球場の中に入る。西武ドームの中に入るのは初めてだ。開放廊下になっていて、通路は広々としている。非日常空間にやってきたな、という気になってきた。さあ盛り上がってまいりました。
グラウンドが見えてきた。
最初これを見たとき、「あれっ?案外狭いんだな」という印象を抱いた。最近野球観戦をしていないので、球場に足を運ぶことが少なくなっている。直近で足を運んだのは東京ドームのイベントだったので、球場というのは東京ドームの広さがあると勝手に思い込んでいた。しかし西武ドームは当然のごとくそこまで広くはなく、こぢんまりした印象すら覚えた。
このグラウンドを逃げ回るのか・・・。
うーん。逃げ切れるのか?
グラウンドに、何か障害物のようなものが作られているのでは?という淡い期待があったが、そんなものは全くなかった。これだと、いったん鬼にロックオンされたら追い詰められてアウトじゃないか。挟み撃ちだってあるだろうし、どうすりゃいいんだ一体。
グラウンドでは、ウォーミングアップをする人が結構いた。走りこんでいる人も多く、やる気満々やないか、と驚き呆れた。もっと冗談めいたイベントなんだと思ったが、本気モードの人が結構いるぞ。
それは服装にも現われていて、CW-Xのような機能性タイツをはいている人が思っていた以上にいた。
参加者は、グラウンドと客席とを行き来できる扉の近くのブロックに固められた。
貴重品を預ける場所なんて、球場だから当然ない。だから、おかでんのように単身で訪れた人は、鬼ごっこに参加している間も、スマホや長財布、デジカメなど貴重品を身につけたまま走り回ることになった。
本日のタイムスケジュール。
今日はあまり体調が良くなかったので、鬼に捕まえられたらとっとと帰るつもりだった。最後まで見届ける必要はないだろう、と思っていた。それだったら、12時スタートだとして遅くとも14時には球場を後に出来るだろう。家に帰って昼寝でもしたいところだ。
しかし、スケジュールを見るとそれが甘い考えであるということがわかった。
12:00—オープニング
12:10—準備体操
12:20—ルール説明
12:50—ウォーミングアップ鬼ごっこ A組
13:25—ウォーミングアップ鬼ごっこ B組
14:00—商品紹介
14:10—本気鬼ごっこ選抜戦 A組
14:45—本気鬼ごっこ選抜戦 B組
15:20—本気鬼ごっこ決勝戦
15:35—閉会式
15:40—表彰式
おう、事前告知どおり、イベントは12時から16時までがっつりとやる気らしい。さすがプロが仕切るイベントだけあって、ざっくりしていない。分刻みスケジュールというのがすごい。
「みなさん手際が良いので、前倒ししてやりまーす」
なんてことは、たぶんないのだろう。「ゲスト鬼」として芸能人がこの後出てくるようだし、ここらへんはきっちり、きっちり。
なるほど、赤チームと青チームに分けた意味がここでわかった。いくら広い西武ドームのグラウンドとはいえ、同時に2,000人が走り回るのは無理があったようだ。お互いぶつかったり、将棋倒しが起きたり、何かと危険だ。だから、チームごとに分けて鬼ごっこをやるのだった。
で、それぞれのチームで生き残った人が、最後に決勝戦をやる、という段取りだ。なるほど。
「2,000人が逃げ惑う」という規模感が半減してしまった形だが、それでもやっぱり「西武ドーム」で「1,000人」が鬼ごっこをするというのは相変わらずのばかばかしいスケール感。やっぱりこれはすげー。
コメント