10:49
「まんぷく屋十大食放題」という看板を掲げるお店を発見した。
こういう観光地で、いきなり食べ放題とは。回転率重視で、食べ終わったお客さんにはすぐ出て行って貰いたいだろうに、商売は大丈夫なのだろうか?
それにしても「十大食放題」って何だろう。
スクランブルエッグ、カリカリベーコン、ボイルソーセージ、フライドポテト、シリアル、お粥・・・
いやちょっと待て、それはホテルの朝食バイキングだ。少なくとも「十大」ではないと思う。
えーと、なんだろうな。食べ放題の定番って。
「わんこそば」の「蕎麦」が定番だよな。あと、「すきやき・しゃぶしゃぶ」の食べ放題のお店も結構ある。さらには、
あれっ。
「まんぷく屋十大」というのが店名なのか。
「まんぷく屋・十大食べ放題」じゃなくて、「まんぷく屋十大・食べ放題」だったのか。
あれこれ「食べ放題十種類」を考えた自分が馬鹿だった!
しらすバイキング食べ放題、だって。あと、十割そばも食べ放題なんだそうだ。
ほほう。江の島名物のしらすをここで腹一杯食べる、というのは面白い。
面白いんだが・・・しらすって塩辛いよな。いくらご飯の上にのっけてみたり、お茶漬けにしても、だんだんウンザリしてくるような気がするのだけど、どんなものだろうか。
お店もそんなことは承知していて、食べ放題にしては珍しい短時間の時間制限、「40分」になっていた。
大変だぞ、40分だなんて。ボクシングが3分12ラウンド=合計36分の試合だ。それと同じくらいの時間で、わーっと食べないといけない。
いや、「食べないといけない」っていう義務はないんだけどね。ここ、観光地だから、そんなに「うおおおお、食うぞオオオ」と気合い十分な人ってあんまりいないだろう。ただ、キャッハウフフと写真を撮りまくっていたら、その間にどんどん時間が過ぎてしまう。
40分で1,260円。税込みで1360円。「元を取ろう」なんてゲスいことを考えちゃ、いけない。「江の島にやってきて、おなかいっぱいしらすを食べた!」という「コト消費」をお土産にどうぞ。
10:49
行列ができているお店があるな、とおもったら、ここが有名なたこせんべいのお店。マスコミでよく取り上げられている。
せんべい、といっても米から作るあの「せんべい」ではない。
まあいいから見てなさいって。
ホットサンドでも作るかのような形をした鉄板が口を開いている。蓋に相当する鉄板はかなり分厚い。
そこに、小麦粉だか片栗粉だかをまぶした、小ぶりのタコを置く。
で、上の鉄板を閉じてタコを上下からプレス。
プレスする際、ぐるぐる回る取っ手を回し、エイヤエイヤと上下の鉄板を密着させる。
すると、タコが潰され、水分が抜けるからか「キュゥー!」という甲高い音を立てる。これが珍しくて人気、というわけだ。
「焼き土下座」という言葉があるが、次世代の謝罪はこの「たこせんべい鉄板プレス」が一番効果的だと思う。「謝罪する側の誠意の証明」として、1秒くらいで十分。
ざわ・・・ざわ・・・
で、タコがいわれのない冤罪で焼き土下座をさせられた結果がこれ。たこせんべい。
見ろ、タコの輪郭は残っているけれど、まるでガラス板のように四角くなっているぞ!
これは珍しい。どうしてこんなに綺麗な四角になるのやら。
ちなみに人物比較がこれ。かなり大きい。ただし、これでもかこれでもか、とプレスされているので、もちろんパリッパリに薄い。
できたてでまだほんのり温かいせんべいをバリバリ食べるのは、楽しいひとときだ。クソー、もろに観光気分丸出しじゃないか!と僕としては悔しいのだが、実際これは江の島で食べておきたいものだと思った。
お持ち帰りは出来ないし。
いや、もちろん生ものじゃないから持ち帰ることは可能だ。でも、そっと運んだとしても、多分家に着いた時点でバリバリに割れていると思う。サイズが小さくなってしまったのでは、普通のたこせん・えびせんと代わり映えしないので、あんまり嬉しくない。
11:03
江島神社に通じる階段をのぼる。
これが江島神社・・・ではなく、江の島のエスカレーター、通称名「エスカー」の乗り場だった。朱色の建物が、まるで神社の建築物のようだ。周囲の建物と調和を図ったのかもしれないが、むしろこれが一番目立つ。
エスカー乗り場手前に掲げられていた、江の島地図。
なんだかゴチャゴチャしていてややこしい。
これだけ見ると平坦な島のようで、エスカレーターの必要性なんて全く感じない。しかし実際は高低差が結構ある。だからややこしいことになっている。
解説によると、頂上まで徒歩20分のところがエスカーなら5分なのだそうだ。
20分程度なら、散歩がてら歩いて登るのは全然平気。でも、せっかくだからエスカーに乗ってみることにする。幼稚園の時に乗ったような記憶がうっすらある気がするけど、さすがに全く覚えていない。
360円を払って、エスカレーターに乗る。
「施設の入場料」としてではなく、単に「エスカレーター利用費」として有料なのって、日本ではここだけなんじゃなかろうか?
エスカレーターは結構急で距離はそれなりにある。なるほど、わざわざこういう設備を作るわけだ。快適に標高を稼ぐ。ただし、眺めは全くなし。
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