重力がいざなうのです【奥多摩トレックリング2】

コンサート中

食後の一休みが終わったところで、自転車を駐輪しているところに戻る。

「奥多摩緑とふれあい館」では、ミニコンサートが開かれていた。

「ええ歌声や」

と適当なコメントを述べ、トイレだけ使わせてもらってそのまま後にする。

いざダウンヒル開始

あらためてヘルメットを装着し、身支度を調えてから自転車にまたがる。

今回の僕は、登山用の給水ツール「プラティパス」をザックに仕込んでいたのだが、結局ほとんど使わなかった。プラティパスとは、水を貯めることができるビニール袋のようなもので、そこからチューブがのびている仕組みになっている。ザックの中に水が入った袋を仕込んでおいて、チューブをザックの肩掛け部分にひっかけておけば、歩きながらでも自転車漕ぎながらでも、チューブ経由で水を飲むことができる。これまではいったん立ち止まり、ザックを開けて、中のペットボトルなんかをくっさいタオルとか靴下とかをかきわけつつ引っ張り出さないといけなかったが、それが無いというのはとても便利だ。

しかし難点は、袋状故に中を奇麗に洗って干すことが難しいということだ。で、僕は神経質に漂白剤で中を洗っていたのだが、その漂白剤が落とし切れておらず、すっげえまずい水道水以下の水を飲む羽目になってしまった。というか、飲むのを断念した。これを飲んだら泡吹いて倒れる、と思ったからだ。カップラーメンだけは諦めてプラティパスの水を使ったけど。

ぐいぐいダウンヒル

下山開始。さあここからがダウンヒルですよと。

さっきまで憎たらしかった上り坂が、がぜん楽しい道へとなる。「ひょーう!」と叫びながら、一気に坂を下る。

ただし、今回はグループで行動しているので、一人だけ突っ走るわけにはいかん。気がついたら後続に誰もいなかった、となったら悲しくてたまらない。なので、頻繁に後ろを振り返り、全員がついてきているかどうかの確認をしていた。ああ、団体行動ってこういうことなんだなと齢40歳おかでん、ようやく悟る。これまでがあまりに単独行とかせいぜい二人程度が多すぎたんだ。

ただし、スピードが出る分、路面の凹凸が非常に気になる。特にトンネル部分でのガタガタが危なく、神経を使った。・・・と思ったら、なんだか漕いでも漕いでも前に進まなくなってきたぞ。あー、やっちゃったぞこれ。

画鋲を踏み抜いてパンク

折角の下り坂なのにえいやえいやとサドルを漕ぎつつ、ようやく奥多摩駅前のトレックリングに帰還。店員さんに見て貰ったら、案の定のパンクだった。見ると、後輪に見事なまでの画びょうがビシイッと自己主張なさってた。

呆れた。街中ならともかく、こんな山道でも画びょうなんて落ちてるものなんだ。誰がどんなシチュエーションで落とすんだよ。いや、街中であっても、画びょうが落ちているということは滅多にないと思うんだが。

空き自転車が幸いトレックリングにはあったので、そっちに乗り換えてツアーは続行されることになった。

楽しやダウンヒル

さあ、ここからがややこしい道だ。前回も、何度も道に迷いそうになりながら、場合によっては曲がる地点を見過ごして素通りしてしまったりしながらのエリアになる。何も考えずに青梅街道をひたすら下り続けてりゃ、ゴールに到着できる。でもそれじゃ楽しくない。旧道とか脇道に逸れてこその、醍醐味だ。さあ醍醐味のために車止めを乗り越えて前へ進め諸君。

旧道

今は車が通れないようになってはいるが、昔の青梅街道ってこんな道だったのね。最近、こういう「岩を掘っただけのトンネル」ってめっきり減ったよな。日本各地、田舎道でもしっかりとした道とトンネルができているご時世。山奥で、ウネウネしている道をまっすぐにするために橋やトンネルを新設している工事を頻繁に見かけるが、一体どこからそんな金が湧いてくるんだろうね。財政破綻寸前の国や自治体なのに、全く不思議だ。

古いトンネルってテンション上がるよな

短いトンネルだけど、こういう道を走るとテンションが上がるよな。

ここの近くに「数馬の切り通し」というポイントがあるよ、とトレックリングのガイドブックには書いてあるのだが、今回はパス。前回、探したけど見つからないくらいの場所だったので。

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