣大橋。

ここも川の上から

鳩の巣大橋から見下ろした鳩の巣渓谷。

もうこれくらいでは驚かなくなった。「ああ、渓谷だね」「そうですね」(お互い棒読み口調)といった対応になってくる。それでも写真は一応ちゃんと撮影しておく。

大きな橋

ここから先は、トレックリングの店員さんが「こっちはアップダウンが多くておすすめしないのでこっち」などと細かく指示が出ていた場所だ。ガイド本に記されている通りに進むとアウト、なのだからとてもややこしい。運転の片手間にガイドを開くと、うっかり本に印刷されている文面を読んで理解してしまう。間違ったルートに入らないように気を付けないと。

青梅街道と並行して走る裏道は、車通りが少ないし「悠久の文化コース」として紹介されているルートでもある。道中、澤乃井(清酒蔵元)があったり、吉川英治記念館があったり、見どころは多い。しかし、トレックリングの人曰く、あまりおすすめではないようだ。二度三度、奥多摩→青梅ダウンヒルをやっている人向け、ということか。

当初、「早い時間にガンガン進んでいるなら、澤乃井の蔵見学に参加するってのもいいな」と思っていた。しかし実際はとんでもない、そんな時間の余裕なんて全くなかった。

奥多摩行きの電車

赤ちゃんがようやくぐずりだしたので、お母さんがあやすために大休止。さすがに大人しい赤ちゃんであっても、そろそろ様子がおかしいぞ、ということに気がついたらしい。長時間ひたすらママの背中で揺られていて、不安だったんだろう。まあ、まっとうな反応だ。むしろ「おお、ちゃんと生きていたか」とほっとしたくらいで。

その間に、自転車返却場所である河辺の自転車屋に電話をかけておく。返却時間が予定より遅れるという連絡だ。快くオッケーをもらうことができた。多分、道に迷ったとか、途中で疲れ果てたとか、パンクして立ち往生した・・・っていうお客さんはこれまでもいっぱいいたんだろうなあ、と思う。そういうのをいちいちフォローしなけりゃいけないのだから、レンタサイクルってのは実は大変だと思う。

随分里に下りてきた

ここから先が、トレックリングの店員さんが絶対の自信を持つ、楽しい裏道だという。分岐がわかりにくいので、慎重になりながら探す。

写真のところが、青梅街道から裏道に入る分岐。ここをうっかり見逃すと、ひたすら往来が激しい青梅街道を走らないといけないので、がっかりだ。

強烈な下り坂なら、どんな道でも楽しいだろう。しかしこのあたりになってくると下り坂はなだらかであり、結構ペダルを漕がないといけない。なので、せめて車を気にしなくて済む裏道を走りたいものだ。

線路沿いを走る

青梅線を乗り越えて、線路脇を走る。適度な下り坂になっていて、とても楽しい。スピードがそこそこでるし、車は走っていないし、確かにこれは楽しい!うおおお。

とても気持ちの良い裏道

どんどん進んでいく。ゴー、という風を切る音がとても心地よい。10月、という日取りも良かった。これが真夏だったら、強い日差しで卒倒してたかもしれん。

裏道は続く

青梅線をくぐり抜け、また青梅街道に戻る。

あともう少しでゴール

青梅の市街に近づけば近づくほど、傾斜はゆるくなり平坦になってきた。むしろ上り坂があったりもするので、ペダルを力強く漕がなければならない。電動アシスト付き自転車だが、バッテリーがもう干上がってしまった。さすがに最初奥多摩湖までの10キロの上りがあったからだろう。

最後は、住宅地の中を走る。

1 2 3 4 5 6 7 8 9

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください