疲れ果てて雪国【那須湯本】

グリーン車は2フロア

10:00
憧れのグリーン車に乗車だ。うひょう、ブルジョアだぜ。

いや待て、真のブルジョアは「うひょう」なんていわないぞ。「うむ。」くらいにとどめておけ。

おかでん40歳、過去の人生を振り返ってみると、グリーン車なるものに乗車したのは1回だけだ。そのときは名古屋から東京までの新幹線だったと記憶している。連休最終日の夕方だったこともあり、指定席は満席。自由席だと2時間近く立ちっぱなしになるのは明らかだったので、しぶしぶグリーン車を利用した。だから、そのときグリーン車に感じた思い出というのは、「悔しい」「損をした」という負の感情が主体で、優雅とはかけ離れていたものだ。せいぜい、「時代の先端を行く雑誌」、WEDGEを読んだくらいだ。

それが今回は、自ら自発的にグリーン車だ。他の席にはまだ空席があるというのに!敢えて、1ランク上の席を選ぶ。うひょう。

あっ、また口走ってしまった。

グリーン車車内

グリーン車二階席。乗客はほとんどいなかった。途中、スーツを着たサラリーマンが何人か乗り降りしたが、その程度だ。最初から最後までガラガラの部類。

空気を運んでいるようなもので、無駄じゃないか・・・と思うが、朝夕の収益で十分元が取れるというのがこの商売なのだろう。せっかくだから、昼間は「+300円で着席できます」とディスカウントすればもっと儲かると思う。Suicaでグリーン券を管理するチケットレスなご時勢だし、柔軟な値段設定はできると思う。

なんならオークション式にしても面白い。人気の時間帯はグリーン席が10,000円!とか。いや、さすがに「公共」と名の付く交通機関でそれをやったら駄目か。

グリーン車座席

在来線のグリーン車だからチープなのかと思ったが、いやいやどうしてちゃんとしている。よっぽど新幹線のものより上出来じゃあるまいか、と思ってしまう。シートピッチもしっかりあるし。

Suicaでタッチする仕組み

さあここからがみものですよ、JR東日本の首都圏エリアのグリーン車は、Suicaで検札をするんですよという実演でござい。

今現在、僕のSuicaの中にグリーン券の情報が入っているので、これを読み取ってもらおう。いちいち車掌さんがやってきて、紙の券をチェックする検札なんてのはもう時代遅れなんや!

天井にICカードリーダ

そもそも、グリーン車は指定席になっていない。好きなところに座ってよろし、ということになっている。空いていることを良いことに、えいやっと一番雰囲気がよろしい席に陣取る。そして、見上げた先の頭上には、Suicaの絵と、赤く光るLEDランプが。網棚(今はもう網の棚じゃないけど)の下部にはこういうメカが組み込まれているのだった。

赤いランプが点灯している座席は空席の証。赤だと、「止まれ!この席は駄目だ!」といわれているような気になるけど、逆。

タッチしてみる

「うおおおお」

と意味不明な、熱い言葉を発しながら手元のスマホ(モバイルSuica)をタッチ。

「トランスフォーム!」

いや、何も変形しないんだけど。

おお、色が変わった

すると、「ワオーン」と音が鳴って、赤いランプが緑に変わった。

いや嘘です、さすがに「ワオーン」とは鳴らない。「クイックペイ!」ともいわない。

これで「この席は俺のだ!」宣言完了。これを車掌さんが見れば、車掌さんもニコニコ、僕もニコニコ。双方win-winの関係だ。

NHKの人みたいに、しつこくお宅訪問を仕掛けてくるようなことはない。

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