観光船などが発着する船着き場。
昔の支笏湖は、湖の周回道路なんてなかったので、湖上の船便が盛んだったらしい。
今でも、湖を一周できる道路はない。それだけ湖畔の地形が険しいのか、それともわざわざ周回道路を作ってもあんまり使い道がないのか。
ナナカマドらしい木が赤い実を付けていた。ああ、もう収穫シーズンなんだね・・・としげしげとその赤い実を眺める。ふっと観光気分から現実に戻される。そうだった、この後、ハタケで農作物の収穫があるんだっけ。
ナナカマドは、「七回窯に入れて焼いても、焼けない」というくらい燃えにくい木なんだそうだ。その逸話は聞いたことがあるのだが、象徴的な赤い実を食用にした、という話はいままで聞いたことがない。どんな味なのだろう?
さすがにここは国立公園内なので、勝手に実を摘んで食べるわけにはいかないのでこの疑問は放置しておいた。しかし放置しておいて正解だった。後で調べたら、ものすごく苦くて食べられたもんじゃないらしい。
アホ面をしてシルクハットを被ったスワンボートの奥に見える、怪しい樽前山。
うーむ樽前山気になる。
ビジターセンターに行ってみた。立派な建物で、この界隈の動植物について詳しく解説があった。大きなヒグマがお出迎え。
じっくり中を見て回りたかったのだけど、なにせ12時半には空港に戻っていないといけない。それまでにお昼ご飯を食べておく必要もあるわけで、全く時間はない。悠長にしている余裕なんてないのだった。さてと、お昼ご飯はどうするかね?
支笏湖は、「チップ料理」が名物だということは事前に調べて知っていた。チップとはなんぞや、というとヒメマスのことだ。マスが川を下って海に出れば鮭になり、そのまま淡水のところに留まればマスだ。で、そのヒメマスの養殖をこの界隈で大々的にやっているらしい。
僕らが普段口にする淡水魚といえば、山あいの温泉旅館なんぞではイワナとかヤマメ、鯉、鮎と相場が決まっている。ヒメマス?そういえば食べたこと、ないかも。是非食べてみたいものだ。
ビジターセンターの職員さんに仲間がヒアリングしてみたところ、ここからしばらく湖畔道路を進んだ先に、「支笏湖観光センター」という食堂があるのだという。そこでチップ料理が楽しめるので、そこへ行ったらいいとアドバイスを貰った。うお、ちょっと時間が厳しいけど、おすすめとあらば是非行こう行こう。今日の昼はチップで決まりだ。
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