栄枯盛衰を温泉地で見た【鬼怒川温泉】

浅草駅ホーム

改札を通過し、ホームに出る。こういうくし型ホームってワクワクするよな。線路が行き止まりになっているヤツ。東京界隈では池袋駅、新宿駅、渋谷駅、五反田駅、上野駅などいくつもこの手のホームはあるけど、やっぱり「遠方にこれから旅立ちます感」が強いのは浅草だと思う。

浅草駅は運行種別ごとにホームが分かれていて、特急は3番線と4番線に停車する。僕がこれから乗る列車は、既に3番線に停車していた。

コンパートメント

09:42
スペーシアきぬの最後尾、6号車はコンパートメントになっている。いわゆる個室だ。窓の外から中が見えるが、四人がけで一部屋なのでなんとも贅沢だ。一室につき3,090円(平日)の追加料金となるので、ゆったりと過ごしたい人は是非どうぞ。

そういえば昔、けしからんビデオでこのコンパートメントを使った作品があったな。通学途中(?)っぽい女子校生がコンパートメントに座っていて、後からおっさんが「お隣いいですか?」と相席して、その後は・・・という内容だったと思う。コンパートメントで相席って何だよ、どういう座席指定の仕方してんだよと思うが、まあそういうのは言いっこなしで。

コンパートメント入口

そんなコンパートメント、実際に中に入ってみようと思う。ひょっとしたら昔見たビデオのように女子校生が・・・やめろやめろ、妄想にもほどがある。

さすがに立ち入り禁止

ありゃ。

コンパートメント入口の自動ドアに、こんなプレートが貼ってあった。

個室券をお持ちでないお客様は御遠慮ください

ま、そりゃそうかー。

コンパートメント廊下

寝台列車のようだ。

以上憂さ晴らし終了。

ホームと列車の間が空いてる

あらためてホームに戻り、自分の座席がある車両を目指す。

浅草駅は「なんでこんなところに駅を作った?」というほど、ぐいーんとホームが曲がっている。駅を出てすぐに直角に近いカーブが待ち構えているからだ。ホームの時点で曲がり始めていないと、到底曲がりきれない。

そんなわけで、ホームと車両の間にはぱっくりと広い溝ができていて、注意が必要だ。うっかりすると、足を踏み外す。

ホームと列車の隙間に落ちる人なんてそうそういないだろう?と思うかもしれないが、実際僕の知人でこの溝にはまった人を知っている。しかも女性。

さらに空いてる

先頭車両まで様子を見に行ったら、ますます隙間が広かった。このままではさすがに危険なので、ホームと列車の出入り口との間にタラップを渡してあった。ジャンプして飛び乗れ!というわけにはさすがにいかないから。それにしても大胆な駅だ。21世紀の今でもこういうのが現役なんだから。

伊勢崎方面の特急

こちらはスペーシアのオレンジ色とは異なる、赤色の特急。「りょうもう」だ。

客席

09:46
じらすだけじらす、それが「始発駅旅情」。

東海道新幹線東京駅の場合、ほとんどこれができない。列車が入線して乗車したと思ったらすぐに出発だ。間髪入れずに出発させないと、過密ダイヤがさばけないからだ。その点スペーシアは安心。存分に外観を楽しんで、車内に乗り込んでもまだ時間に余裕がある。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 初めまして
    コメントをさせて頂きます。
    記事に紹介されていた鬼怒川温泉の御苑で勤めていた者です。私が勤めていた頃はバブルの終わりの頃でした。
    平成4年頃~6、7年まで鬼怒川温泉のホテルの寮を借りて仕事をしていました。
    非常に懐かしいですね…御苑…本当に広いホテルで、今で言うダンジョンの様な(笑)新宿駅ほどではないですが、
    私は当時、宿泊されるお客様を部屋まで案内する仕事(フロント受付から客室案内係や繁忙期には仲居さんの
    サポートまで幅広く?仕事をしておりました。)をしていて、一度、お客様を部屋まで案内するのですが、フロントまで戻るには非常に時間が掛かっておりました。年末年始の忘年会や新年会や夏休み、冬休みなどとにかく休みを利用して来るお客様もたくさん来ていました。

    とにかく一番大変だったのは年末の忘年会シーズンですね、もう何百名との団体のお客様がどっと来るので、部屋までの案内も大変なことはさる事ながら、宴会も賑わい…もうお酒をたくさん召し上がるお客様も多かったので仲居さんだけでは、対応しきれずよくサポートにも駆り出されました。写真を拝見させて頂いてあの頃は…とつい懐かしんでしまいました、貴重な掲載して頂き写真をありがとうございました。

    今じゃ鬼怒川温泉も廃墟マニアには堪らない様な感じになってしまった様ですね、本当に懐かしい…。御苑は隠し部屋がたくさんありましたよ(笑)

  • はやぶささん>
    貴重な体験談、お聞かせいただきありがとうございます。往年の賑わいを実際に体験した方から聞けたことがとても嬉しいです。

    あの崖にへばりつくような建物、そして増改築を繰り返して巨大化した建物ははやぶささんが仰るような桁違いに大勢のお客さんがいらっしゃったたまものだと思います。炭鉱跡や金山跡が文化遺産として保存されているように、御苑のような超巨大ホテルはなんとか今後も経営が続いてほしいものです。団体旅行が減ってきてからまだそんなに時間が経っていませんが、すでに文化遺産的な珍しさと驚きに満ちた建物だと思います。

    御苑の前にある「ふれあい橋」、やたらと立派なんですがなぜあんな立派な橋があるのか、とても不思議です。

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