褒美の希望は島流し【のっとれ!松代城2014】

上越線入線

越後湯沢駅の構内でしばらく時間を過ごしたのち、再び電車に乗る。越後湯沢、楽しぃぃぃぃッ!といっても、今回の旅ではあくまでも経由地にすぎない。我々の目的は、あくまでも松代城を攻め落とすことだ。

ここから、六日町までJR上越線で移動する。ほくほく線は、越後湯沢まで乗り入れている便もあるのだが、ちょうどこの時間帯は六日町始発の便しかなかったからだ。

ほくほく線。正式名称は「北越急行」。六日町から直江津をまっすぐ突っ切るショートカットルートとして、既存のJR路線にはない高速移動を実現している。特に富山や金沢から東京を目指すときにこのほくほく線はとても便利で、東京からは「僻地」扱いされていた北陸地方が随分この路線の開通で便利になったものだ。

ちなみに僕は以前、富山から帰京する際にこの路線を使った事があるが、たった7駅で自宅最寄り駅に到着したので相当びびった。富山、近い!と目からウロコだった。

びっくりするほど高額なわけではない、ほくほく線の乗車券

明日のっとられる運命にある「松代城」は、ほくほく線まつだい駅の近くにある。まつだい駅は、越後湯沢からだと50分程度、六日町からだと30分程度の距離。越後湯沢と富山・金沢を結ぶほくほく線の大動脈、「特急はくたか」は停車しないので、各駅停車または快速に乗っていくことになる。

1997年に開業した路線なのだけど、運賃はさほど高くない。首都圏だと、土地収用費用や建築費の高騰で、新しい路線はぶったまげるくらい運賃が高い。京葉高速鉄道とかゆりかもめとかりんかい線とかつくばエクスプレスとか。古いけどぶったまげる値段の北総線、というのもあるけど。地方なので、それほどお金がかからなかったのだろうか。とはいえ、路線中には長大なトンネルも含まれており、決して安くついたわけではないのだろうが。

ほくほく線は1時間に1本

ほくほく線の各駅停車はほぼ1時間に1本の割合で運行されている。地図を見る限りとんでもないローカル路線のように見えるが、案外需要はあるようだ。この時刻表にはほとんど記載されていないが、ほくほく線のドル箱なのは「特急はくたか」で、これは途中駅にはほぼ全く停車しないという鬼畜の所行。しかし、「北陸方面と首都圏のバイパスルート」として期待されて開業した路線なので、これは仕方がないところだ。

ちなみに、北陸新幹線が2015年に開業した暁には、「特急はくたか」は廃止となるという。となると、ほくほく線は完全なローカル路線になってしまうわけで、今後の経営難が懸念される。もちろん、そうなることは開業当時からわかっていたことなので、「稼げるうちに貯金をしておこう」とかなり内部留保をしている模様。その貯蓄で今後数十年は戦える!という状態にしているというから、経営努力が大変だ。

ディスプレイによる運行表示

さすが新しい路線なだけあって、運行情報が大型ディスプレイで表示されていた。いまどのあたりを電車が通過していますよー、というのがこれで一目瞭然だ。

・・・あ。今気がついた。ほくほく線って、ローカル路線だけどちゃんと電化されているんだな。

雪の中の線路

ほくほく線のホームに下りたって、進行方向を見てみる。

うわあ、一面の雪景色。越後湯沢よりもむしろこっちの方が雪深い印象だ。線路が雪に埋もれている。大丈夫か、おい。・・・いや、これがこのあたりの「日常風景」なんだろうな。これしきの景色で驚いているようじゃ、明日のレースが思いやられる。

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