08:06
縁結び玉の正体は、小さな白い玉砂利。
神社の境内にある、何の変哲もない石だ。これをお祓いしたものが、「縁結び玉」になる。
「いわしの頭も信心から」というじゃないか。「たかが石」なんて思わないで、後生大事に持ち歩いていたらきっと良いご縁があることだろう。
08:08
縁結び玉箱は作り方がとても難しい。パズルのようだ。
いたるところを山折、谷折していけばでき上がるのだが、みな一様に難航していた。「適当に折り目をつけていけばできる」というレベルではない。
08:14
みんなが箱と格闘している最中、職員さんから
「国旗掲揚と国歌斉唱がありますので、みなさんも駐車場にお越しください」
とアナウンスがあった。毎日、神社の職員全員が朝礼として日の丸を掲揚しているのだという。
箱をいったん諦め、駐車場に行く。
澄み渡ってキン、と冷える青空のもと、日の丸がするすると掲揚台にあがっていった。
全員で君が代を歌う。久しぶりに歌ったのだが、とてもすがすがしく、気持ちが新たになったので良かった。
08:24
苦労した末、ようやくでき上がった箱。この箱の中に縁結び玉が入っている。
「どうせ、肌身離さず持ち歩いたほうがいいってことなんだから、縁結び玉はズボンのポケットに入れることになるだろう。だったら箱なんてどうでもいいや」
と思い、途中で投げ出そうと思っていた。でも、ちゃんとでき上がって一応気持ちがすっきりした。
08:25
境内には、なにやら大きな船盛りが置いてあった。なんだろうこれは、と近寄ってみると、これがなんと恋みくじ。名づけて「あい鯛みくじ」と呼ぶらしい。
08:27
この「あい鯛みくじ」、1回が300円とお高い。いい商売してやがるぜ、と思ったが、一晩かけて縁結び玉をゲットして、開放感と達成感がある状態。せっかくだからいっちょ運試ししてみるかー、とがぜんやる気になってしまった。
このおみくじの面白いところは、釣竿でおみくじを釣り上げる、というところにある。
だからどうした、なんて言っちゃいけない。釣り糸をたらし、糸の先についているフックで鯛を釣り上げる。
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